[オタク社長の世界映像紀行]Vol.52 半生RAWの世界へようこそ!
2018-05-30 掲載

各地でAfter NABイベントが開催

先日、Blackmagic Design社のNAB2018新製品展示イベントが東京・目黒区にある同社にて開催された。会場の都合で参加者限定のイベントではあったが、製新型4KシネマカメラBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K(以下:BMPCC 4K)の日本初展示や、8Kワークフローの実運用展示など、話題に事欠かないイベントとなった。
また、Blackmagic Design社だけで無く、各社でAfter NABイベントが開催されているのは同社諸賢のご承知の通りだ。そこでの話題の中心は、なんといってもApple社の新しいコーデック「ProRes RAW」形式と、その対応機材群だ。
4月のNAB Show 2018でもそうであったが、こうした動きの中心となっているのは、視覚的に問題のない程度の「圧縮のかかったRAW」収録と、それを実現するための光学機器の刷新である。 今回はそのあたりを中心にお伝えしてみたい。
RAWなのに圧縮!!??
さて上記の枕の文章だけでも、抵抗感のある人には非常に気持ちの悪い文字列が含まれていたことと思う。それは「圧縮のかかった」「RAW」という言語矛盾する言葉だ。そもそも「RAW」とはセンサー生出しの視覚化すらされてないデータ羅列のことを指し、間違っても圧縮後のデータなどでは無い。
しかし、カメラ生出しのRAWデータ(Camera RAW)はそのデータ量が膨大であり、PC本体の進歩が緩やかになってきた現状のデジタル処理状況を鑑みるに、まだまだCamera RAWそのものを映像ファイルとして考えるのは大変に困難な状況だ。
そこから、RED Digital Cinema社や同社からライセンスされたカメラメーカーなどでは、従前から同社製の視覚的劣化の少ない圧縮ファイルを独自のRAWだと呼称して「REDCODE RAW」などとして展開をしてきていた。
これは実はそれほど奇抜な話では無い。そもそもセンサー生出しのデータは当たり前ながら電気の周波数で読み出しをしていて、24Pや60Pなどの動画視聴に適した形式ではない。つまりスチルカメラのRAWを含めた元々のCamera RAW自体、時間軸方向には大幅にデータが削除された形式だと言える。
更に言えば、可視領域よりもデータの多い紫外領域や赤外領域などの視覚に関係のない膨大なデータは科学技術向け以外のCamera RAWデータでも当然に削除されている。そこから考えると多少乱暴だが「多少データが減っていても視覚的に変化が無ければRAWと呼んでもいいんじゃね?」という流れは否定できるモノではない。
そもそも、エフェクト加工の中間ファイル形式や、合成の基本ファイル形式としてはこうしたファイル形式は非常に可能性がある為、筆者のようなCG系の人間にはおなじみの考え方でもある。そこから、REDCODE RAWだけでなく、定番のCinema DNG形式や、新たにProRes形式などにも圧縮RAW形式が登場してきたのが今回の盛り上がりの原動力となる。

もちろん、RAWには別に規格団体があるわけでも無いので「RAW」という言葉に特に公的な規定はないが「視覚的に区別の付かない圧縮」であり、かつ「加工後再度そのフォーマットに書き戻しても視覚的に劣化が無い」ファイル形式のことを指して、「これはRAWのようなものだからうちの会社はRAWと呼んでいるのである」と言い張るのが昨今の流れなのだ。
こうした圧縮ファイル形式でのRAWのことを、筆者や周辺の人々は「半生RAW」などと呼んでいる。小さなファイルサイズにもかかわらず、まあ、大体連番RAWファイルと同じように使えるのが特徴だ。圧縮の際に独自番号やメタ情報を振るので、音声ファイルとのリンク性が高いのも特徴である。また、欠点としては、圧縮からの復号(解凍)にPCパワーを必要とする、という点が挙げられる。
このマシンパワー問題を解決したのがProRes RAWで、まだ実装したカメラが手元に無いので何とも言えないが、NAB2018の会場で見た限りでは、旧式の2年前のMacBook Proでも4K編集に充分なほどのファイル処理の軽さであった。

