Avidの発表によると、2億5500万人の放送エリアを持つ放送機関CNN Indonesiaが、24時間TVチャンネルを開始するために「Avid Everywhere」を採用したという。

Avid MediaCentral Platformを基に構築されたエンド・トゥ・エンドの新たな放送ワークフローにより、CNN Indonesiaは6ヶ所の放送支局を繋ぎ、コンテンツを制作してニュース速報の配信を行っている。Avidのインターナショナル・セールス担当バイスプレジデントのTom Cordiner氏は次のようにコメントしている。

Cordiner氏:CNN Indonesiaのようなニュース放送機関は、他のネットワークとの厳しい競争に直面しています。それゆえ、ニュース速報の素早い制作と、最大限の視聴者へ迅速な配信を可能にする最先端ソリューションの導入が不可欠です。CNN Indonesiaのリポーターは、Avid Everywhereのパワーを活用することで、現場から本局内にあるメディア・アセットにアクセスし、現場で撮影した映像と本局内のメディアを合わせて完パケを作成、そしてニュースの完パケを送り返して、共有ストレージ・システムに接続している他の人が利用できるようにしています。これにより制作を大幅に加速することができました。

CNN Indonesiaは2015年8月、Turner Broadcastingとインドネシアのメディア・グループPT Trans Media Corporationによる合弁事業としてラウンチした。放送ネットワーク全体を一年以内に立ち上げて稼働しなければならず、その厳しい期限に間に合わせるには、Avid グローバル・サービス・チームのエキスパートとの密接なコラボレーションが不可欠だったという。PT Trans Media Corporationのテクニカル・ディレクターJohnny Yeung氏は次のようにコメントしている。

Yeung氏:Avidは、ニュース制作とマネジメントに対する弊社の厳しいニーズに対応し、信頼と実績あるソリューションから成るエンド・トゥ・エンドのターンキー・ソリューションを提供してくれました。これにより、時間を大幅に削減できました。ニュース放送ビジネスでは適時性こそ、勝敗を分けるカギなのです。これは弊社にとって大きな成果であり、何よりもAvidの惜しまぬ努力のおかげです。

CNN Indonesiaはジャカルタの本局に加えて、インドネシア全土の都市にある6つの支社を持つ。制作チームを繋ぐために、CNN IndonesiaはAvid Media Suiteの高性能メディア・マネジメント・ソリューションを導入した。CNN Indonesiaではニュース・コンテンツの作成および配信の核に、Avidのニュースルーム・マネージメント・システムを配備し、記者・現場レポート・プロデューサー・エディターは、刻一刻と変わる状況情報・フィード・ストーリー・概要報告へ瞬時にアクセスすることが可能だ。

Avid MediaCentralプラットフォームにおけるクラウドベースのWebフロントエンドであるAvid MediaCentral | UXにより、現場の制作チームはノートパソコン・タブレット・モバイル機器を使用して簡単にメディアへアクセスし、プロジェクトで作業、そしてストーリーを編集することができる。メディア・アセットを完全集中管理するInterplay | Production メディア・アセット・マネジメント・システムにより、国内各所にいる100人以上のレポーターやプロデューサーが、容易に協業し、メディアを共有し、プロジェクトの作業を同時に行うことができるという。

Media Composer | Cloud ビデオ編集ソフトウェアにより、地方の支局はジャカルタの本局からデータを読み出し、離れた場所でクリップを編集、完成したニュース・ストーリーを放送用に本局へ送り返している。24時間365日稼働により作り出される膨大なメディアを効率的にアーカイブするため、CNN IndonesiaはAvid Storage Suiteの最先端メディア・ストレージ・システムを導入した。全てのメディアは、完全に統合・接続されたAvid共有ストレージ・システムに保存される。ネットワークで繋がることで、リポーター・プロデューサー・エディターは場所に関係なくメディアにアクセスでき、編集・共有することができる制作環境を構築している。