[InterBEE2019]日本サムスンブース:Samsung Portable SSD T5や860 EVOを展示。Samsung SSDを使った映像制作を提案
2019-12-02 掲載

■日本サムスンブース動画
SSDを活用した4K収録を提案
日本サムスンは、「Portable SSD T5」や「860 EVO M.2」などのSSDを出展。ブース手前にカメラ機材の展示コーナーを設置し、カメラから直接SSDに収録可能なモデル展示が行われていた。
microSD対応機種では、4K記録に対応した小型カメラ「Osmo Pocket」「Osmo Action」「GoPro Hero8」を展示。これらのカメラは、microSDカードに4K60P記録が可能だ。

microSDカードに対応したカメラを展示

microSDカード「Samsung microSD EVO Plus」を展示
外付けUSBのSSD対応機種として、4Kや6Kに対応したブラックマジックデザインのPocket Cinema Camera 4K/Pocket Cinema Camera 6K、SIGMA fpを展示。これらはシネマカメラと呼ばれているジャンルの製品で、RAW記録に対応しているが、RAWになるとデータ量が大きく、カードへの内部収録では容量不足や速度不足が起こる。そこで最近増えてきているのが、4K RAW映像をカメラ本体からUSB Type-Cの外付けポータブルSSDに接続して直接レコーディングが可能なシネマカメラだ。
特にこういった外部収録の外付けSSDとしてSamsung T5が定番化してきており、その理由は、速度の落ち込みが少なく安心して4K RAWの記録ができるところだろう。

SIGMA fpとSamsung T5の組み合わせ。シグマは、SIGMA fpの発売と同時にSamsung T5の1TBと2TBが動作確認済メディアであることを発表。発売前からSamsung T5のサンプルをシグマに貸し出しを行い、発売前に検証したことで実現できたという

外付けUSB対応のSSDとして人気のSamsung T5
外付けUSBのSSD記録に対応していないカメラは、ATOMOSのレコーダー兼モニターを使用して2.5インチSSDに記録可能。HDMIやSDIを経由してレコーダー側で4Kの映像記録ができることを紹介。

2.5インチSSDに記録が可能なNINJA VやSHOGUN 7を展示
さらに、最近の新しい動きとして、放送用カメラでもSSDメディアアダプターを使用することでSSDメモリーにの4K60P記録が可能なJVCケンウッドのGY-HC550/500を展示。汎用のM.2のSATAのSSDをアダプターに入れてカメラ本体のスロットの形で入れることで、4K60PのProRes 422 HQ記録に対応する。
市販されているSSDをうまく活用することで、安くて大容量、高速のストレージで4Kを収録することがだんだん増えてきたようだ。

SSDメディアアダプター「KA-MC100」を使用することでSSDメモリーに記録可能なJVCケンウッドのGY-HC550/500

サムスンのSATA M.2対応の「860 EVO」はKA-MC100に対応
4Kや8Kの映像編集ワークステーションを実機展示
ブースの中では4K/8K編集コーナーを設けて、4K/8Kに特化した編集機を実機で展示していた。

特に注目だったのは、ビジュアルテクノロジーが展示する8Kノンリニア編集ワークステーション「TRUX SUPER MAX Type W」の展示だ。CPUはIntel Xeon、SSDはRAIDコントローラーのSSD7101AにSamsung SSD 970 EVO Plusを搭載して、8K再生も問題ない環境を実現していた。
気になったのは、8Kのプレビュー環境だ。70インチの8Kモニターで映像を確認できるのだが、モニターはHDMI入力しか対応していない。TRUXにブラックマジックデザインのDeckLink 8K proを搭載し、コンバーター「Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDR」でSDIからHDMIに変換して、モニターに接続していた。

ビジュアルテクノロジーの8Kノンリニア編集ワークステーション「TRUX SUPER MAX Type W」

Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRで8KのSDIからHDMIに変換。HyperDeck Extreme 8K HDRやHyperDeck Extreme Control、Blackmagic MultiDock 10Gなども展示していた

