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[NAB2020]パナソニック、S1HのファームウェアVer.2.0を5月25日に公開。RAW動画出力や動画記録中のHDMIダウンコンバート出力に対応

2020-04-21 掲載

パナソニックは、同社のフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H」からHDMI端子で接続した外部レコーダーに12ビットRAW動画出力が可能になるファームウェアVer.2.0を2020年5月25日より無料で公開する。同社は昨年9月にS1HからNINJA Vへ動画RAWデータを出力するファームウェアの開発を発表し、2020年春を目途に提供開始と予告していた。アップデートの大まかな内容は以下の通り。

  1. ATOMOS NINJA V連携のS1HのRAW動画出力
  2. S1Hの動画機能向上、性能改善
  3. 各種レンズの対応や機能向上

写真はInterBEE2019のパナソニックブース。開発中ファームウェアが参考展示されていた

S1HのRAW動画出力は3つのモードに対応

RAW動画出力についてのファームアップ内容から紹介しよう。S1Hはファームアップすることで、ATOMOS社製HDMIフィールドモニター/レコーダー「NINJA V」へHDMI経由で最大5.9K29.97pの動画RAWデータ出力が可能になる。NINJA VはATOMOSから配布されるファームアップでS1HのRAW動画出力に対応し、記録フォーマットはProRes RAWとなる。

RAW動画出力フォーマットは、大きくわけて「フルサイズ/5.9K/16:9」「スーパー35mm/4K/17:9」「スーパー35mm/アナモ/4:3」の3つのモードに対応。

■フルサイズエリアを使った5.9K/16:9

フルサイズエリアの5.9K/16:9のモード。フレームレートは30P、24P、PALの25Pに対応する。

■スーパー35mmエリアを使った4K/17:9

スーパー35mmのエリアの4K/17:9のモード。DCI 4Kの解像度は4096×2160と規格されているが、こちらの17:9/4Kモードは4128×2176と少しだけ画素に余裕をもっているのが特徴だ。フレームレートは60P、30P、24Pに対応。

■スーパー35mmを使ったアナモ/3.5K/4:3

3つ目は昨年の開発発表では触れていなかった、初公開のスーパー35mmのアナモフィック(4:3)動画のモード。フレームレートは30P、24P、PALの50Pや25Pに対応する。

各モード共通でビット深度は12ビット。ちなみに、ニコンのZ6、Z7とNINJA VとHDMI経由のRAW記録ではEVFが対応しなくなるが、S1Hでは有効のまま使うことが可能だ。

出力中の動画はRAWの状態で出力され、カメラ内ではV-Logの処理をした状態でライブビューされる。S1Hは709以外のカスタムLUTを読み込んで適用できるが、RAW動画中に関しては709LUTに固定となる。

S1Hの動画機能向上、性能改善

続いて、動画性能のアップデートを紹介しよう。動画性能のアップデート内容は以下の通り。

■S1Hの動画機能向上、性能改善

  • 6K、5.9K,5.4K、動画記録中のHDMIダウンコンバート出力
  • シャッターボタン全押しによる動画記録開始/停止を無効化できる機能を追加
  • 動画コントロールパネルから「動画画質(マリスト)」を選択できる機能を追加
  • フォトスタイル「V-Log」の調整項目「ノイズリダクション」の設定値に「-1」を追加
  • 撮影時のHDMI出力映像に、MFアシスト拡大表示を出力しない設定機能を追加
  • 4:2:0 10ビットでの動画記録時、特定の撮影環境でバンディングが見えやすくなる現象を改善
  • HDMI記録制御時(SDカード記録無し)のレックランライムコード歩進
■6K、5.9K、5.4K、動画記録中のHDMIダウンコンバート出力

もっとも大きな改善は、動画記録中のHDMIダウンコンバート出力だ。これまでのS1Hでは、6K、5.9K、5.4Kといった4Kを超える解像度の動画記録中ではHDMI出力できない制約があった。HDMIのビデオストリームは4Kまでの解像度までしか定義がされておらず、それを超える解像度のデータ転送方法は規格として定められてないのが原因だった。

今回のアップデートにより、カメラ内部に6Kを撮りながらダウンコンバート処理を行い、HDMIには4Kにダウンコンバートした映像を出力で対応。外部モニターを使いながら6Kや5.9Kといったフォーマットを確認可能となった。

■シャッターボタン全押しによる動画記録開始/停止を無効化できる機能を追加

動画記録中のシャッターの全押しを無効化するメニュー「シャッター全押し動画記録」が新たに追加された。これまでは、シャッターボタンの半押しでピント合わせ、全押しでシャッターが切れるようになっていた。しかし、押し込みすぎて動画の記録を止めてしまうという問題もあった。メニューの「シャッター全押し動画記録」機能を使うことで、シャッターボタンをAFのコントロールだけに使うことができるように改善された。

各種レンズの対応や機能向上

そのほかにも数々の機能向上やバグの修正も行われている。

  • [AF]・AFC時のAF+MF対応
  • [レンズ]パナソニック製レンズ70-200mm Fn対応
  • [レンズ]シグマ製マウントアダプター「MC-21」装着時の性能改善(手ブレ強化等)
  • [レンズ]シグマ製Lマウントレンズとの互換性を強化(Fnボタン設定に対応)
  • [レンズ]特定のLマウントレンズにおける開放F値制御の不具合修正
  • [設定]ステータスLCDバックライト常時点灯設定追加
  • [設定]RAW現像時のRAW/JPEG振り分け機能対応
  • [設定]写真オートレビュー時間設定に0.5秒追加
  • [設定]FnボタンにOFF割当時の長押し無効対応
  • [設定]ボタン押下時のみ絞りプレビュー
  • [設定]全画像消去時のTouch操作無効化
  • [設定]英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の言語設定に対応
  • [SD]SDカードメモリーカードとの組み合わせによって、動作が不安定になる場合がある現象を改善
■シャッターボタン全押しによる動画記録開始/停止を無効化できる機能を追加

メニューに、ステータスLCDバックライトの「バックライト点灯時間」が追加された。常時オンを設定することにより、ボディに触ってしまってブレてしまう問題を回避できるようになった。

■英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の言語設定に対応

S1Hの国内販売モデルは、日本語のみのサポートだったが、今回のアップデートで、日本語以外にも英語、中国語、韓国語に対応となった。中国語に関しては、繁体と簡体と両方をサポートする。


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[ DATE : 2020-04-21 ]
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