性能、画質

感度はF11で標準的な感度といえ、カラーチャートや室内での実写映像を見ても画質的に変な偏りもクセもない標準的な画質である。HDのカメラで、撮像素子もフルHDに対応したCCDを採用しているので、当たり前といえばそれまでだが、解像度も遜色なく、600本以上でも変調度もかなりありキレも良いと思う。カメラの設定はデフォルトの標準状態だが、画質的にアラを隠すような細工はしていないようだ。サーキュラーゾーンチャートでもモアレも殆どなく、へんな色つきもない。報道用途向けとはいえ水晶フィルターなど局用のカメラとして押さえるところはきちんと抑えているという印象だ。

 
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高解像度チャートのカラーモニター写真。右はその一部分

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サーキュラーゾーンチャートのカラーモニター写真。右はその一部分

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グレースケールの波形モニター写真と実写写真

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マルチバーストチャートの波形モニター写真と実写映像

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カラーチャートのベクトルモニター写真と実写映像

最大で+54dBの感度アップが可能だが、さすがにここまでくるとノイズが多くまともな画像とはいえなくなるものの、それなりに色つきはあり、報道用途では威力を発揮する場面も多々あると思われる。照明が届かない遠景での撮影など事件や事故は昼夜を問わず、どのような状態で撮影出来るか現場に行ってみないと分からない。しかも予想に反して長時間の撮影になることも多々あるわけで、「画質」よりも「写っている」事の方が優先されるのが報道の現場だ。

さて、報道と一口にいっても記者発表や事件や事故現場の撮影など様々なシーンがある。インタビューや対談なども報道の範疇に含めるとカメラで収録するだけでなく、スイッチャーやFPUへの接続も当然ありうるわけで、他のカメラやスタジオカメラとの連携運用も考えられる。SDI出力は当然としてCCUやリモート、伝送などが必要になってくる。

こうした運用のために、光アダプターFE-C100A/FE-B100AやリモートコントロールボックスRCP-50B、リモートコントロールユニットRM-51Aなどが用意されている。小型ビデオカメラでもサードパーティーが用意している場合もあるが、実際の運用面でかなり無理をしているような印象を受ける製品も少なくない。トータルのコストや運用面での確実性などを考えると、なにがなんでも小型ビデオカメラでシステムを組むというのは危険ではないだろうか。

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主な仕様

  • 撮像素子:2/3 型 230 万画素AIT CCD×3 (1920×1080 有効画素)または2/3 型 100 万画素IT CCD×3 (1280×720 有効画素)
  • 限界解像度:1000TVL(1080i 仕様)、700TVL(720p 仕様)
  • 感度:F11 / 2000lx
  • S/N:58dB(1080i仕様HDTV)、56dB(720p仕様HDTV)
  • GAIN:-6(オプション)、-3、 0、+3、+6、+9、+12、+18、+24、+30、+42、+54dB
  • 記録フォーマット:MPEG-2 HD LONG GOP 50Mbps/I frame only 100Mbps
  • 電源:DC12V約40W、VF5W
  • 外形寸法:幅130×高さ215×奥行320mm
  • 質量:約4.5kg(本体)
  • 価格:¥378万(VF、マイク、三脚アダプター含む、レンズ別)


txt:稲田出 構成:編集部

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