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[OnGoing Re:View]Vol.76 ソニー「FX9」に最適なアクセサリー&交換レンズ選び

#OnGoing Re:View

2020-04-07 掲載

txt:田村雄介 構成:編集部

FX9購入を決めた理由

筆者は普段、主に「URSA MiniPro G2」や「Blackmagic Pocket Cinema Camera」シリーズなどのBlackmagic Design製カメラを使用して撮影に臨んでいる。しかし、いろいろと思うところがあり、ソニーFX9を追加で導入した。撮影仲間には、普段と違う路線に走ったことで結構驚かれもした。

導入の理由はいろいろあるが、端的に言うと「FS7からの正統進化に加え、飛躍的に期待できる機能向上が様々あったから」という理由なのだが、ひねりがない。しかし至極真っ当。ある意味落ち着いたモデルに対する構えとも言える。

また、今までCyber-shotやハンディカム以外のソニーのカメラは所有したことがないわりに、現場支給されるカメラはFS7、FS5、αシリーズというケースが多い。ソニーのカメラは所有してないけど、ソニーのカメラを使い続けてきたという経験上、さらに上位機種となるFX9を導入するのもアリではないかな?思った次第だ。

今回すっかり外し忘れてしまったアサインのマーカー。ここにDual Base ISOのHigh/Low切り替えは結構便利だ

ここでは思いついた小ネタ的な重箱の隅を突いていくが、FS7、FS5ユーザーの方には「今さらそんなこと言ってる」なんて思われるかもしれない。しかし、筆者と同じニュアンスでFX9デビューされる方も少なからずいるのでは?と信じたい今日この頃。それでは紹介しよう。

Vマウントバッテリー駆動プレート「GP-S-FX9」を同時購入

GP-S-FX9のフィッティングはお見事と言わざるを得ない一体感。ACコネクタの隠しっぷりといい、かなりの一体感

まず本体の購入と同時に真っ先に選択したオプションは、エヌ・イー・ピーのFX9用Vマウントバッテリー駆動プレート「GP-S-FX9」だ。バッテリーハングリーなFX9にVマウントバッテリーの取り付けをどうしようかと考えてたところ、購入時にオススメされて即決した。

趣味レベルの話になるけどRAW出力のコネクタにカバーが何もなくなるのもちょっとどうかと思ったので、極薄の柔らかウレタンを接触部分に貼りつけ。あくまでも自己責任

FS7時代は拡張ユニットに搭載されていたTC IN/TC OUT端子だが、FX9では本体に標準装備となった。そのため、当面RAW出力やスロットイン・ワイヤレスレシーバーに縁がなさそうな状況で、高価なソニー純正の拡張ユニット「XDCA-FX9」を導入するわけにもいかず。そもそもただでさえ高いレンズ付属モデルのPXW-FX9Kを購入している(Eマウントレンズを一本も持っていないため)身としては、シンプルかつ安価にVマウントシステムが作れるGP-S-FX9は非常に魅力的だった。

ひとつ、GP-S-FX9の注意点は、互い違いのコネクタのD-Tapケーブルを用意しないと、天面の2口がぶつかる形になって接続しにくくなるところだ。

さてこれだけで終わってはつまらないのでもう一歩。GP-S-FX9の取り付け方法は、拡張ユニット接続端子部のカバーを本機から取り外し、バッテリー室内へのガイド溝にGP-S-FX9のガイド棒をスルリとはめ込み天面をねじ止めして完成、となる。購入を決めた際には何とも思わず「ふ~ん、ジャストフィット」なんて言っていたのも束の間、後からWooden Cameraの同等製品「Battery Slide Pro V-Mount」は、GP-S-FX9のようなバッテリーアダプタが完全固定ではなく、跳ね上げ&いろいろアジャスト可能となっていることを知ってしまった。

これは、BP-Uシリーズのバッテリーを併用して、Vマウントバッテリーのホットスワップが可能なのだ。「なにそれ?筆者のGP-S-FX9は棒が邪魔でバッテリー入らなくないか!?」本体と同時入手したBP-Uなんだっけ?60と90??長い!!入らない!!!と。ここで諦めたらいけません。

