PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [After Beat NAB SHOW 2016]Vol.00 NAB総括「4K/8K」「HDR」「VR」が今年のキーワード
News

[After Beat NAB SHOW 2016]Vol.00 NAB総括「4K/8K」「HDR」「VR」が今年のキーワード

#After NAB Show #NAB2016 #After Beat NAB SHOW 2016

2016-05-25 掲載

txt:稲田出 構成:編集部

今年のNABの総括

AfterBeat2016_00433

直近で国内では大きな地震があったが、世界的にも異常気象やテロなど一般人にとって様々な脅威があったといえよう。NABでも今年は入り口と出口がわけられたほか、K9(警察犬)の姿がそこここに見られ、テロに対して警戒している様子が垣間見られた。世界各国から放送関係者が訪れるイベントということで、気を使っているようだ。

さて、今年のNABはすでに放送が始まった4Kとまだ少し先だが8K、更にはそれに伴うHDRがトレンドといえ、IP対応やVRに関連した出展も目立っていた。実用期に入った4Kはすでにデジタルシネマや小型ビデオカメラが発売されているが、スポーツイベントなどの中継に対応した2/3レンズマウントを採用したカメラが各社から発表されている。

AfterBeat2016_00277

これらB4マウントのカメラはソニーのほか、池上通信機や日立国際、パナソニック、グラスバレーなどから出展されているが、今年はソニーが4K対応のスーパースローモーションカメラHDC-4800を発表しており、8倍のスローモーション撮影を可能としている。放送用のスローモーション対応4Kカメラとしては他にも朋栄が発売しているが、センサーサイズが異なるため、100倍前後のズーム比をもつレンズを使うことはできない。

8Kのカメラはまだ本格的な放送まで多少時間的余裕もあり、試作品的なカメラが池上通信機や日立国際、アストロデザインなどがNHKとともに開発していたが、今年はアストロデザインが新製品を発表していた。同社は4Kや8Kをいままで他社に先駆けて開発しており、デザイン的にも実際の運用を行う上でも現行のカメラとは異なり(業界でいうと多目的カメラ)、試作品といったイメージだったが、今回発表になったカメラはだいぶこなれてきたようだ。

SDからHDへの移行時は両立性を担保するということもあり、色域は同じだったが4K/8Kでは広くなっているほか、広いダイナミックレンジへの対応も図れ、よりリアルな描写が可能になっている。色域はAdobe BGBやDCI P3などがあるが放送業界ではRec.2020となっており、業界によって若干ことなっている。ダイナミックレンジはHDR(High Dynamic Range)ということで、民生機を含めCESやNABなどで最近試作品が盛んに発表されるようになってきた。ダイナミックレンジはHDRにより従来の放送100nitに比べて格段に広くなっているが、放送業界では現状Hybrid Log Gamma(ARIB STD-B67)とPQガンマ(SMPTE ST 2084)の2つが主流となっており、今後どのような方向に向かっていくのか注目したい。

AfterBeat2016_00385

最近のテレビは地上波の放送を見るだけでなくネットへの対応やホームビデオの再生、デジタルカメラの画像再生などもあり、多様化しているのが現状だが、HDRを実現するためにはバックライトの高輝度化が必要となり、このあたりをどのようにクリアするかが課題となりそうだ。もちろん業務用のモニターも同様で、EIZOなどがHDR対応のモニターを参考出展していた。

過去歴史的には放送業界がイニシアチブをもち、こうした規格の方向性を決めてきた経緯があるが、テレビが放送の受信以外にも利用されるようになった現在では状況が変わってきたといえよう。4K/8Kへの対応もそうだがHDR対応に関してもAmazonプライムビデオやNetflix、YouTubeが対応する方向であり、放送業界以外も大きなウェイトを占めるようになってきた。今やネット業界を抜きに放送を語れないといってよいだろう。

NABでもネット関連メーカーの参加は多数あるが、その流れの中で配信を含め様々な部分でIP化が進んできている。特に今年はスタジオ系のIPの規格が決まったことで、AIMS Allianceおよびソニーが中心に提唱しているネットワークメディアインターフェイスなどの採用表明が各社から行われた。配信部分でのIP化はすでにかなり普及しているが、4K/8KやHDRだけでなく、スマホへの配信でも新たな方向に向かっている。スマホを対象としたVR画像の配信だけでなく、スマホに装備されているGPSやジャイロセンサーを使うことで、ゲームを始めとして様々な応用が期待できるといえよう。それに伴い3Dによる撮影システムや390°パノラマ撮影システム。こうして撮影した画像を処理するソフトウェアなどこの分野は多岐にわたり、以前流行った3Dのブームとは一線を画している。

