txt:稲田出 構成:編集部

恒例のRoland/BOSS 2018春 新製品発表会開催

さる2月7日、東京・恵比寿にあるEBiS303イベントホールにおいて「Roland/BOSS 2018春 新製品発表会」が開催された。今回新製品として披露されたのは、1月25~28日に米国で開催された2017 NAMM Showで発表した製品のほか、1月9~12日CESで出品された製品が中心となっており、エレクトリックピアノやドラムおよびギター関連製品などのほか、レコーダーなどが出品された。

今回はスイッチャーなどのビデオ系の新製品の出展はなかったが、iPhoneやiPadで簡単にマルチ画面の動画を制作できる4XCAMERAや小型ハイレゾオーディオレコーダーR-07は新しい方向性のビデオ&オーディオ制作を標榜できる製品として期待できると思う。この2点を中心にレポートしよう。

4XCAMERAはiPhoneおよびiPad用のアプリで、リズムセクションやギター、ボーカルなどをオーバーダビングする感覚で簡単にマルチ画面が制作できるミュージックビデオ制作用となっている。オーディオだけでなく動画をガイドとして収録もできるので、ミュージックビデオ以外にも面白い使い方ができそうだ。元の動画を再生しながらそれに合わせたリアクションを重ねて行くことができるため、対談やインタビューなどそれっぽく作ることが可能だ。2画面までは無料で提供されるので、SNSあたりで流行るかもしれない。

iPhone、iPadで画面を最大4つに分割したミュージックビデオを簡単に作成することができるiOSアプリ4XCAMERA。最初にガイドとなる画像を収録しておき、その後その画像または音声をもとに最初に記録した画像に合わせて合成する画像を収録していく。クラウドを介せば離れた場所にいる演奏者同士でコラボしたマルチが動画を作ることもできる。マルチ画像のレイアウトは10種類用意されており、簡単に様々なパターンの合成画面を制作することができる。アスペクト比もスクエア(1:1)と16:9が選択可能

4XCAMERAのマルチ画面レイアウトは10種類から選択可能。アスペクト比は1:1と16:9を選択できる

マルチ画面表示の例。それぞれの画面が同期して再生されている

縦位置で撮影した動画を横に4つ並べて16:9での表示を選択したところ

2画面までは無料で提供される

新製品のR-07はR-05とほぼ同じ大きさだが、微妙に形状が異なっており、手に馴染む形状になっている。コーデックのディバイスを2系統搭載しているようで、異なるコーデックでダブル収録できるデュアルレベルレコーディング機能を搭載。通常のレベルで収録した場合にオーバーレベルでサチったり、ノイズに埋もれてしまうような小さな音などデュアルレベルレコーディングで収録することで、後処理で対応することが可能だ。これは、リミッターやコンプレッサーによる処理でもできそうだが、リニアに処理してるわけではない。R-07は外部マイクの接続も可能だが3.5mmミニプラグなので、XLR対応の上位機種へのデュアルレベルレコーディング機能搭載に期待したい。

ハイレゾオーディオレコーダーR-07。デュアルレベルレコーディング機能により異なるレベルおよび異なるレートで収録することができるほか、リハーサル機能やリミッターを搭載しており、失敗のない確実な収録が可能。Bluetoothにより、R-07のリモートコントロールのほか、Bluetoothオーディオに対応したヘッドホンやスピーカーを使った再生も可能

リハーサル機能やデュアルレベルレコーディング、リミッター、録音開始2秒前から録音を開始するプリレコーディングを搭載

BluetoothによりR-07のワイヤレスリモートコントロールが可能。専用アプリR-07 RemoteによりR-07の録音/停止を操作できるほか、録音レベルや録音時間の確認、各種設定の変更などが可能。リモート画面ではRECトリガーやレベル調節などのコントロールのほか、収録レベルの表示や録音時間表示が可能

マイクが出っ張っていないので、スッキリしたデザインになった。音響学的にも考えて設計されているという

ブラック、レッド、ホワイトの3種類のカラーバリエーションが用意されている

ドラム音源モジュールTM-6 PRO。アコースティックドラムとエレクトロニックドラムを融合させたハイブリッドドラムを自在に活用できる音源モジュールで、サンプルを含む500種類のワンショットサンプリング音源や268種類のV-Drums音源を搭載している。オーディオファイルを本体に取り込めるユーザーサンプル機能と音色を重ねて鳴らすことができるレイヤー機能も搭載している

