株式会社ヨーズマーは、福島県南相馬市および南相馬市と友好関係にある富山県南砺市より依頼を受け、地上デジタル放送の応用技術を利用した南相馬市内向け放送サービス「南相馬チャンネル」を、総務省・東北総合通信局、北陸総合通信局、「南相馬チャンネル」協賛企業各社(となみ衛星通信テレビ、日立ビジネスソリューション、ミライト・ホールディングス)からの協力を得て7月20日より開始すると発表した。

「南相馬チャンネル」は、地上デジタル放送等に使用されているUHF帯の周波数においてほかの放送局との混信などが発生しない周波数(ホワイトスペース)を活用したエリア放送サービス。フルセグ放送及びワンセグ放送により、市長からのメッセージ、市が実施する行事、学校行事、生活情報、復興状況などを取材し届けるとともに、市のお知らせや放射線のモニタリング情報等をデータ放送にて視聴者に届ける。放送はエリア内のデジタルテレビや携帯電話等のワンセグ端末で受信できる。「南相馬チャンネル」は、防災情報や地域情報をデジタルテレビや携帯電話等のワンセグ受像機に届け、市民への情報共有の確立について検証することを目的とした実験であり、実験期間は2011年7月15日より2012年7月14日までの1年間を予定している。

また「南相馬チャンネル」は次期ステップにおいて、インターネット回線を利用することで、遠方に避難した市民に対して情報提供することを検討しており、第一段階として北陸総合通信局の協力を得て、北陸地域に避難している南相馬市民にも情報提供を行う予定だ。