前置きが長くなったが、今回紹介の機材でいうと、BMPCC 4KとCinema DNG形式の圧縮RAW、Panasonic AU-EVA1&ATOMOS収録機&Apple Final Cut Pro X(以下:FCPX)の組み合わせがProRes RAW、そして、中華の新カメラKinefinity MAVOがCinema DNG形式圧縮RAWとKineRAWの圧縮収録に対応している。
新型半生RAWカメラ機材群は小型高性能、安価が特徴

まず、今年デビューした半生RAWカメラ群を代表するカメラは、なんといってもBlackmagic Design社のBMPCC 4Kだろう。
重量わずか750グラム前後の機体に、規格最大のデュアルISO(400/3200)対応のマイクロフォーサーズセンサーを搭載し、4096×2160(4K DCI)で60P撮影を実現する化け物カメラだ。
ダイナミックレンジは13STOPと必要充分。収録メディアはCFast2.0だけでなく、UHS-IIのSDIカードのデュアルスロットに加え、なんと、USB Type-Cを経由した直接外部収録にも対応している。
マイクロフォーサーズセンサーのため、旧来のシネマカメラに多いS35mmのクロップファクターよりはレンズ倍率が上がってしまうが、それでも規格最大のセンサーのため、通常のマイクロフォーサーズセンサーよりも低い1.9倍のクロップファクターに押さえている。バッテリーは、キヤノンのLP-E6と同型の物を用いていて、容易に交換可能なのも現場に即した特徴だ。
なにより、スチルボタンが搭載されていて、ボタン一発で4Kからの切り出し保存が出来るのが嬉しい。こうした小型のシネマカメラが使われる場面ではパブ打ち専用のカメラマンを配置する予算が無いことが多く、カメラ同角の撮影がさらっと出来るのは何かと便利なのである。また、ディレクターズカメラや、ロケハン向けのスチルカメラ的な用途などにも使えるだろう。
発売は9月を予定している、ということだが、まあ愛すべきBlackmagic Design社のことなので今年中の発売、と見るべきだろう。価格は税別147,800円。しかもDa Vinci Resolveのドングル付きとのこと。性能に比して驚くほどの安価だ。

このBMPCC 4Kの収録ファイル形式は、ProResの通常の圧縮ファイルの他、Cinema DNG形式の圧縮RAWに対応している。ProRes RAWには対応していないので注意が必要だ。
CinemaDNG形式の圧縮RAWは圧縮RAWの中でも処理が重めのファイルではあるが、同社製のDa Vinci Resolveとの相性を考えると、最も安価にゼロからカラーグレーディング環境を整えられるカメラだと言えるだろう。
次に注目したいのが、Panasonic EVA1&ATOMOS収録機&Apple FCPXの組み合わせだ。言わずと知れた5.7K対応のシネマカメラEVA1をファームアップし、外付けのATOMOS収録機を付けることで、ProRes RAWの収録が可能となった。
元々EVA1自体、S35センサーでEFマウントというPanasonic製品としては異色のカメラだが、これで外部RAW収録が可能というのは非常に面白い。この組み合わせはいずれも既発売の機材なので詳細は省くが、なによりもそれらのファームバージョンアップで圧縮RAWあるProRes RAWに対応する、というのが実に素晴らしい。
ただし、ProRes RAWは、まだApple社のFCPXのみの対応であり、日本におけるFCPXの立ち位置は、まだまだ業務用の映像編集ソフトである、とは言いがたい。なにより、FCPXだけではカラーグレーディング周りの機材対応もまだ未知数だ。
従って、EVA1やATOMOS製品を使っての半生RAWへの現実的な業務レベルでの普及はまだ少し先の話となるが、現場実績のある既存機材をそのまま流用できることから、既存環境のある人にとっては最もローコストに半生RAWに対応できるのではないだろうか?
既存の映像の傍ら、お試し的に半生RAWに取り組んでみたい、という場合にはこの機材の組み合わせがベストと言える。

