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Column

Shoot.04 ネイティブワークフローの完成系 Adobe Creative Suite6 その1

2012-06-01 掲載

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安定&ストレスフリー CS6スタート

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六本木ニコファーレで開催されたAdobe CS6 Production Premiumお披露目イベント

去る5月25日、六本木ニコファーレにてAdobe Creative Suite 6 Production Premiumをお披露目するイベント、「Adobe CS6 Video Evolution」が開催された。Production Premiumの中核を成すPremiere ProとAfter Effectsに待望の新機能が搭載。また、それ以外の主要アプリケーションが64bitネイティブ化を果たすとともに新たなアプリケーションもラインナップに加わった。

Adobeは2010年、1世代前のシリーズであるCS5からPremiere ProとAfter Effectsをライバル他社に先駆けて64bit OS環境にネイティブ対応させてきた。32bit環境を切り捨てるというAdobeの決断に、当時は思い切ったことをするなと感じていたものだが、今となると時代の流れを的確につかんだ英断であったといえるだろう。4Kや3DといったポストHDへと移行する流れの中で、最早64bit環境でなければ「仕事にならない」と強く実感するからだ。そしてAdobeの提唱する「64bit・ファイルベース・ネイティブ」の制作環境が、CS6でより洗練され使いやすく、一つの完成系に到達したと感じる。

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64bitで動くものが増え、ワークフローが効率化された

Adobeのビデオ・オーディオ制作ツールセットであるProduction Premiumのラインナップは以下の通り。

  • Premiere Pro CS6(編集)
  • After Effects CS6(合成・コンポジット)
  • Media Encoder CS6(ファイル変換)
  • Encore CS6(オーサリング)
  • Audition CS6(オーディオ編集)
  • Photoshop CS6 Extended(写真編集)
  • Illustrator CS6(イラスト作成)
  • Flash Professional CS6(WEBアニメーション)
  • Prelude CS6(素材管理)
  • SpeedGrade CS6(カラーグレーディング)

32bit環境と64bit環境の違いとは―。CPUの処理能力も違ってくるが、一番の違いは搭載できるメモリの最大容量だ。32bit環境では最大4GBまでしか搭載できなかったものが、64bit環境であれば最大192GBまで搭載できるのだ。扱えるメモリ空間が広がれば、計算処理能力が格段にアップするのは言うまでもない。特にAfter Effecstsのような広大なメモリ空間を要求されるソフトウェアにおいてはその恩恵は絶大で、RAMプレビューの快適さは32bitとは比べ物にならないほどだ。

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筆者の作業PCのスペックの一例。CPUにIntel Core i7 、グラフィックスカードにNVIDIA QUADRO4000を搭載。実装メモリは24.0GB。64bit環境で実に軽快に動作してくれる

ネイティブ対応のさらなる強化 Premiere Pro CS6

dg4_004.jpg Premiere Pro CS6のUI。大幅に見直され、素材がサムネイル表示、フーバースクラブもできる。各種ボタンの配置はシンプルに

Premiere Pro CS6の大きなコンセプトとなっているのが「ネイティブ対応」である。ここでいうネイティブとは「無変換」という意味だ。カメラで撮影したファイルを変換せずにそのまま編集タイムラインにのせることができることをいう。Premiere Proは現存するあらゆるファイルベース収録フォーマットにネイティブで対応しているといえるだろう。HDVやAVCHD、XDCAMといった汎用的なフォーマットからEOSムービーに代表されるDSLR、RED Epicの5Kにもネイティブ対応している。さらにCS6からARRI Alexaで撮影されたARRIRAWもサポートするようになった。とにかく中間コーデックへの変換作業など一切なし。素材をパソコンにコピーしただけで編集環境ができあがるのだ。

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Premiere Pro CS6では幅広いファイルフォーマットをサポート。ARRIRAWもネイティブ対応

Premiere Proの再生エンジンであるMercury Playback Engine(以下MPE)も大幅に強化された。MPEとはPremiere Pro CS5から導入されたCPUとGPUを使う画像再生エンジンだ。特に再生時におけるGPU加速の威力は絶大で、MPE対応のNVIDIAおよびAMDグラフィックスカードと連携してグングン高速処理してくれる。CS6からは新たにNVIDIA MaximusデュアルGPU構成をサポートし、驚きのパフォーマンスを実現している。

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Premiere Pro CS6のレンダラ―選択画面。再生時におけるGPUアクセラレーションの威力は絶大

また、一部MacBook ProにおけるOpenCL環境にも対応するようになった。強化されたMPEでは、レンダリングをしないでリアルタイム再生しながらエフェクト調整ができるほどである。また、再生時の解像度を落とすことであらゆるスペックのPCで快適に動作させることができる。さらにハードウェア統合向けのサードパーティーAPIであるAdobe Mercury Transmitが改良され、Blackmagic Design、AJA Video Systems 、Bluefish444製のキャプチャーカードなどで、更に効果的にMPEを活用できるようになった。

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WRITER PROFILE

江夏由洋 兄弟で株式会社マリモレコーズを設立し、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している。


[ Writer : 江夏由洋 ]
[ DATE : 2012-06-01 ]
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江夏由洋 兄弟で株式会社マリモレコーズを設立し、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している。


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