「SSC-9100」

カリーナシステム株式会社は、今秋に出荷開始したばかりの超高感度2/3型133万画素CMOSセンサーを搭載した、HD対応ビデオカメラ2機種をInterBEE2013にて一般初公開をした。暗室の中で肉眼では全く見えない被写体(フラッシュメーターでは8.03値)が、カメラを通したディスプレイにはしっかりと映っている。ブースにて体感したビジターからは感心の声が上がっていた。

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「SSC-9000」

本ビデオカメラには監視や天体観測などで便利なボックス型「SSC-9100」と、バイオ、医療や野生生物観測の収録などにも便利な、ヘッド分離型の「SSC-9000」、およびPC組込み型「SSC-9800」が揃う。SSC-9000では、カメラヘッドとCCU間はツイストケーブルで接続し、最長100mの距離を置けるようになっている。全モデルともHD-SDIやHDMIから最高1920×1080/59.94pまでのフォーマット出力、およびダウンコンバートした映像をコンポジットから出力できる(レターボックス、サイドカット、スクイーズ)。

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センサーは単板CMOSセンサーでRGBベイヤー配列。有効画素数は約133万画素、感度はF22/2000lx。最低被写体照度がF1.4/0.005lxで、ゲイン+60dBを実現している。独自の画像処理フィルタリングを用いることで、超高感度の映像を撮影できる。ズーム倍率は10倍まで。電子感度アップやホワイトバランスでATW(オートトラッキングホワイトバランス)機能を搭載しており、夜間だけではなく日中でも運用できるため、無人で長時間にわたる監視カメラとしても機能を発揮する。霧除去機能搭載、また低消費電力なためクーリング機構を特に実装する必要がない。

リリース以降、受注量が予想以上になっており、納期に時間がかかるもよう。

(山下香欧)