最後にNAB2018のダークホース、Kinefinity MAVOをご紹介したい。これはMAVO(麻婆)という名前でわかるとおり、中国メーカーによる新作シネマカメラだ。Kinefinity社は今までもTERRAなどのシネマカメラを出してきたが、MAVOとそのラージセンサー版であるMAVO LFによって、いよいよ6Kの世界に踏み込んできた。
6016×4016での66fps撮影に対応し、無印であればISO800、LFであればISO1600を基準とする。クロップファクターは無印で1.5、LFで1。つまりMAVO LFはフルサイズセンサーを使っている。
旧来のTERRAのクロップファクターは1.85であり、これはマイクロフォーサーズセンサーであるBMPCC 4Kとほぼ変わらない事を考えると、MAVOでは格段にセンサーは大型化した。元々KinefinityのカメラはTERRAでも既にCinema DNG形式やKineRAW形式の半生RAWに対応しており、MAVOでもその収録性能は引き継いでいる。
ただし、TERRAの特徴でもあったDUAL ISOには対応していないので注意が必要だ。レンズマウントは、独自のKineMount形式にマウントアダプターを取り付けて、PL,EF,F,そしてSONY-Eマウントに対応する。メインバッテリーは背面のVマウントバッテリーだが、サイドグリップからのSONY BP-U30互換のバッテリーによる給電やDCinにも対応をしている。
今まで中華カメラというと、即ちちょっと胡散臭いカメラ、という印象であったが、TERRAの実績をフィードバックしたMAVOにおいては、そうした頼りない印象は全くない。TERRAで問題であった独自形式のゴリ押しも影を潜め、収録周りもバッテリー周りもすっかり世界標準機となっている。
この超高性能にもかかわらず、無印MAVOの場合、本体だけで8000ドル弱、一式セットで14000ドル程度と比較的安いのも魅力だ。ただし、従来の中国製品の価格帯では無く、本格的な価格帯だ(LFはまだ価格未発表)。
同時にMAVO向けのプライムレンズセットも12000ドルで発売され、これもT2という明るさと、25、35、50、75、135mmのフルサイズセンサー対応と言うことで話題を呼んでいる。MAVOはCinema DNG形式に対応しているので、多くのカラーグレーディング環境にも適応できるのも大きな特徴だ。映画環境のまま本格的に半生RAWに取り組んでみたい、という場合、MAVOは選択肢の1つとなるだろう。

