3Dという言葉しか目に入らない会場

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今年も東芝、三菱電機、パナソニック、ソニーといったメジャーな企業が多数出展している

10月5日から10月9日までの5日間、千葉県にある幕張メッセでCEATEC JAPAN 2010が始まった。「アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展」という肩書きの通り、幕張メッセのホール1~8まですべて使ってソニー、パナソニック、シャープ、NTTドコモなどのメジャーな家電メーカーなどが一堂に集まり、まだ発売されていない新製品や技術を展示する大型の展示会だ。わくわくするような新製品に出会える、国内でもっともエキサイティングな展示会といえるだろう。今年の出展社数は616社。インパクトのある新製品が多数発表されているためか、1日目の午前から来場者がかなり集まっていた。会場は、3Dという言葉しか目に入らないほどほとんどのブースで何かしら3D対応と謳っていたのが印象的だった。

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東芝のグラスレス3Dテレビを視聴するにはシアターに入る必要があり、さっそく長い行列ができていた。裸眼3Dシアターは、午前中から60分待ち…

今年の主な見どころは昨年と同様に、3Dテレビだ。昨年のCEATECは3D対応液晶テレビの発表会と思うほど、3D液晶テレビで賑わっていたが、今年も大手家電メーカーは力を入れて展示されている。その中でも特に注目を浴びていたのは、東芝のグラスレス3Dテレビ「グラスレス3DレグザGL1シリーズ」だ。実機を視聴できるシアターに入るのに1日目のお昼の時点で90分待ちになるほどである。今年は家庭向けのムービーや携帯電話の3D対応などの展示も多く、3D化の波を昨年以上に強く感じられた。

ソニーのブースでは3D対応の巨大なスクリーンに3D対応のカメラでその場の様子を写すデモが行われていた

このほかのもので来場者を集めていたのがスマートフォンだ。昨年から今年にかけてアップルのiPhoneが大ヒットしたが、それ以上のスペックを備えるシャープ製Androidスマートフォン「IS03」やサムスン製Androidスマートフォン「GALAXY S」に注目が集まっていた。特にGALAXY Sは実機がまったく見えないほどの人気ぶりだ。ドコモとUQコミュニケーションズのブースで告知されている次世代通信サービスも気になるところだ。

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KDDIブースで人を集めているのはシャープ製Android スマートフォン「IS03」だ



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ドコモブースではサムスン製Androidスマートフォン「GALAXY S」と7インチの液晶モニタを持つタブレット「GALAXY Tab」の展示が大盛況だ

まずは大まかな今年のトレンドを紹介したが、どの企業のブースにも実に気になる製品が多数展示されている。以下で個々のブースを紹介していこう。しばしお待ちを!