雨模様の17日。InterBEE初日。幕張メッセの4~8ホールのみ使用で、大型ブースも減り、会場規模自体は縮小傾向のInterBEE。しかしその分、新進気鋭の野心あふれる新規ブースが続々と参加。それを検証すべく練り歩いたWonder7の面々。はたしてその結果は如何に?140文字を超える熱い思いで初日のまとめ!

手塚一佳
@tezukakaz

今回の注目は、なんと言ってもこうした新規ブース群。中でも、フォーカルポイントコンピュータ社のikanをベースにしたDSLR動画リグキットは大注目だ。同社の米ikan製のDSLRリグを中心に同社独自の改良パーツを加えた安価なリグは、デジカメ一眼と組み合わせることで、コンシューマ価格で本格的な映画クオリティの撮影が可能になる。さらに、プラスティックが多いという特性のため軽量性もあり、映像の世界を飛躍的に変化させる可能性を持っている。

なんと言ってもSONYのEマウント対応NXCAMが大注目。民生用カメラNEX-VG10の特徴をベースに、同機で問題であったノイズ問題を根本解決するSuper35mmCMOSセンサー搭載、60P,30Pでの記録も可能と、かゆいところに手が届く設計となって居るようだ。Photokina2010でもプレス陣の間で噂になっていた機種の満を持しての開発発表ということで、筆者の率いる映像会社アイラ・ラボでも購入大確定の一台だ。とにかく、今年のInterBeeはアツい!

石川幸宏
@seabirdsYI

10月末の正式発表時には無かったパナソニック「AG-AF105」の詳細仕様情報が公開に。画素数1240万画素、撮像サイズ17.8×10.0mm、標準感度F8.0標準(2000lx、3200K、89.9%反射、1080/59.94i)など。またソニーからNEX-VG10のプロ仕様版といえる、スーパー35mm相当の大型CMOS搭載の「レンズ交換式NXCAM」を参考展示。またSStP収録による最大1TB(220Mbps/約8時間)、データ転送レート5Gbps相当の「HDCAM SRメモリーカード」(国際展示場で展示)と、先に発表されたデジタルシネマ・カムコーダーPMW-F3にも接続可能な、「SRメモリー・ポータブルレコーダー」の開発を発表(物品展示なし)。発売は2011年中を予定。

小寺信良
@Nob_Kodera

今日は大手メーカーのブースを中心に取材しましたが、放送局向けの設備投資が一段落し、これからはクリエイター向けの製品が面白くなって行く手応えを感じました。特にカムコーダは、報道と映像制作向けで完全に指向が分かれていくのかもしれません。もちろん今年もベンチャーは元気いっぱいで、「ほんとかよーw」的な製品目白押しです。明日から細かいところまでツッコミまくりのレポートをお送りしていきますよ!お楽しみに!

岡英史
@VIDEO_NETWORK

何処のメーカーも「もう全て出し切りましたよ…」と枕言葉の様に答えて来るがそんな声の中で大きい程何か仕掛けて来るのは決まってSONYである。今回はVG10の業務版と言える機種が開会式とほぼ同じくして発表されたのが一番のNewsかも知れない。しかしその筐体は既存のVG10に多少”色”を加えた程度ではなく明らかに並行して開発したに違い無い程の正常進化をしたものだった。途中twitterでも呟いたがこれでSONYの大判センサーカメラCINEALTA組は親分のF35を筆頭にF3・VG10・そして今回のエボリューションを含めて完全に上から下までのラインナップを揃えた事になる。似た様なカメラがパナソニックからも出ているが、f35はともかく他の機種は完全にコンセプトが違うと感じるのは自分だけでは無い筈。特にPMW-F3は発売予定の電動ズームが登場してこそ、その成果を問うべきだろう。

猪蔵
@inozo

初日はPRONEWS Loungeの演出をしていたら、気づくと蛍の光が…。とほほ。「回れてないやん!」と嘆く自分。でも大丈夫。ラウンジで、Ustream界隈で衝撃を巻き起こしているローランド社「VR-5」を目の当たりにすることができた。1番の注目商品が出向いてくれた。VR-5は、オーディオ・ビジュアルミキサーを標榜し、USBでPCに直結する潔さ、ビデオミキサーなのにTバーがないという斬新さ!すべてを含め風穴をあけるライブストリーミングが産み落とした時代の寵児といえる。明日はぜひブースに見に行こうと思う。