ディバイスから通信システムなど幅広く手がけるNECでは、HDTV高感度CCDカラーカメラやデジタルFPU装置中継伝送機器、APS送出システム、地上デジタルテレビ送信機などを出展。今回新製品として、H.264超低遅延対応素材伝送用コーデック装置やポータブルカメラNC-H1000Pなどを出品した。

101125_DSC_0518.jpg

映像圧縮時の遅延を業界最小クラスの10msec(ミリセカンド:1000分の1秒)に抑えたデジタル映像圧縮・伝送装置VC-7700は、映像圧縮方式として、MPEG-2に比べ2倍以上の圧縮率を実現するH.264 High422profile@LEVEL4.1を採用しており、映像信号のほかに、デジタル字幕データや放送局間制御信号などの補助データ信号も伝送することが可能。

101125_DSC_0517.jpg

VC-7500/7510およびVD-7500/7510は、独自の高画質アルゴリズムを搭載した超低遅延モードに加え、低レート高画質モードに対応したボードコーデックで、今回の出展ではSHF帯トリプルモードFPU装置TVL-D500シリーズとの組み合わせで、H.264の超低遅延伝送(約14ms)の実演デモを行っていた。

101125_DSC_0521.jpg

HDVT高感度カメラNC-H1000をベースにバッテリーでの運用やビューファインダーの装着、伝送装置のドッキングを可能としたポータブルカメラNC-H1000P。光伝送装置や小型FPUとの組み合わせで報道や中継システムの構築が可能なほか、高感度CCDと近赤外波長帯透過フィルターにより夜間の更なる高感度撮影が可能となった。