このGP-S-FX9はガイド溝にガイド棒を差し込んで固定というスタイルのため、シンプルながらも剛性感のある一体感を演出している その弊害がこちら。あ…

GP-S-FX9でもホットスワップ対応できる方法はないのか?そもそもガイド溝の奥の寸法は?と、測ってみて判明したサイズだとギリギリBP-Uシリーズ最小のリチウムイオンバッテリー「BP-U30」が入りそう。BP-U30は非対応だが、取説に記載のBP-U35はFX9に対応しており海外では既に発売済みなので、そのうち国内でも発売されるであろう。サイズは1mmしか違わないので手持ちのU30でフィッティングを確認してみた。

■注意

本記事の初出時で、正式対応していないBP-U30を使用したテストを公開しましたが、電力的な制約からBP-U30はFX9には非対応となっています。お詫びして訂正させていただきます。すでにBP-U30を所有されている方も試用することは控えていただくよう、お願い申し上げます。

BP-U30の後継バッテリーとなるBP-U35はFX9対応であることが取扱説明書でも明記されていますが、海外では販売を開始しているものの、日本国内ではまだ発売していないため早期の発売を望みます。

今回の記事で筆者がテストした内容は、対応していない機器での使用であるため、動作を保証するものではありません。電源関係に重篤なトラブルが起こる可能性が大いにあるので、BP-U30を使用したテストは行わないでください。今後改めて記事内容の正確性というものに細心の注意を払っていきたいと思います。

その解決のために降臨するのが最小サイズのBP-U30シリーズ。これなら大丈夫。溝まで届かないのでホットスワップが可能 お分かりいただけますでしょうかこの隙間…1mmサイズが大きくなったBP-U35もこのクリアランスならOKなはず

前述の通り、バッテリーハングリーなFX9は長時間駆動を苦手とした上に、FX9本体では充電不可、かつGP-S-FX9は完全固定ユニットなので、BP-U30を使い切るたびにねじ止めを外して交換と少々面倒になるが、無事GP-S-FX9でも電源のホットスワップが実現できるようになった。テストしたところ、カード2枚がフルになる500分まで途切れなく稼働できた。BP-U30が一本あると、さまざまな現場で貢献してくれる。

GP-S-FX9はフィックスユニットの剛性感ということもあり、Wooden Cameraのようなフレキシブルなユニットとはまた別の歓びがあるだろう。ちなみにバッテリーは外しておかないと微妙に電力消費を続けてしまうため、不要時には外しておきましょう。

めでたくVバッテリー駆動ができるようになったFX9。とはいえ再三お伝えしているバッテリーハングリーっぷり。今まで所有で数年使い続けているVバッテリーは95サイズが多く、しかも数年使い込んでいるため、へたりも若干心配なところ。190クラスのVバッテリーは値段が少々高価なところも気になる。そこでD-Tapは一個だけど値段も控えめなMOVOTON(モブトン)のVバッテリー190を選択した。

現場ではあまり見かけないしD-Tapは一口だが、耐寒バッテリーなども出していて見た目もなかなかよいMOVTON。196Whにはこんなケースが付属する

が。ここに思わぬ嬉しい誤算が潜んでいた。MOVOTON「MT-BK19616S/RC」にはケースが付属していたことだ。そしてこのケース、偶然にもFX9の付属品一式、丸ごと収納可能で、ACアダプタ・ビューファインダー用の角棒・各種フタやネジやらの小物・XQDリーダー・ケーブルなどが収納できた。

で、このケースに必要なもの、失くしたくないものが丸っと収まる奇跡!こういうのが物欲野郎にはささります!

それも余裕をもたせつつ絶妙なジャストフィットに。これは感動だ。専用小物がバラバラに収納されているのは紛失理由となり大変悩ましいところ。それが一個のケースに丸ごと収まってしまうので、最高以外言うことが見当たらない。一個で良いので同時購入を推奨する。FX9の価格に比べたら実質0円みたいなもの。普通Vバッテリーを持ち歩くのにケースなんか使わないので、余計に得した気分になれる。

ビューファインダーの保護を考える

ビューファインダーの保護について。筆者がFS7やFS5などを現場で渡されてまず見るのが液晶画面。保護シートが貼ってあるかどうか、傷はあるかどうか。これを確認することでこの機材がどのような扱われ方をしてきたものか、おおよその想像がつく。3:7くらいの割合で「もし自分が所有したらこうはするまい」と誓ったものだ。そして時は流れ、自分がいざFX9を所有する際に検討したのがビューファインダー保護の最適解だった。

