事前のInterBEE2012出展概要発表では独自のファイルベース機器コンセプト”Panasonic AVC-WORLD”を紹介ということで、おのずとAVC-ULTRAに対応した新製品を期待したが、来年発売というアナウンス通りAVC-ULTRAを搭載した実機の出展はなかった。AVC-ULTRAに関してはオプション搭載可能なカメラとしてAG-HPX600やコーデックディバイスDYNAが披露された。

新製品としてはスタジオ/ハンディカメラAK-HC3800やAVCCAMメモリーカード・カメラレコーダーAG-AC160A、広角・高倍率レンズ搭載のAG-AC90、マイクロフォーサーズマウントを採用したAG-AF105Aのほかリモートカメラや小型ライブスイッチャー、LCDビデオモニターなど多数の新製品が出品された。

AVCCAMメモリーカード・カメラレコーダー AG-AC160

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高速なオートフォーカス機能を搭載したほか、広角側28mm(35mmカメラ換算)からの22倍ズームレンズを搭載している。また、ファームウェアをインストールすることにより、1080/59.94p、1080/50pのSDメモリーカードへの記録が可能なほか、HD-SDIおよびHDMI出力に対応。高速オートフォーカスやオーバークランク、アンダークランク撮影などが可能。

AVCCAMメモリーカード・カメラレコーダー AG-AC90

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光学式と電子式、両方の働きを組み合わせた5軸ハイブリッドOIS(Optical Image Stabilizer/手ブレ補正機構)を搭載し、手持ち撮影でも安定した収録が行えるほか、ズーム/フォーカス/アイリスの独立した操作が可能。レンズはワイド端29.8mm(35mm換算)で光学ズーム12倍となっている。

AVCCAMメモリーカード・カメラレコーダー AG-AF105A

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4/3型MOSイメージセンサーを搭載したマイクロフォーサーズ規格の小型ビデオカメラ。LUMIXなどマイクロフォーサーズ規格のデジカメのレンズが使用可能なほか、大判センサー搭載により、シネカメラライクな映像を撮影できる。

マルチフォーマットカメラ AK-HC3800

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2/3型220万画素IT型-3CCDと新開発16ビットA/D付き内部処理38bit DSP(映像処理回路)により高画質化を図るとともに、DRS(ダイナミックレンジストレッチ)機能に加えCAC(色収差補正)機能などの画質補正機能やシーンファイル設定機能などを搭載している。

ライブスイッチャー AV-HS410N

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SDI×8系統およびDVI×1系統のほかオプションで4入力/出力を追加可能なライブスイッチャーで、7型カラーLCDやショットメモリー、イベントメモリー機能などを搭載している。

LCDビデオモニター BT-LH2170

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フルHD 解像度と広視野角を備えた21.5 型IPS パネルやD-LUT 色補正などに対応しているほか、Y MAP表示、ZEBRA表示、2画面表示などアシスト機能により屋外での収録業務に高い運用性を備えている。