半生RAWには良いレンズが必須
さてKinefinity MAVOが自らレンズを出してきたことに、疑問を持つ向きは大きいだろう。なぜなら、電子部品の固まりでどこで作っても性能の差が出にくいカメラ本体とは異なり、レンズは純粋な加工技術の固まりであり、中国では未だ量産精度を出せない代表的な製品の一つでもあるからだ。歩留まりを考えると相当にコスト的には辛いことになっていることが予想される。
しかし、これは半生RAWの特徴を考えると、必然であったと言える。6Kという広大な画素数で、なおかつ視覚的に影響の無い圧縮RAWという事になれば、ピクセル単位で正確な光学性能が求められる。
圧縮映像であれば圧縮解凍の過程でなんとなくそれっぽくいい感じに決まって問題のなかったものが、半生RAWでは見えてきてしまう、というわけだ。その為、高性能デジタルカメラ向けシネマレンズの普及していない中国市場を考えると、多少無理をしてでも自社製品として中国市場にレンズを供給しなければならないのは必然のことだ。同じ取り組みはRED Digital Cinema社がRED ONEを発売した時にも、デジタルセンサーに対応するレンズの少なかった当時の世界市場に対して行っていたので、記憶にある読者諸賢も多い事だろう。
このMAVOと同じ課題は、当然に日本製や豪州製その他の半生RAW製品やレンズにも当てはまる。
ところが、実のところ、日本製の大手レンズメーカーのシネレンズと銘打たれた現行製品ですら、光学解像度が80線/cm程度のレンズが多いのが現実だ。
80線/cmという光学解像度はS35センサーでもギリギリの性能であるため、それよりやや小さいAPS-Cサイズセンサーやかつての16mmサイズに近いマイクロフォーサーズセンサーでは明らかに光学解像度が不足する(実際には80線/cmはそのレンズの理想値である為、実運用においてはS35センサーであっても光学解像度が不足する)。コンパクトさ故の利点はわかるにしても、せめて100線/cmを越えていて欲しい、というのが本音だろう。
単純に光学解像度を上げるための1つの解答としては縮小光学系のマウント変換アダプターを用いてフルサイズセンサーなどラージセンサー向けのレンズを縮小して使うという手段もあるが、この場合にはどうしても色味の変化やディストーションの発生など、元のレンズの性質事態の変化が考えられる。小さなセンサーのお陰で、折角ライトサークルの内、一番美味しい真ん中のスイートスポットだけを使えていたのに、なぜわざわざ性能の低い周辺部分を使わねばならないのだ?という疑問も出てくる。折角の小さいセンサーサイズなのにレンズの全長が大きく伸びるのも問題と言えるだろう。

反対に、超高性能の100線超えのS35向けレンズを思い切って揃え、必要時にのみこれに拡大光学系を用いてフルサイズセンサーや大判センサーに対応する、という視点もある。わざわざセンサー面積あたりの光学解像度を減らす行為だが、大判センサーカメラであっても、まだまだ高性能レンズ群が不足している昨今、これも一つの選択肢だろう。

とはいえ、こうなれば、良いレンズ、それも安くて光学解像度の高い半生RAWカメラ向けのレンズが欲しいところだ。そこで、筆者が見かけた安価な高性能レンズ群をご紹介して、今回の記事の締めとしたい。
まずご紹介したいのが、マイクロフォーサーズユーザーおなじみのSLR magicレンズだ。日本製などの超高性能レンズを用いてT0.95などの極めて早いシャッター速度を売りにした同社レンズは、シネマレンズ化されて多くのユーザーに支持されている。
スチルレンズとしての新奇性は無くなったため日本では最近余り見かけないが、NAB2018会場においてはしっかりとその存在感を出し、特にマイクロフォーサーズセンサー向けとしては独自の地位を保っており、定番の25mm T0.95の他、17mm T1.6、35mm T1.4、12mm T1.6、8mm T4などのレンズ群が展示されていた。また、同社はアナモフィックアダプターに対応している点も魅力で、アナモフィック製品の乏しい今、独自の地位を築きつつあると言えるだろう。

続いて、LAOWAのレンズだ。日本ではスチル向けの特殊効果交換レンズ群、という印象のあるLAOWAレンズだが、実は予めギアが巻いてある製品も出されており、特にマクロレンズはフルサイズ対応ということもあって映像用途の需要が大きい。NAB2018会場では、日本では見られないマイクロフォーサーズマウント装備の15mm F2.0レンズも展示されており、非常に興味深かった。
中国産レンズではあるが大変に高性能であり、実用に充分耐えるレンズ群だ(その代わり、値段は日本円で10万円前後となってしまう)。

KenkoTokinaのTokina Cinema VISTAシネマレンズも大いに注目すべき製品だ。フルサイズセンサー対応のVISTAレンズ群は、T1.5の超高性能を誇り、18mm、25mm、25mm、50mm、85mm、そして今回ついに105mmが登場し、全領域をカバーするプライムシネマレンズ群だ。もちろん、ギア位置も揃っており、レンズ直径も揃っているため、そのまま映画撮影現場に投入できる。
その性能だけあって、1本60万円~100万円超えの高額製品だが、本物のシネマレンズということを考えると、レンタルなどでの利用も考慮しても良いだろう。