さて、今回はこうしたトレンドを中心として各メーカーの出展製品を元に更に具体的に見ていこう。

グラスバレー

AfterBeat2016_DSC03207 LDX-86シリーズはHDや4K、スローモーションなどをソフトウェアアップデートで対応可能。2/3インチB4マウントを採用している

Harmonic

AfterBeat2016_DSC03462 Thomson Video Networks社とともに超高精細ハイダイナミックレンジ(UHD HDR)のほか、VRへの対応ソリューションを表明

Carl Zeiss

AfterBeat2016_DSC02642 ZEISS VR ONE。スマホを装着して使用する3Dビュアーで、会場ではドローンに搭載されたカメラからの映像を上映していた

TVU Networks

AfterBeat2016_DSC03443 360°パノラマVR映像伝送システム。既存のVR撮影システムを利用したバーチャルリアリティ映像伝送システム

日立国際電気

AfterBeat2016_DSC02943 4KカメラSK-UHD4000。2/3型B4レンズマウント採用しているほか、CCUなどと組み合わせて運用することが可能 txt:稲田出 構成:編集部
[After Beat NAB2016] Vol.01

[ Category : ]
[ DATE : 2016-05-25 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[After Beat NAB SHOW 2019]Vol.03 富士フイルム、「FUJINON映像機器内覧会2019」を開催。4K対応46倍ポータブルレンズや新型デマンドを展示

txt・構成:編集部 4K対応ポータブルズームレンズや箱型レンズの実機展示が人気 富士フイルムは、東京と大阪で最新ラインアップ製品を展示する「FUJINON映像機器内覧... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2019]Vol.02 After NAB Show Tokyo 2019レポート02

txt:稲田出 構成:編集部 RAID RAIDはSmallHD社のCINE-7やocus7などのフィールドモニターのほか、Teradek社のワイヤレスシステム... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2019]Vol.01 After NAB Show Tokyo 2019レポート01

txt:稲田出 構成:編集部 今年もこの季節がやってきた!After NAB Show開催 5月22~23日、東京・秋葉原にあるUDXにおいてAfter NAB Sho... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.04 注目の360°VRの課題は、どこで、なにで、なにを見るのか

txt:稲田出 構成:編集部 AR/MR/VRがもたらす未来とは テレビは4K/8Kの時代を迎え、解像度的には一般の視聴には充分といえる状況になってきた。テレビの進歩は... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.03 これまでの放送と、これからの放送〜HDRとSDRがもたらすものとは

txt:稲田出 構成:編集部 これからのHDRとSDRワークフローに必要なモノ 次世代の放送として4K/8Kが目前に迫り一部では開始しており、時代も変化を迎えている。従... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.02 After NAB Show Tokyo 2018レポート02

txt:稲田出 構成:編集部 AfterNABの会場はコンパクトではあるものの、50社近いメーカーが出展している。前回に引き続きブースの紹介をしていこう。 エーディ... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.01 After NAB Show Tokyo 2018レポート01

txt:稲田出 構成:編集部 今年もこの季節がやってきた!After NAB Show開催 5月23、24日の2日間東京・秋葉原のUDXにおいて「After... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2017]Vol.02 After NAB Show Tokyo 2017レポート02

txt:稲田出 構成:編集部 前回に続いて会場の各社ブースを紹介して行こう。 パナソニック パナソニックはブース名もPOVCAMとし、POVCAMを中... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2017]Vol.01 After NAB Show Tokyo 2017レポート01

txt:稲田出 構成:編集部 今年のNABの総括をAfterNABshowで考える 2017年5月30日の大阪グランドフロント大阪に続き東京秋葉原のUD... 続きを読む

特集記事

2020年11月特集:[再現:Inter BEE 2020]-Web Trade Show- 再現:Inter BEE 2020-Web Trade Show-
11月18日(水)からオンライン開催されるInterBEEを解説する。
Inter BEE 2019 ぼくらのEDIUS X
約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「EDIUS X」の魅力を紹介。
InterBEE 2019の歩き方 Broadcast & Cinema EXPO 2020
映像制作者、映像業界関係者向け情報イベント配信番組。
ATEM WORLD ATEM WORLD
ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。
SIGGRAPH2020 SIGGRAPH2020
オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。
映像基礎講座 映像基礎講座
映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。
	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [After Beat NAB SHOW 2016]Vol.00 NAB総括「4K/8K」「HDR」「VR」が今年のキーワード