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[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.03 これまでの放送と、これからの放送〜HDRとSDRがもたらすものとは

2018-06-08 掲載

txt:稲田出 構成:編集部

これからのHDRとSDRワークフローに必要なモノ

次世代の放送として4K/8Kが目前に迫り一部では開始しており、時代も変化を迎えている。従来の放送(SDR)に比べ、解像度だけでなく色域やダイナミックレンジなどが異なるため、放送の4K/8KではHDRの規格が決められており、Rec.2020という規格が決められている。こうした規格の制定によりデジタルシネマのようにカラーグレーディングのような面倒な作業不要になってきている。

もちろんドラマなど作りこみができるプログラムの場合はデジタルシネマと同様なワークフローで制作することも可能だ。また、4K/8K放送では従来より高速なフレームレートも規定されており、対応するカメラやレコーダーも出始めた。

今回のNABでは従来のSDRとHDRを相互に変換するコンバーターはもちろんのこと、4K/8Kを効果的に圧縮するためのコーデック機器、モニターなど様々な機器が出展されており、あらゆる面で4K/8K制作環境が整ったといえよう。HDRをキーワードに各社のブースに出展されていた製品をチェックしてみよう。

ソニー

ソニーはカメラやモニターなどのほか、様々なHDR対応製品を出展した。同社は以前からHDRを積極的に推進しており、今回のNABでもHDRワークフローコーナーを設けてHDRベースのワークフローの効率化や効果的な作業をアピールしていた。

HDRに対応した小型ビデオカメラPXW-Z190。PXW-Z280とともに短時間でHDR映像制作を実現することが可能なインスタントHDRワークフローに対応している

4K対応スタジオ中継カメラHDC-4300。従来のHDワークフローを踏襲しながらも、4K HDRとHD SDRの同時制作を実現するSR Live for HDRに対応している

朋栄

朋栄は4K8K対応機器としてハイスピードカメラやスイッチャー、コンバーターなど幅広く扱っており、12GやIPのほかHDR対応の機器も出展。

プロダクションスイッチャーHVS-6000。CC、HDR、WCG、HDとのコンバートやQuad link 3G-SDI、12G-SDI入出力など、様々な信号を統一して内部処理するための各種コンバート機能を搭載可能。全プロセスにおいて4K処理が可能となるよう新たに設計されており4K(UHD)/HDのいずれの運用においても、同一の入力数、M/E数、キーヤー数での利用ができる

マルチパーパスシグナルプロセッサFA-9600。4K/8K用広色域ITU-R BT.2020と従来のHD用色域であるITU-R BT.709の両規格に対応し、色域の変換も可能

FA-9600はHLG、PQ、SDRなどの各種Logカーブに対応したダイナミックレンジ変換機能のほか、S-Log3やCanon Log2など、カメラのログカーブにも対応。設定はGUIで直感的な操作ができるようになっている

パナソニック

パナソニックはシネマカメラレコーダーVARICAMや、コンパクトシネマカメラAU-EVA1のほか、4KスタジオカメラAK-UC4000などHDR対応のカメラやプロジェクターを展示。

AK-UC4000はHDR(HLG)やBT.2020のほかハイスピード撮影にも対応したスタジオカメラで、広いダイナミックレンジを最適調整できる可変HDR機能を搭載

AJA Video Systems

AJAはHDR対応機器のコーナーを設けており、4K60Pおよび4チャンネルHDレコーダーKiPro Ultra PlusやKONA 4、Io 4K Plus、FS-HDRのほか参考出品としてHDR Image Analyzerを出展した。

HDR Image AnalyzerはColorfront製のHDR分析ツールを搭載しており、波形、ヒストグラム、ベクタースコープ、NitsレベルのHDRモニタリングを行うことが可能で、PQ(Perceptual Quantizer)やハイブリッドログガンマ(HLG)、Rec.2020を含むHDRフォーマットの監視と分析に対応している

アストロデザイン

アストロデザインは撮影、編集、上映など映像制作フロー上で必要となる機器や測定器をユーザーのニーズに答え多数そろえている。HDR映像制作に必要なカメラやレコーダー、モニターなど様々な製品があるが同社が得意とする分野の一つであるコンバーターの新製品として4KコンバーターボードSB-4024を出展した。

解像度変換、フォーマット変換、色域変換が可能なコンバーターボードSB-4024はソニーのSIGNAL PROCESSING UNIT NXL-FR318に搭載可能なモデルもあり、4KとHDのアップコンバート、ダウンコンバートのほか、HDRとSDRおよびBT.2020とBT.709の相互変換が可能。

池上通信機

池上通信機はNHK技研で8Kカメラを試作していたころから携わっており、HDR規格が決まってからはHDR対応のカメラを発表。今回新製品としてSHK-810を出展。

キヤノン

キヤノンHDRリファレンスモニターDP-V2421。HDR方式であるHybrid Log-GammaおよびPQをサポートしており、Canon LogやPQなどのLUTを8つまでインポートすることが可能。

EIZO

EIZOはHDR対応のリファレンスモニターColorEdge PROMINENCE CG3145や、PQ方式とHybrid Log Gamma方式のガンマに対応したColorEdge CG319Xなどを新製品として出展した。

HDR関係の性能や機能が充実したColorEdge PROMINENCE CG3145とColorEdge CG319X。CG319Xはセルフキャリブレーション機能のバージョンアップと、グラスバレーのターンキーシステムEDIUSとのカラー設定の連動機能が搭載されている

シャープ

シャープは8Kモニターテレビや8K業務用カメラなどを発表しており、今回NABに初出展した。なお、HDR対応8KモニターテレビはNAB Best of Show Awardを受賞。

リーダー電子はZENシリーズのHDR対応波形モニターLV5600やLV5300などを出展。HDR信号のレベル監視やOOTFを考慮したディスプレイにおける想定輝度(cd/m2)でのレベル管理が可能

NTTグループ

NTTグループは、HDRリマスタリングソリューションとしてIPハイブリッドビデオサーバー利用することにより4K XAVCからHEVC(HDR10)へのリアルタイムファイルコンバートのシステムを披露した。viaPlatzサーバーに4K/HD HEVCエンコーダーボードRM1000を装着することでリアルタイム化を実現している。

txt:稲田出 構成:編集部


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[ DATE : 2018-06-08 ]
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