Harmonicは、クラウドを利用した新VOSオファリング製品「VOSクラウド」と「VOS 360」を2016年4月13日に発表した。

同VOSクラウドは、同社のVOSソフトウェアベースメディア処理プラットフォームの延長として、コンテンツ&サービスプロバイダーがパブリック、またはプライベート・クラウド・インフラストラクチャーを問わず、ITハードウェアを通じ、ビデオ制作やOTTアプリケーションのビデオ制作や放送配信ワークフローを実現できるメディア処理プラットフォーム。VOSクラウドの自動化されたビデオ・ワークフロー技術は、標準ITデプロイメント・テンプレートを使用し、膨大なメディア処理や配信ワークフローを簡単に設定、アンロックすることができ、コンフィギュレーション、デプロイメント、そしてマネジメントを行うことが可能だ。

VOS 360プロフェッショナル・クラウドメディア処理サービスは、パブリック・クラウドをホストとし同社が管理、運営するサービス型ソフトウェア(SaaS:サース)ソリューションをオペレーターに提供することにより、ブロードキャスト品質のOTTサービスを開始可能だとしている。VOS 360は同社によって24時間整備・運営される。パブリック・クラウドサービスのプラットフォームを基としてつくられたVOS 360は、冗長性と復元性を兼ね備えているとしている。

新しいVOSクラウド・オファリングは、Harmonic PURE Compression Engineによりエンコーディングとトランスコーディング機能が実装され、低ビットレートの高画質ビデオを幅広い形式やコーデック・エンコーディングに対応。SD/HD/UHDのフォーマットのテレビ放送、ケーブルテレビ、衛星放送やIPTVに加えて、MPEG-2/MPEG-4 AVC/HEVCコーデック、および固定、可変とアダプティブビットレートが提供されている。

なお、同社は2016年4月18日から21日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2016の同社ブース(サウスホール/SU1210)にてVOSクラウドプラットフォームおよび、VOS 360サービスのライブ・デモンストレーション展示を予定している。