また現実的な価格帯に立ち返ると、日本では同じくKenko/KPI取り扱いとなるVeydra Mini Primeレンズ群も非常に魅力的だ。
これはVeydra Opticsのシネマレンズだが、レンズキットとして、Eマウント、マイクロフォーサーズマウント向けに3~6本のセットとして販売されているのが本格的で面白い。残念ながらフルサイズセンサー対応では無くAPS-Cまで対応のレンズラインナップが多いが、その色合いや表現は美しく、特に青や赤の表現は本格的なシネマレンズを思わせる出来映えだ。
焦点距離も正確で、フィート表記とメートル表記の2種類が用意されているのも嬉しい。実際、Blackmagic Design社のNAB2018新製品展示イベントではこのVeydraを標準レンズとして展示してあり、その美しさから来場者のため息を生んでいた。40万円台の3本セットであれば十分に手が届くので、検討したいレンズである。

さて駆け足でさらっとNAB2018、そしてBlackmagic DesignのNAB2018新製品展示イベントでの半生RAWカメラとその対応レンズをご紹介してきたが、今年の年末には否応なく、こうした機材が業界のど真ん中に舞い降りてくる事が予想される。是非、心して準備をしておきたい。
また、こうした半生RAWの処理を支えるPC周りでも大きな変化が起こりつつあるのが今年の映像周りの大きな注目点でもある。残念ながらIntel社CPUのバグ問題で発売が遅れ、未だ日本市場には出ていないので今回は具体的なPC製品をご紹介できなかったが、次回はCineGear2018関連記事で、この辺の映像処理の大きな進歩などをご紹介して行きたい。
WRITER PROFILE
手塚一佳
CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。修士(芸術) 博士課程芸術専攻
[ Writer :
手塚一佳
]
[ DATE : 2018-05-30 ]
[ TAG : オタク社長の世界映像紀行]
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小林基己 MVの撮影監督としてキャリアをスタートし、スピッツ、ウルフルズ、椎名林檎、リップスライム、SEKAI NO OWARI、欅坂46、などを手掛ける。映画「夜のピクニック」「パンドラの匣」他、ドラマ「素敵な選TAXI」他、2017年NHK紅白歌合戦のグランドオープニングの撮影などジャンルを超えて活躍。noteで不定期にコラム掲載。 |
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須藤高宏 東京・国分寺市に於いて録音スタジオ「マイクロサウンド」を運営し各種録音編集に携わる傍ら最近では各種イベント配信音声を担当。 |
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林永子 映像制作会社勤務を経て、2002年よりMVライターとして独立。映像サロン『スナック永子』主催。日本初監督別MVストリーミングサイト『TOKYO VIDEO MAGAZINE VIS』の編集長。2016年初エッセイ集『女の解体』を上梓。 |
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ViewingLab 未来の映像体験を考える有志の研究会。映画配給会社、映像作家、TV局員と会員は多岐に渡る |
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石川幸宏 20年以上にわたり映像系ジャーナリスト/アドバイザー/プランナーとして活動、2016年よりHOT SHOTを創刊、同編集長としても活動中。 |
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山下香欧 米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。 |
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岡田智博 クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。 |
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萩原正喜 米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。 |
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坪井昭久 映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。 |
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しらいあきひこ カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。 |
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秋山謙一 映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。 |
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今間俊博 アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。 |
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金田浩樹 映画・テレビの映像制作を中心に、USTやニコ生等、ライブメディア各分野を横断して活動中。ジャンルや固定概念にとらわれない構成力と発想に定評あり。 |
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伊藤裕美 オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。 |
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UserReport 業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。 |
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System5 Labs SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。 |