まず最優先として液晶保護シートは適切なものを見つけて貼り付け済み。しかしビューファインダー全体を保護するものを探すとこの部分はなかなか出てこない。FS7 IIのような折りたたみのプラスチックフードもないFX9。どうしたもんかと思っていた時に出会ったのがいわゆる100円ショップで売っているネオプレーン製のメガネケース。これがドンピシャでハマった。

まさかメガネケースもこんな使われ方するとは思うまい。ジャストフィットすぎる

傷をつけることなくしっかり保護できるとても良き代物だ。スライド被せ式のセミハードケースをプラ段などで自作するのも安心安全でよいのだが、メガネケースはかなり手っ取り早い。難点はモデルチェンジが激しい100均業界なので、いつまであるかわからないとろだ。それにしてもジャストフィットではないか?これ以上にお手軽である程度の保護が可能なケースを見たことがない。

これは個人的好みの問題だが、FX9付属のビューファインダーマウント用ロッドは角形。撮影時は斜めになることもなく(とはいえ微妙に角度ついてモヤモヤする)これはこれで良いのだが、収納時に常時左出っ張りになってしまう。これはカメラバッグ選びの大きな障害となる。なので収納優先の場合は15mmの丸ロッドスタイルに換装することをお勧めする。つまり従来のFS7方式。そうするとこのメガネケースはさらにドンピシャでハマるようになる。

その他の用途も色々。パワーケーブルの収納や細かいパーツの収納にもバッチリ

そしてこのケース、非常に汎用性があるので、見かけたらまとめ買いがマスト。事実、ビューファインダーケース以外の用途にも使っていて、機材ごとにケーブルをまとめる、ネジやレンチ・小さいパーツなどをまとめて運ぶ、などカメラバッグ内の良いお供になってくれる。メガネ業界がパニックを起こすくらい撮影部で買い占めましょう。

リグやケージといったアフターパーツを選ぶ

さて、ここからさらに使いやすく発展させるために考えるべき部分、リグやケージといったアフターパーツをご紹介しよう。FX9クラスのカメラの場合、現場で小気味よく運用しようとすると最低限トッププレートは必要なケースがほとんど。しかし数多くのユーザー全てにクリティカルな代物が難しいのも事実だ。

そんな中、筆者が選んだブランドはFS7ユーザーから多数の支持を得ていた「SHAPE」。その理由は筆者が知る限りだと、主にリロケーターの出来の良さだったが、今回はケージ。選んだ決め手は大きさと便利さのバランス、というところだろうか。シンプルなSHAPEのケージはFX9のショルダーパッドと入れ替えで装着するスペーサー、サイドケージ、トッププレートという構成。下部にマンフロット互換などのプレートをつけてそこから拡張するもよし、最小限構成でEasyrigで吊るもよし、なかなか良い汎用性だ。

SHAPEのケージは3ピース構成。トッププレート・サイドケージ・ボトムスペーサー。このシンプルさでサイドケージまで装着できるのは他にはない大きな利点

そしてカメラバック収納時にも非常にありがたいサイズ感となった。今後も様々なメーカーから面白いリグが出てくると思うが、個人的に現時点ではSHAPEの優位性に惚れてしまった。一つだけ難点、というか願望があり、前述のバッテリープレート「GP-S-FX9」がSHAPEのトッププレートの下に入ってしまうため、BP-U30取り付けの際にはケージごと丸っと全部外さないといけない羽目に…これはつらい。VOCASやMOVCAMのサイズだとGP-S-FX9だけを外すことができるので、ここはシステム再考の余地ありと思われる。

ただし…残念なのがGP-S-FX9との干渉…トッププレートがあと数mm短ければ…!

