Blackmagic Designの発表によると、シンガポール在住のショートフィルム監督ダニエル・ヤム氏が、新作のショートフィルム「Time」撮影にBlackmagic URSA Mini Proを、カラーコレクションにDaVinci Resolveを使用したという。同作はシンガポールの情報通信メディア開発庁の一部門であるシンガポール・フィルム・コミッション(SFC)とViddseeとの提携の一環として制作された。

「Time」の主人公は息子の世話と仕事の両立に悩む若い母親、グレース。グレースはかつての自分のように息子に早く成長して欲しいと願っているが、グレースの知らないところで、時間-Time-は別のプランを用意していたという物語。ヤム監督は次のようにコメントしている。

ヤム監督:私たちが求めていたのは、可搬性に優れたカメラです。カメラをハンドヘルドから台車、三脚にすばやく移動する必要があったので作業のスピードアップのために可搬性を重視しました。また、屋内と屋外の両方で撮影する予定だったので、カラーグレーディングに備えて高品質で撮影できることも重要でした。

撮影期間はわずか2日でした。電気が灯っている夜の部屋のドアが開いて日光が部屋に入り込んでくるというシーンがあったのですが、Blackmagic URSA Mini Proのダイナミックレンジのおかげで、ハイライトとシャドウの両方を捉えることできました。母と息子が手をつなぐシーンは公園で撮る予定だったのですが、あいにく雨天だったので、公共住宅の階下の屋内エリアで撮影しました。屋根はあるけど外とつながっているオープンなエリアです。非常にコントラストが高いシーンですが、Blackmagic URSA Mini Proのおかげで問題なく撮影できました。

Blackmagic URSA Mini Proを選択したことは大正解でしたね。非常に満足しています。Blackmagic URSA Mini Proの優れた点は、驚異的なダイナミックレンジ、自然なカラー、そして高フレームレートです。作品の仕上がりが素晴らしいのは当然の結果ですよね。少なくとも私はそう思います!また、信頼性の高さもポイントです。野外での撮影でもオーバーヒートしたり問題が発生することはなかったので、優れたショットを撮影することだけに集中できたんです。

作品やシーンに感情的な深みを持たせるため、製作者はカラーやトーンに大きく頼ってストーリーの舞台を設定する。Blackmagic URSA Mini Proは4.6KのRAWフッテージを得られるので、ポストプロダクションで様々なシーンを扱えた。さらにDaVinci Resolveソフトウェアを使用することで希望どおりのビジュアルが実現したという。「Time」は、Viddsee.com.で視聴可能。