キヤノンは東京オリンピックのゴールドパートナーということもあり、ブース正面に「新世代の表現力でかつてない感動を。」を掲げ、カメラ撮影体験コーナーでは各種スポーツものを被写体として登場させていた。業務用映像機器としてEOS C500やXC10のほか、4K HDRディスプレイや、8K臨場感映像体験コーナー、A2出力対応のインクジェットプリンターPIXUS PRO-1000などを出展していた。

CP+はコンシューマー対象のイベントだが、今年のキヤノンはこうした業務用対象の製品が多い印象で、スチルカメラおよびデスクトップ・プリンターのカテゴリーで東京オリンピックのゴールドパートナーになったことが、こうした展示に現れているようだ。

EOS-1D X Mark IIハンズオンに長蛇の列。ほかキヤノン製品が揃い踏み!

CP2016_canon_00283

EOS-1D X Mark IIは、新開発のセンサーや画像エンジンにデュアルDIGIC6+を搭載しており、ファインダー撮影時最高約14コマ/秒の高速撮影を実現

今年はデジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機EOS-1D X Mark IIのほかEOS 80Dや5060万画素センサーを搭載したEOS 5Ds RおよびEOS M3などのミラーレス一眼といった製品を中心に来場者の関心を引きつけており、ハンズオンコーナは順番待ちの行列ができていた。キヤノンはフィルム時代のEOSあたりから報道関係のシェアを伸ばしており、現在ではニコンと2分するほどになっていることから、オリンピックを景気に一気にシェアを拡大していく作戦のようである。

CP2016_canon_00290

4096×2160の4K60p撮影やフルHDで最大約120fpsの高速撮影にも対応可能なEOS-1D X Mark II。操作部分は基本的には、EOS-1D Xと同じだ

4月下旬発売予定となっているEOS-1D X Mark IIは、スポーツ撮影では欠かせない連射機能や迅速なかつ正確なAF性能といったデジタル一眼レフカメラとして基本的な部分での性能向上のほか、クイックリターンミラーの動作に伴う振動によるブレを防ぐミラー振動抑制システムや、4K60p収録に対応したEOS MOVIE機能などが搭載されており、フラッグシップ機としての性能や機能を備えものとなっている。

CP2016_canon_01370

EF-S18-135mmやステレオマイクDM-E1など新製品のアクセサリーを装着したEOS 80D。フルHD60p撮影が可能

また、3月に発売されるEOS 80Dも「日本の瞬間を。」をキャッチコピーにしており、オリンピックなどのスポーツ撮影を意識したものとなっている。センサーサイズはEOS-1D X Mark IIが2020万画素フルサイズで、EOS 80Dは2420万画素のAPS-Cとなっており、画素数的には80Dの方が若干多くなっているが、面積で倍近いEOS-1D X Mark IIはその分高感度になっており80DがISO100-16000に対しISO100-51200だ。

CP2016_canon_01340

Connect Station CS100とミラーレス一眼EOS M10。CS100は、NFC対応のカメラやビデオカメラをかざして、写真や動画を1TBの内蔵ハードディスクに保存しTVなどで鑑賞可能。EOS M10はキレイに撮れる、かわいく撮れるなどいろいろな撮影モードを搭載しており、6色のカラーバリエーションがある

CP2016_canon_00266

業務用映像機器コーナーにはEOS 500CやHDRモニターの試作機などが展示されていた

CP2016_canon_00276

XA35/30の海外バージョンといえるVIXIA HF G40とLEGRIA G40。いずれもHD対応で4Kではない。そろそろこのクラスの4Kモデルがほしいところ

CP2016_canon_DSC01354

8K対応のHDRモニターを参考出品

CP2016_canon_01405 CP2016_canon_01420

8K臨場感映像体験コーナー。正面と左右の画面に映像が映し出され、あたかもその場にいるような体験が可能。アミューズメント施設導入を念頭においたというわけではなく、8Kという高画質がもたらす奥行き感や臨場感を実際に体験してもらうという志向だ

CP2016_canon_01350

インクジェットプリンターPIXUS PRO1000。12色インクを採用することで、色域の拡大と暗部の表現力の向上を図ったもので、プラグイン画像処理ソフトウェアにより同社のレンズ交換式カメラとの連携をさらに強化

CP2016_canon_01351

参考出品の大型プリント対応のインクジェットプリンター

キヤノンブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)