新年開けて、北米アイスホッケーリーグ(NHL)の東西対抗試合「2017 Honda NHL All-Star Game(NHLオールスターゲーム)」が、LA Kingsのホーム、ステープルセンター(米カリフォルニア、ロスアンジェルス)にて開催される。本大会を米4大ネットワークの1つ、NBCが実況中継することが決まった。LA Kingsにとって、リーグ設立50周年を迎える開幕大会で、2004年、ABCが放送して以来、実に12年ぶりに地上波からの生放送に返り咲きしたことになる。本来は従来通り、NBC系列の衛星・ケーブル向けのチャンネルNBCSN(NBC Sports Network)、つまりMSOコムキャストが生放送する予定だった。NBCSNは、NHLが筆頭株主であるテレビネットワークNHLネットワークの提携先である。

NHLによると、昨年のNHLオールスターゲームの生放送は、NBCSNが放送権を獲得した2005~2006シーズン以来、最高視聴率であったという。NBCでは1990~1994の4年間、NHLの放送権を持って放送しており、実に22年振りの生放送となる。NHLネットワークが設立した2007年以来、同局が主体となって衛星やケーブル事業者へチャンネル配給を行っている。NHLネットワークはNHLが84.4%、NBCスポーツグループ(コムキャスト)が15.6%分の会社株を保有。またNHLは、今春になって米ヤフーと提携し、NHL試合のライブストリーミングを無料配信している。

キー局が生放送するとなって、ホッケー放送でしか見られない様々なカメラやグラフィックスもNBCSNからグレードアップが期待される。レフリーカム、選手につけるボディカムも、ライブソースとして活用されるかもしれない。

ホッケーリンクに浮かび上がるプロジェクションマッピング技法、また観客との間にある硬化ガラスシールドにつける広告バーチャルグラフィックスやパックと合成するオンエアグラフィックスなど、趣向を凝らしたグラフィックス技術も期待される。

ちなみに日本の本田技研工業(ホンダ)が、3年連続で本大会メインスポンサーとなっている。今回の大会のMVPアワード受賞選手は、SUTのリッジラインが贈呈されるのこと。

(ザッカメッカ)