これに加え、常時接続型ロゼットリロケーターとしてWooden CameraのPush Button ARRI Rosetteを装着。これまた汎用性の極みでRosetteであればどんなものでもリロケーター機能がつけられる優れもの。グリップユニット用に本体ロゼットに装着したままだ。操作性や耐久性で若干難はあるものの、それほど高いパーツではないのでFX9導入の際には予備も考え、右用だけでも2個ほど買っておくのが吉。僅かなガタつきをも嫌う方にはオススメできないが…。

ちなみに現状リリースされているリグ達にサイトのカタログを見ながら一言つけていく。

Woodenのリロケーター「Push Button ARRI Rosette」
Wooden Camera

質実剛健に要所を押さえるといったラインナップにはもう少々オプションが欲しいところだが、前述のバッテリープレートの作りなどツボを押さえた構成はさすが。

Zacuto

汎用性を増すというより、素のFX9をより良く使うというコンセプト。ドキュメンタリーなどラン&ガンスタイルが多い人にはハマるのではないだろうか。

VOCAS

サイドケージのオプションがあったらこれで決めてたかな、というくらい迷ったのだけれども、結果今のセットアップだと少なくともトッププレートはVOCASが正解だった(理由前述)。

TILTA

フルセットアップを変えずに使い続けるならばコレ。ただしサイドケージを装着するためにショルダーベースが必須など全体的に重さを感じるため、汎用性を求めると少々ヘビー。本体のロゼット位置が使用できなくなるのも少しもったいない。

Movcam

TILTAの不満点がいろいろと解消されていて、デザインの好みが合えば良いのでは?と思わせる代物。バッテリー部分独立、本体ロゼットOK、VCTとDovetailのコンパチ仕様などなど…お???

カメラバッグを選ぶ

続いて、リグの話に付随してくるのがカメラバッグの話。筆者は普段Blackmagic Design製品を持ち歩く際にはリュックタイプのthinkTANKphotoを愛用しているが、FX9の大きさとなるとなかなかバッグを選ぶ。個人所有となるとカメラバッグへの投資もバカにならない。

なかなかにデカイけどワンパッケージで丸っと必要最低限なものが全部収まる

そこで今回お伝えするべく選んだのがthinkTANKphotoのビデオ・ワークホース25。実はこれ、FX9用ではなくURSA MiniPro G2導入時に買っていたもの。リグ組みシネマカメラのままで運搬することができ、そこそこ重宝していた。しかしURSA Miniでリグ組みっぱなし移動もそれほど多くなかったため、少々ダブついていた感じがあったこの大きなバッグ。

上記に加えフロントポケットにはガッファテープと取説PDFのプリントアウトが収納されている。バッテリースペースはミドルサイズのものが5本と前述のMOVOTONケースがすっぽり収まる。プライムレンズのスペースにはお好きなものを。ど真ん中か、外角低めか、内角高め辺りの決め球を一発どうぞ

これが今回予想以上にフィットした。GP-S-FX9をつけたFX9・FE PZ 28-135mm F4 G OSS・純正グリップ・Vバッテリー4~5本・マウントアダプタ・予備の単焦点レンズ一本・純正マイクなどが綺麗に収まる。残念なことにこのシリーズは在庫限りでディスコンのようだが、FX9を新規導入したユーザには是非オススメしたい製品だ。

シグマのEFマウントとMC-11でEマウント化。FX9で試す

今回、SIGMAのレンズと合わせて使用した。ブリージングは今回みたいにウロウロ動いてAF使ってたら全然気にならないが、100-400の最短距離だけどうにかならないものかと感じだ。あと、F落ちがVNDオートでよくわからない程度に解消されているのはすごい!画の好みは人それぞれだが、総じて使いやすいクオリティは担保されていると感じた

ここまで機材のハードウェア的なところを紹介してきたが、肝心要の本体性能に関しても少々触れていく。それはAF。非常に優秀ではあるものの精度的にはまだまだ難アリな部分があるのも確かなところ。しかし、使い方次第では大変強力な武器となる。

基本動作の良さは色々な媒体でも証明されているので、今回はその一端の少々特殊な使い方を紹介する。色々な現場を見ているとFS7クラスに使用されているレンズはマウントアダプターをつけたキヤノン純正EFマウントレンズの使用率が圧倒的に高い気がする。もちろん基本的にすべてMFでの操作。これがFX9になるとAFがゴリゴリ動いてすごく便利なんじゃないのかと思った。

これが少々もったいないことに3月上旬現在、METABONESのアダプターがFX9のAFに対応しておらず少しヤキモキするところ。だが、SIGMAのマウントコンバーター「MC-11」にSIGMAレンズの組み合わせとなると、AFの駆動音はするものの、AF機能をなかなかの精度で使用することができる。これがどのくらいきちんとAFとして機能してくれるか。最近の制作案件でクイックズームを使用して語りの間にキュッと人物にズームインするようなシーンがあり、ここで力を発揮してくれたのがこの組み合わせだった。