ギターエフェクトプロセッサGT-1000。新たに開発されたBOSSのカスタムDSPエンジンを搭載しており、サンプリングレート96kHz、AD/DA変換32bit、内部演算32bit処理を実現。また、BluetoothによりiOSやAndroidに対応した専用エディターアプリによりワイヤレスでパッチの編集や管理ができる。最新のAIRD(Augmented Impulse Resonance Dynamics)テクノロジーにより、Tube Logicコンセプトをフロア型ユニットで体現、あらゆる接続環境で意図した通りのサウンド・デザインが可能

小型ワイヤレスギターアンプKATANA-AIR。ギターにワイヤレストランスミッタープラグを差し込むだけで演奏可能。トランスミッターのセンサーが振動を感知すると電源が入る仕組みで、1回の充電で最大12時間の連続使用が可能。一定時間演奏しないと自動的にスタンバイ状態になる省電力設計。KATANAシリーズ上位機種と同じ表現力の高いプレミアムサウンドと、5種類のアンプタイプ、50種類以上のBOSSエフェクトを搭載

Bluetooth接続により手元で音色設定が可能。iOS/Android対応の専用アプリBOSS TONE STUDIOが用意されている

プロフェッショナルギターアンプKATANA-Artist。カスタムメイドの12インチWAZAスピーカーと新設計のセミクローズドキャビネットに合わせ、新たな特別チューニングを施したフラッグシップモデル。新たな特別チューニングを施したアンプタイプを搭載。ブルース、ジャズ、ロック、メタルなど幅広いジャンルで活用できる。Tube Logicコンセプトを受け継ぎ、クラスを超えたパワーと迫力、アンサンブルでも埋もれない存在感のあるサウンドを実現

V-Drumsの性能を最大限に引き出す高精細モニタースピーカーPM-100/200。PM-100は最大出力80Wで25cmウーファー&5cmツイーター、PM-200は30cmウーファー&ホーンツイーターという構成。V-Drums専用入力のほか、音楽プレーヤーなどを接続できる2つの端子を装備しているほか、2バンドのイコライザーを搭載している。また、PM-200にはライブステージやレコーディングスタジオ用にXLRタイプの出力が搭載されている

ドラムトリガーRT-MicS。スネアやタムに取り付けるだけでアコースティックドラムの音に手軽に電子音を加えることができる音源モジュールとマイクおよびミキサーを一体型にしたドラムトリガー。内蔵マイク音を出力するMIC OUTPUTと、電子音のみの出力、または内蔵マイク音+電子音のミックス出力をスイッチで切り替え可能なMIX/ELECOUTPUT端子を装備している。専用ソフトRT-MicS Wave Senderを使えば、パソコンからUSB経由でWAVファイルを取り込み、プリロード音色をオリジナル音色に入れ替えできるほか、ファイルの名前変更も可能

デジタルグランドピアノGP609。グランドピアノのキャビネットに音源や鍵盤、アンプやスピーカーなどのサウンドシステムを内蔵したデジタルグランドピアノで、通常のグランドピアノより軽量に設計されているためホテルやレストランのほか、一般住宅などでも床面の補強工事をしなくても導入可能。Bluetoothによりワイヤレスで音楽プレーヤーなどオーディオ再生装置として活用できるほか、同社のオリジナルアプリに対応しているので、音量調整はもちろん、375曲もの内蔵曲を再生可能

カリモク家具とのコラボレーションモデルKIYOLAにシアーブラックモデルが登場。カリモク家具のぬくもりのあるデザインによりインテリアに馴染むエレクトリックピアノで、従来のウォールナットやピュアオーク、シアーホワイト、モカブラウンにシアーブラックが加わった。専用のリモコンアプリから多彩な内蔵曲を再生することやスマートフォンに収めたお気に入りの音楽をピアノから高音質で鳴らすことが可能なほか、タブレット端末に映し出した楽譜の譜めくりができるアプリなども用意されている

LOOP STATIONシリーズ累計100万台記念モデルRC-1-BK。1980年代に発売されたDSD-2やDSDS-3から現在に至るまで受け継がれたループステションのコンセプトは累計100万台を達成。今回その記念モデルとして2018年限定販売モデルが発売される

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PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートを中心にお届けします。