PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [CES2013]Vol.07 総括-終わりから見えてくる次世代へのメッセージ
News

[CES2013]Vol.07 総括-終わりから見えてくる次世代へのメッセージ

#Report NOW! #CES2013

2013-01-17 掲載

今年のCESを総括する

CES2013_07_8312.JPG CES公式のソーシャルメディアチーム、コマンドブース

2013 International CESがようやく終わった。プレス向けプレイベントも含めると、6日間にわたって開催された。さて、世界最大の家電見本市、CES 2013の全体を振り返ろう。今年は、過去最大規模と言われた昨年をさらに超えた 3300社の出展、15万人以上の参加者とのこと。特にMicrosoftやAppleなどの超大手が出展していない事を考えると、躍進の度合いが伺える。

特にCESでは、小さなブースやあまり知られていない製品でもCESで注目を浴びると、あっという間にFacebookやTwitterで口コミが広がる。CES公式のソーシャルメディアチームの活躍もあれば、大手ネットメディアも、数十人規模の体制で、レポート合戦が行われていた。

CES2013_07_iPhoneAPP.jpgCES 2013専用アプリ。イベントアプリ専門のCore-Apps LCCによるもの

また、巨大なイベントを縦横無尽に見て回るのは困難を極める事柄であるが、今年のCES専用アプリでは目の前に見えるブース名を入力することで現在地を把握し、目的地までの道案内をするアプリによって迷わず、効率よくブースを巡ることができた。

 

CESでの栄枯盛衰

ここ数年は花形であったのに、今年は勢いが無かった製品カテゴリに、電子書籍端末と立体視テレビがある。もちろんどちらもそれなりの展示はあるのだが、一時期の脚光を浴びていた感じは無かった。電子書籍ビジネスは世界的にも全体としては伸びつつあるようなのだが、Amazon Kindle一人勝ちの様相である。その他わずかに Reader(SONY)、NOOK(Barnes&Noble) の端末と、すでに電子書籍業界の勢力図が構築されつつあるようだ。ただし今回の電子書籍端末系では一点、PowerTabが、複数の電子インク表示装置間で画像や文字をコピーでき、端末の端を折り曲げる動作でページめくりできる、未来の「紙」を予見させるデモンストレーションが話題となっていた。

今年特に躍進が目立った分野は以下のとおりだ。

 
  • ヘルスケア関連グッズ。特に身につけてスマートフォンアプリと連携するもの
  • UltraHDと呼ばれる 4Kテレビと4Kカメラ、収録/再生装置
  • モバイルアプリ、スマートフォン周辺機器を含むエコシステム
  • 車載用のデバイスとアプリ、IT系サービスの連携

また、さまざまなデバイス、サービスにおいてソーシャルネットワークを活用するのは当たり前のことで、目新しいことではなく、当然のこととして浸透していることが実感された。

日本から家電ベンチャーの活躍

大手の家電メーカーの不振が心配されるなかで、規模こそ比べ物にならないながらも、日本初の家電ベンチャーの活躍がみられ、元気づけられ、応援したいと思った日本からの参加者も多いのではないだろうか?

Cerevo
http://otto.cerevo.com/ja/ CES2013_07_3259.JPG

社名からしてConsumer Electronics(家電)をRevolution(革新)する」でCerevoの新しい展示は、ネット経由で調光も可能な、リモートで電源コンセントをコントロールできる8ポートのスマート電源タップ [OTTO] の展示。その他にもデジタル一眼カメラをスマートフォンで利用するデバイスSmartTrigger、プロ向けのネット動画配信機器 LiveShell.PROが展示されていた。

enchantMOON
http://enchantmoon.com CES2013_07_4898.JPG

アラン・ケイのダイナブックや、プログラミングとデータの利用が同一環境で可能なMacintosh HyperCardを具現化したような、ペンによる手書きの反応が恐ろしく素早いタブレットデバイス。いわゆるAndroidタブレットや、iPadのようなボタン的なユーザインタフェースが無く、未来の紙はこんな様相なのだろうと思えるデバイスに見える。近い将来の子供達はこのようなデバイスで楽しみながら教育を受けるころが予感される、素晴らしいプロトタイプ製品であった。

Multi Screen UXコンペティション
http://itpro.nikkeibp.co.jp/msuc/ CES2013_07_6641.JPG

SONYブースでは、Multi Screen UXコンペティションの関係ノミネート作品もお目見えした。Multi Screen UXコンペティションは、SONYがスポンサーで開催されている複数デバイスの複数画面を活用したサービスのコンペティション。スマートTVとスマートフォンアプリの組み合わせや、スマートフォンとタブレットの組み合わせなど、日本の開発者の勢いを世界に感じてもらえたことだろう。

ファウディオ Portable DJ (PDJ)
http://www.faudio.co.jp/information-6.html

仙台発のベンチャーファウディオからは、iPodを2台つなげたようなDJ専用の音楽デバイスがCESで一般にお目見えした。

再確認:解放されるモノ作り〜MAKERの影響

CES2013_07_8642.JPG 会場で人気の3Dプリンタ Cubify、作品群

今回のCESでは、元WIRED誌編集長であり「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」の著者でもあるクリス・アンダーソンのセッションもあり家電、製造業における「もの作り」、特に小規模な個人レベルでの「モノ作り」にスポットが当たっていた。安価で個人でも購入可能な価格帯の3Dプリンタの登場や、少量でも製品が生産できたり、プロトタイプを平易に作ることができる風潮が注目を集めている。

