Blackmagic Designは、DaVinci Resolveや昨年買収したプロダクションスイッチャーのメーカーEchoLabのスイッチャー、DeckLink、UltraStudioなど多数の新製品を出展した。ブースはいつものように幅の広いスペースだったが、今年はサウスホール正面に位置していた。

DaVinci Resolve 8は、マルチポイントスタビライズ、マルチレイヤータイムライン、リアルタイムノイズリダクション、3Dアライメントなどの機能を搭載したほか、Final Cut Pro のXML対応とOpenCLに対応した。これにより、Final Cut Proとリンクして編集結果がResolve側で反映されるという。 DaVinci Resolve Liteは1つのGPUにしか対応しないとかノード数を2つに限定しているが無償で提供されるものになるという。夏ごろリリースということである。

ATEM Camera ConverterはHDMIやSDI信号をファイバーに変換して長距離伝送を可能と知るもので、トークバック、マイク入力、プログラムリターン、タリーなども伝送可能だ。 ATEM Production Switcherには8入力1M/Eと16入力2M/Eの2つのモデルがあり、いずれのモデルもHDMIやHD-SDIに対応しているほか、4系統のアップストリームキーヤー、2系統のダウンストリームキーヤー、スティンガーエフェクト、グラフィックワイプ、DVEなどが装備されている。また、MacやWindowsからのコントロールも可能で、コンパネは別売となっている。

HyperDeck StudioとHyperDeck Shuttleは10bit非圧縮のレコーダーで、eSATAタイプのSSDやHDDを記録媒体としている。入力はHDMIとHD-SDIに対応しており、小型ビデオカメラなどと接続することができる。HyperDeck Shuttleは電源を内蔵したポータブルタイプでHyperDeck Studioは1Uラックマウントとなっている。なお、HyperDeck Studioには2基のスロットと小型のLCDモニターを備えている。

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DaVinci Resolveのデモンストレーション。DaVinciといえば一昔前は非常に高価なものだったが、今や無償のDaVinci Resolve Liteが登場した。価格破壊どころの騒ぎではない


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Thunderbolt対応ののキャプチャー&再生インターフェースUltraStudio 3D。3 Gb/s SDI、HDMI 1.4a接続が可能で、SD/HD /2Kのほか、フル解像度のデュアルストリーム3Dをサポートしている。価格は995ドル


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HDMIモニタリング機能つきの USB3.0対応SDIキャプチャー&再生インターフェースUltraStudio SDI。価格は395ドル

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ATEM Production Switcherのコントロールパネル。本体だけでもPCと接続することでスイッチャーとして使うことができる。価格は1M/Eが4885ドル、2M/Eが14995ドル


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H.264エンコーダーを搭載したHDMI、HD-SDI入力対応スイッチャーATEM Television Studio。価格は995ドル


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最長40kmまで光ファイバー伝送可能なATEM Camera Converter。バッテリーを内蔵している。価格は595ドル

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HyperDeck Studio。スロットを2基装備しており、リレー記録ができる。小型のLCDモニターにはタイムコードや画像が表示可能。価格は995ドル

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小型ながら3 Gb/s SDIとHDMI1.4a入力に対応した非圧縮レコーダーHyperDeck Shuttle。価格は345ドル