txt:山本遊子 構成:編集部

アートディレクター、クリエイティブディレクター、広告会社社長である上田豪さんを迎えて

「訊かせてよ。」第八回!

突然ですが、SNSとYouTubeの登場で誰もが「映像」で「発信する力」を持つ昨今ですね。やはりYouTuberがその最たる存在ですね。彼らが楽しそうに軽やかにバンバンお金を稼いでる様子を横目に、中年は地道にやるしかないものね…とうつむきがちになる今日この頃。

みなさんいかがお過ごしですか?フリーランス映像ディレクターの山本遊子です。

そんな毎日の中、最近どういうわけか私に実にカジュアルな値段で「プロモーションビデオを作ってほしい」という依頼がちらほら舞い込みがち。さらには「ブランディングしてほしい」的なことも言われたりすることも…。

しがないフリーですから声がかかれば「よろこんで~!」と安易に引き受けてしまう私ですが、あれ?ちょっと待て。プロモーションって?ブランディングって?そもそも映像でプロモーションする意味とは?これって広告じゃね?私がやることなのか?予算少なすぎない?そもそも広告作るってどういうことなのよ…?と、最近、出口の見えない思考のスパイラルにはまっておりました。

そんなある日のこと、私のTwitterのタイムラインでこんなツイートが流れてきたのです。

人のために自ら貧乏くじ引けてなんぼだよ男の値打ちは by上田豪

いや私男じゃないんですが、なんだか心を撃ち抜かれてしまいまして。上田さんはその道30年!生粋の広告業界の方。その佇まいはノーブルとさえ言っても過言ではない、私の中の「イケオジフォルダ」に分類されている方です(勝手にフォルダ作って入れてすみません)。そして、上のツイートが私のモヤモヤを撃ち抜き、あ!今私が話したい人だ…と直感し、今回、銀座にある上田さんの会社におじゃましてみました。

撮影:下司智津惠

そもそも広告を作るとは何か?ブランディングとは何か?炎上商法どう思う?バズる=成功なのか?YouTuberをどう思う?などなど…、映像と広告にまつわるあれこれをここぞとばかりに訊いてみました。また、上田さんは最近遊びとセルフプロモーションを兼ねてWebトーク配信番組をしているそうで、映像でセルフプロモーションが有効な理由も広告を作る方ならではの視点で語ってもらいました。

アートディレクターであり、クリエイティブディレクターであり、広告会社の社長業…と、広告の世界で全方位に「責任」を背負っている上田さん。上田さんから語られる言葉はいちいち確信に満ちています。そしてなぜかそれが小気味よく不思議と心が軽くなった私です。「言葉」でわかりたかったことを「言葉」できちんと教えてもらえたからかな。本来、広告やプロモーションって「イメージ」以前に「言葉」で基礎工事していくものなのかも?なんてことも思いました。

とにもかくにも「映像でセルフプロモーションしたい」などと考えている方へ「まずはこちらをご覧ください」と言いたい内容になっております。ぜひご覧ください。

■ゲストプロフィール

上田 豪(うえだ ごう)
アートディレクター/クリエイティブディレクター/BEE STAFF COMPANY主宰。1969年東京生まれ。1990年より博報堂および博報堂C&Dにて笠井修二氏にデザイナーとして師事。1996年に独立し、上田豪デザイン事務所設立。さまざまな広告の企画制作に関わる。2000年株式会社ビースタッフカンパニー内に企画デザイン室設立。2010年、同社代表取締役に就任。

■メディア情報

上田 豪 twitter

2020年12月6日 鼎談トーク配信「僕たちは今年もなんとかやってきた」告知ページ

WRITER PROFILE

山本遊子

フリーランスの映像ディレクター。1999年からテレビ、WEBなど様々なメディアで映像を作り続けている。うぐいすプロ