会期2日前からプレスルームは、多くのプレス陣が…。    Txt:Tom INOKAWA

お正月気分をぶっとばせ!

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昨年の会場の様子

お正月気分が覚めやらぬままにやってくるのが、5日から米国ラスベガスで開催されるInternational CES(Consumer Electronics Show)だ。実際の展示会は、1月6~9日の4日間であるが、前日2日間は、プレスカンファレンスが多数行われる(現在はまだ現地4日)。CESといえば、デジタル家電、オーディオ機器などに関する世界最大の見本市。展示そのものは、映像制作の現場というよりも、その名の通りコンシューマーよりの展示が多い。近年では業務用と民生用の曖昧さもあり、PRONEWSの領域も包含する見逃せない総合的な展示会といえる。

今年のテーマは?

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プレス全員に配布されるPansonic謹製バッグ。その数1000以上…

昨年は、3Dと電子書籍がテーマだったが、今年はまだ何がテーマなのかは見えてこない。もちろん各分野での期待のプロダクトやサービスは あるが、混沌とした状態だ。スマートフォンやiPad2がリリースと噂される前に多くのタブレットPC(iPad的な)が登場するあたりが注目となっている。またキヤノンが5DmarkⅡの後継機種を出すかもしれないし、XF105の資産で民生用のカメラを出してくるかもしれない。ソニーも新しいビデオカメラを投入してくるという噂もある。これもあくまでも予想の範疇かつ話題の一つにすぎず、すべてを網羅するには難しい。それくらい多岐にわたる展示や発表が行われるのだ。全ては蓋を開けてみないとわからないのだ。

昨年ソニーがプレスカンファレンスをUSTREAMでライブ配信して好評だったが、今年は各社でその傾向が顕著だ。ライブ配信も一つのプロモーション手段として定番化されたと言える。今年はパナソニックが(日本時間)その模様を自社で生中継するという。下記のUSTREAMから生中継されるので参考にされたし。蛇足ではあるが、ここ10年プレスバック提供スポンサーだったTOSHIBAからPanasonicに変わった事を見ても今年はPanasonicに注目なのかもしれない…。

曖昧な線引きこそ何かが生まれる証拠

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手渡されるマップが約6つ。NABより遥かに壮絶!

業務用と民生用の線引きが非常に曖昧になってきているのが、この混沌さが明日へのビジネスチャンスとも言える。そこに何かが生まれるはずなのだ。PRONEWSでもその現場に立ち会うべくCESの会場に降り立っている。展示会の始まる6日から現場で見られる面白い物を逐次取り上げていきたいと思う。今年は、少し変わった領域もとらえるように視野に入れている。PRONEWS編集部Twitterと合わせてみていただきたい(できる限りUP予定)。


Vol.01 今年のテーマを探る「CES Unveiled」を覗いてみる
Vol.02 ソニーがTVを再定義~その鍵は3Dのある日常?~
Vol.03 展示会から見たあれこれ~初日発表されたキヤノンのカメラとは?~
Vol.04 展示会から見たあれこれ~気になるガジェット編1~
Vol.05 展示会から見たあれこれ~気になるガジェット編2~
Vol.06 CES2011のテーマは「テレビのスマート化」と「カムコーダーの3D化」