個人が3Dプリンタでプロトタイプを簡単に作れるようになった一方、普段手にしているスマートフォンや、それらのケースなどが、どれだけ精度が高く、精密に製造されているのか、その技術力をまじまじと感じるようになったとの会場の声も多かった。

さらにジェスチャーインタフェースや、音声入力など、数年前であれば、SF映画でしか実現できていなかった事柄が、現在では製品に組み込まれ当然の技術として存在するようになった。研究所内での研究試作ではなく、家庭で使われるくらいに安価に精度が高くなっているのだ。

今年はCESで、会場のあちこちで耳に残る音楽があった。ちょうどCESの時期に、日本以外の世界的にヒットしている韓国PSYの「江南(ガンナム)スタイル」だ。デモ音楽に、プレゼンの音楽にそこここで使われていた。多くの人にとって、こんな状況は全く予想できなかったのではないだろうか?

来年は今年の傾向がさらに勢いづいていることが予想されるとともに、様々なものが高品質、高画質化し、さらに安価になっていく。少量多品種や、カスタムメイドの製品なども増えてくることだろう。世界最大規模で錯綜する情報や製品群を一まとめにする事は難しいが、いくつかのトレンドはお伝えできたかと思う。来年はまた、まったく予想できない新たなトレンドがやってくるのは、必至だ。期待しつつまた来年レポートを送りする予定だ。


Vol.06 [CES2013] Vol.00

Twitterでの反応

CESに関連する皆さんのツイートを集めました。


[ Category : , ]
[ DATE : 2013-01-17 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[CES2020]Vol.11 Crystal LEDとAtom Viewで実現するヴァーチャルセット最前線~まさにリアルを超える?!

txt:西村真里子・猪蔵・編集部 構成:編集部 リアルとバーチャルの境目がなくなる影像制作 CES 2020はそれまでのCESの歴史から大きくシフトを宣言している年であ... 続きを読む

[CES2020]Vol.10 テレビ局が不在でも完全に8Kが主流のCES2020

txt:江口靖二 構成:編集部 CES 2020の主流が「8K」となった理由 CES 2020では完全に8Kが主流である。グローバルで市場を牽引する中国とアメリカでは、... 続きを読む

[CES2020]Vol.09 「次の10年のエンターテインメント・プラットフォーム」とは?〜モバイル向け動画配信サービスQuibiスタート直前

txt:加藤薫(博報堂DYメディアパートナーズ) 構成:編集部 モバイル向けストリーミングサービス「Quibi」とは? 生活を変えるテクノロジーのショーケースとして... 続きを読む

[CES2020]Vol.08 日常が“つながる”と意外なものがメディアになる?未来の生活を彩るものたち

txt:平野陽子 (大広) 構成:編集部 2020年1月7日~1月10日、米国ラスベガスにて「CES 2020」が開催された。すでに多くのメディアで語られているが、再度振り返... 続きを読む

[CES2020]Vol.07 人工人間、身体性が問われるテクノロジー「NEONプロジェクト」

txt:西村真里子 構成:編集部 CES 2020で注目のテクノロジー「NEON」とは CES 2020の日本のスタートアップが出展するEureka Parkに... 続きを読む

[CES2020]Vol.06 目の付け所がAIなプロダクトが続々登場〜会場から見えてくるAIプロダクト達

txt:江口靖二 構成:編集部 進化する画像センサーがより良い未来を作る サムスンの「Ballie」は目の付け所がサムスンなプロダクトだ。百聞は一見にしかず、サムス... 続きを読む

[CES2020]Vol.05 航空会社として初基調講演。デルタ航空が考えるイノベーション〜パラレル リアリティ ディスプレイ

txt:江口靖二 構成:編集部 航空会社として初めての基調講演 CESでのキーノートには、例年家電メーカーであったり、インテルやクアルコムのようなチップ系のメーカー、最近では自... 続きを読む

[CES2020]Vol.04 より多くの人を集めるために〜CESにおける「見せ方」と「ブランディング」効果とは?

Audiのブースは上からキラキラしたリボンが無数に装飾されており、否が応でも足を踏み入れたくなる txt:清水幹太 構成:編集部 来場者の気を引く“見せ方”は多種多様 ... 続きを読む

[CES2020]Vol.03 一般化を迎えたカテゴリーに花開く、味わい深いプロダクトたち〜展示会スタート

txt:清水幹太 / 編集部 構成:編集部 いよいよ展示会が始まる MediaDayが終わり、CES展示会場での展示がいよいよ始まった。CESの他の展示会と大きく違う点... 続きを読む

特集記事

ATEM WORLD ATEM WORLD
ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。
SIGGRAPH2020 SIGGRAPH2020
オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。
映像基礎講座 映像基礎講座
映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。
	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
PRONEWS AWARD 2019 PRONEWS AWARD 2019
2019年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [CES2013]Vol.07 総括-終わりから見えてくる次世代へのメッセージ