シネズームとして設計されていないSIGMAのズームレンズを使うと、通常はズームした瞬間にフォーカスがずれるため、非常に腕の良いフォーカスプラーがいないとなかなか厳しいのだが、S35 4Kモードで使用する18-35mm F1.8 DC HSMや、50-100mmF1.8 DC HSM、FF 6Kモードで使える24-70mm F2.8 DG OS HSM、24-105mm F4 DG OSHSM。もちろんEマウントネイティブの14-24mm F2.8 DG DNや24-70mm F2.8 DG DNなどのレンズは、グッとズームインした瞬間でもしっかりフォーカスが食いついてくる。そして驚きだったのが100-400mm F5-6.3 DG OS HSMや60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMといった高倍率望遠ズームでもなかなかの精度でAFを駆動させることが可能だったこと。

ズーミング中にもフォーカスが付いてきてくれる様を見ていると、FSシリーズを使用する現場にひとつ新しい風が吹くのでは?と可能性を感じさせられた。さすがに重いレンズを繰り出さなければならないため、スムーズなズーミングの手法には一工夫必要だが(Tiltaの「Nucleus-M」でパワー不足)、それを考えるのもまた妙味。作例では上記レンズ群を使用。フォーカスはAF、露出はVNDを使用したオート露出、スタビライズはレンズ任せとFX9のオート挙動をいろいろと見られるようにした。

AFとオートVNDに少しいじわるなアングルなども試してみた。ひとつ驚いたのが60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMの最短撮影距離。60mm時の最短撮影距離は60cmとなっており、AFを使用しながらバンバンズームを動かしていると、時たま驚くほど近くに被写体がいるケースがあった。

それともう一つ。今回60-600mmをはじめとしたF値変化のあるズームをいくつか使ったが、自動的に適正露出へ濃度調整を行う「オートND」の追従性が良いせいか、ズーム中の段階的な露出変化がさほど感じられなかった。自動露出なので当然、構図内の空の分量や服の明るさに引っ張られるところはあるが、F値変化による段階的な露出変化が目立ちにくいというのは大変ありがたい。

こういったズームを多用するシチュエーションはそう多くはないが、純正Eマウントレンズはもちろん、シグマレンズでもこんな挙動をしてOKということを覚えてもらえたら、撮影に一つアクセントを加えることも可能。逆光時の暗部でも顔認識AFが動くのを見ていると、個人的には顔が見えやすい大箱のライブ撮影などではかなりの武器になるのではと思った。

Eマウントレンズのラインナップの穴をシグマで埋めつつ、いつの日かキヤノンのEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMなどキヤノンレンズもなんらかの形でAFが使用できるようになることを祈ろう。

さて個人的な趣味をダダ漏れにしただけの内容だったが、いかがだろうか?撮影の一歩前のちょっとした情報、今後、読者のFX9ライフの一助になればと思いながらこれにて幕とさせていただく。


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[ Writer : 編集部 ]
[ DATE : 2020-04-07 ]
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須藤高宏
東京・国分寺市に於いて録音スタジオ「マイクロサウンド」を運営し各種録音編集に携わる傍ら最近では各種イベント配信音声を担当。
林永子
映像制作会社勤務を経て、2002年よりMVライターとして独立。映像サロン『スナック永子』主催。日本初監督別MVストリーミングサイト『TOKYO VIDEO MAGAZINE VIS』の編集長。2016年初エッセイ集『女の解体』を上梓。
ViewingLab
未来の映像体験を考える有志の研究会。映画配給会社、映像作家、TV局員と会員は多岐に渡る
石川幸宏
20年以上にわたり映像系ジャーナリスト/アドバイザー/プランナーとして活動、2016年よりHOT SHOTを創刊、同編集長としても活動中。
山下香欧
米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。
岡田智博
クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。
萩原正喜
米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。
坪井昭久
映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。
しらいあきひこ
カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。
秋山謙一
映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。
今間俊博
アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。
金田浩樹
映画・テレビの映像制作を中心に、USTやニコ生等、ライブメディア各分野を横断して活動中。ジャンルや固定概念にとらわれない構成力と発想に定評あり。
伊藤裕美
オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。
UserReport
業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。
System5 Labs
SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。
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