そのほかにもNASと呼ばれているネットワーク接続のストレージや、USB、Thunderbolt 3のストレージ展示も注目を浴びていた。
[ Category : Inter BEE 2019, NEWS, SPECIAL ]
[ DATE : 2019-12-02 ]
[ TAG : SAMSUNG Inter BEE 2019]
この記事に関連する記事一覧
![]() |
[CES2020]Vol.06 目の付け所がAIなプロダクトが続々登場〜会場から見えてくるAIプロダクト達txt:江口靖二 構成:編集部 進化する画像センサーがより良い未来を作る サムスンの「Ballie」は目の付け所がサムスンなプロダクトだ。百聞は一見にしかず、サムス... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]ナックイメージテクノロジーブース:被写界深度効果をシフトできる話題のカメラアクセサリー「Cinefade」を参考展示色や露出を変えないまま被写界深度のみを可変するCmotionのCinefadeを参考展示 今年のナックブースはホール7に2ブース、ホール3に1ブースの3箇所に分かれて出展。シ... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]オタリテックブース:SMPTE ST2110対応機種を中心とした音声/ビデオ/IPネットワークソリューションを展示オタリテックは、SMPTE ST2110対応機種を中心とした音声/ビデオ/IPネットワークのソリューションを提案したLAWOコーナーや、DECTワイヤレスインカムのRIEDELコー... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]タスカム/ティアックブース:Nikon D500とTASCAM VS-R265/VS-R264の組み合わせで4K高画質ライブ配信ソリューションのデモを実施ティアックブースでは、TASCAMブランドの放送業務や設備機器の新製品のほか、輸入ブランドのKLOTZ AIS社の業務用ケーブルや、dBTechnologiesブランドのPA/SR... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]AJA Video Systemsブース:8K対応のHDR Image Analyzer 12Gや、Ki Pro GOおよびKi Pro Ultra Plusのアップグレード版を展示AJA Video Systemsブース動画 AJA Video Systemsブースレポート AJAはIBCで発表したHDR Image Analyzer 1... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]平和精機工業ブース:新製品ビデオモノポッド「TH-M」や小型カメラ用3軸電動ジンバル「TH-G3」など、使用用途に合わせた製品展示平和精機工業ブース動画 平和精機工業ブースレポート 平和精機工業(Libec)は、プロダクションやブロードキャスト、プロビデオなどの使用用途に合わせたエリアをブース... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]アスク/ディストームブース:新製品のNDI KVMによる遠隔リモートコントロールや、テレプロンプターによるオートメーション機能などが追加されたVMC1/TriCaster Premium Accessを中心とした展示アスクとディストームブースは、NewTekのTriCasterシリーズや3Playシリーズなどの国内取扱いに関するパートナーシップ契約を結んでおり、今年も共同ブースで出展。新製品と... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]ATOMOSブース:4K HDRパネル搭載のNEONやSHOGUN 7の3000nit/Dollby Vision対応モデルを展示ATOMOSは、新製品の4K HDRパネルを搭載したNEONのラインナップを国内初出展したほか、8月から本格出荷開始したSHOGUN 7の3000nit/Dollby Vision... 続きを読む |
![]() |
[InterBEE2019]RAIDブース:シネマレンズにAF機能を付加できるFocusbug社のCine RTシステムに注目RAIDブース動画 RAIDブースレポート RAIDはHELIUM 8K S35センサーを搭載したRED Digital CinemaのデジタルシネカメラRED... 続きを読む |
- [InterBEE2019]ソリトンシステムズブース:Zao-Sの次世代ファームウェアを搭載した超短遅延ライブ中継機「Smart-telecaster Zao-SH」を展示 (2019-12-02)
- [InterBEE2019]ヴァイテックイメージング/ヴァイテックプロダクションズブース:befreeシリーズのハイスペックモデル「befree GT XPRO」や、Syrpのモーションコントロールデバイス「Genie Mini II」を展示 (2019-12-02)
- [InterBEE2019]Avidブース:映画「ゾンビランド:ダブルタップ」のエディター、ダーク・ウェスターヴェルト氏が映画制作の裏側、Avidの魅力を語る (2019-12-02)
- [InterBEE2019]富士フイルムブース:4K放送用レンズの125倍ズームレンズ「UA125×8」やAF対応「UA107x8.4AF」を出展 (2019-12-02)
- [InterBEE2019]パナソニック/パナソニック システムソリューションズ ジャパンブース:新製品LUMIX S1HやAJ-CX4000GJを展示。S1Hは外部レコーダーによるProRes RAW記録の稼働デモ公開 (2019-12-02)
- [InterBEE2019]Blackmagic Designブース:一部のサードパーティ製カメラでRAW記録に対応する「Video Assist 12G HDR」やライブプロダクションスイチャー「ATEM Mini」などを展示 (2019-12-02)
特集記事
![]() |
ARRI, my love 映画機材界の雄であるARRI。日本での販売拡大に注目されるARRIの歴史から実用例までフィーチャーする。 |
![]() |
SXSW2021 3/16~20日にオンライン開催となった「SXSW2021」をレポートする。 |
![]() |
Virtual Production Field Guide 国内のバーチャルプロダクションの展開と、映像制作ワークフローへの影響について紹介 |
![]() |
CP+2021 オンライン開催のCP+2021で発表された新製品をレポート。 |
![]() |
新世紀シネマレンズ漂流:NewTrend 2021編 2020年末から2021年に発売されたレンズ新製品をピックアップする。 |
![]() |
映像基礎講座 Episode 2 2020年8月に公開された特集「映像基礎講座」続編。引き続き映像の基本や基礎知識を学ぶ。 |
![]() |
CES2021 オールデジタルのオンライン開催となったCES2021をレポートする。 |
![]() |
年末イッキ読み! 2020年に話題になった製品の特集やコラム記事をまとめて振り返る。 |
![]() |
PRONEWS AWARD 2020 激動の1年となった2020年の映像業界を、PRONEWS編集部が総括する。 |
![]() |
再現:Inter BEE 2020-Web Trade Show- 11月18日(水)からオンライン開催されるInterBEEを解説する。 |
![]() |
ぼくらのEDIUS X 約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「EDIUS X」の魅力を紹介。 |
![]() |
Broadcast & Cinema EXPO 2020 映像制作者、映像業界関係者向け情報イベント配信番組。 |
![]() |
ATEM WORLD ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。 |
![]() |
SIGGRAPH2020 オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。 |
![]() |
映像基礎講座 映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。 |