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[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.04 注目の360°VRの課題は、どこで、なにで、なにを見るのか

2018-06-12 掲載

txt:稲田出 構成:編集部

AR/MR/VRがもたらす未来とは

テレビは4K/8Kの時代を迎え、解像度的には一般の視聴には充分といえる状況になってきた。テレビの進歩は4K/8Kでゴールに達してしまうのだろうか。思えばテレビの進歩は映画と無縁ではない。カラー化、ワイド画面、3Dなど映画に追いつくべく発展してきたといえるだろう。4K/8Kは解像度だけでなくダイナミックレンジや色域など、いまや映画とそん色がないところまできている。

サウスホール入口近くに開設されたM.E.T. 360 Studio。NeuLionとBroadcast Beat Magazineが運営しており、インターネットTVやクラウド使った配信、オンデマンドなどプラットフォームをフルに利用しマルチプラットフォームで情報発信した

NABでは数年前からサウスホールのエントランスで業界でのホットな話題を取り上げたイベントを開催しライブ配信しているが、今年はM.E.T. 360 Studioが開設されVRを中心とした制作や配信などの情報のライブ配信を行っていた。

360°のVR映像を撮影するためには広範囲を撮影する必要があり画角の広いフィッシュアイレンズなどを使用したカメラを複数台使用する。VR画像として使用するにはこうして撮影した複数のカメラの映像をシームレスにつなぐ必要があり、カメラの個体差やカメラの設置調節などが必要になる。こうした作業を少なくするために専用のカメラが便利だ。

また、撮影した映像はフィッシュアイレンズ特有の歪みがありそれを補正する必要がある。したがって撮影された映像を部分的に拡大したり縮小するわけだが、拡大された部分は解像度の不足が生じることがある。そのため充分に高い解像度をもつカメラが必要となる。最近になり360°VRが脚光を浴びてきたのは4K/8Kカメラが小型化されリーズナブルな価格になってきたこともあるだろう。また、360°VRを視聴するには従来専用のHMDが必要だったがスマートフォンの画面解像度がHD以上になりこれを利用することで視聴に関しては簡単に解決できるようになった。

360°VRは今までは撮影規模が大きく、後処理なども大変だったので、エンターテインメント要素の強いコンテンツに利用されることが多かったが、撮影から視聴までが簡単になり、広く一般に普及しそうな勢いとなっている。

360°VRの大きな魅力は自分が見たい方向に頭を向ければその映像を見ることができるということが大きな要素となっている。いままでのようにカメラで撮影された範囲だけを受け身的に視聴するのではなく、視聴者が見たいところを見ることができるというわけだ。要するに今まさに撮影した場所にいる感覚を味わえることになるので、非常にリアリティのある感覚を視聴者に与えることが可能だ。スポーツイベントであれば最前列で、ニュースなどでは事件が起こったその場所にいるような感覚を得られる。

以前3Dの流行もあったが、普及せずに終わりを迎えた。その理由の一つにテレビを見るために専用眼鏡が必要であったことが挙げられるだろう。360°VRは手持ちのスマートフォンを使用できるので、大画面のテレビも専用の眼鏡も必要としない、手軽にいつでもどこでも視聴することができるのである。

今までテレビは映画に追いつくことを目標にしていたが、360°VRは映画ではなしえない映像世界を提供することができる可能性を秘めており、新たな映像世界を作っていくことになるかもしれない。今回最後の回ではこうした360°VRのカメラを中心にレポートしてみよう。

NAB South Hallsに掲げられたPanasasの広告。ストレージのメーカーだがAIやVRの分野にも積極的にストレージなどの有用性をアピール

IntelはTrue VR技術を使ったVRを体験できるコーナーを設けていた。Intelは様々な機能を連携させるアーキテクチャやシステムを提供しており、映画(レディプレイヤー1)やeスポーツ、ゲーム業界など協力支援している

アストロデザインはセパレートタイプの8KカメラによるVRシステムを出展。180°を超えるフィッシュアイレンズを使用することで、複数のカメラを使用しなくてもVR映像を撮影可能。複数のカメラを使用しないのでカメラ間の調節もなく効率的な撮影作業が可能

アストロデザインのVRカメラで撮影した映像は円形状で、ソフトウェアを使用してVR映像に展開する。カメラが8K解像度のため、展開した映像の劣化が少なく、均一性が保たれるのが特長

NHKは8Kの小型ディスプレイをHMDに採用したVRシステムをデモ

360°VRカメラZ CAM S1。画角190°のフィッシュアイレンズを搭載した4台のカメラが組み込まれており、6K30fps~4K60fpsでの全天球360°の撮影が可能。バッテリー内蔵で2時間動作可能でSDメモリー収録のほか、HDMI×4出力、イーサネットによりストリーミング配信にも対応可能。国内ではジュエで取り扱っている

360°VRカメラZ CAM V1 Pro。画角190°のフィッシュアイレンズを搭載した9台のカメラを採用したモデルで3D画像にも対応している

KANDAO社3D 360°カメラObsidon S。4Kx4K 3D VRビデオに対応しており、ステッチング、ビデオエンコード、ストリーミング配信に対応したソフトウェアが用意されている

KANDAO社Obsidon Go。6台のカメラが搭載されており、SDメモリx6収録可能なほか、Bluetoothによるカメラのコントロールに対応

YI 360VR Camera。コンパクトデジカメや監視カメラなどのほかVR系のカメラも扱っている。2カメラタイプのYI Horizon VR180、YI 360 VRのほか、18台のカメラを搭載したYI HALO VRがある

プロフェッショナル仕様の360°カメラInsta360 Proのほか、iPhone用の360°カメラInsta360 Nano S、Insta360 Nano、PanoClipやAndroidスマートフォン用Insta360 Air、 Insta360 ONEなどを出展。国内ではハコスコが扱っている

Shenzhen Arashi Vision社の360°カメラInsta360 Pro。6つの200°フィッシュアイレンズと4つのマイクを搭載しており、最大8K解像度で360°の全天球動画の撮影ができる。EthernetとWi-Fi接続による360°ライブストリーミングにも対応可能

3D 360° 4KカメラVuze VR Camera。最大4K(3840×2160)、30フレーム/秒で収録可能。スマートフォンのアプリを使ってカメラを遠隔コントロールすることが可能。ソフトウェアで360° 動画のスティッチング、トリミング、ファーストビュー調整、視覚設定、カメラ位置のボトムアイコン変更等の編集が行える

マンフロットはVR撮影用の三脚を出展。VR撮影において三脚そのものの映り込みが協力少なくなるように設計されている

TASCAMはVRコンテンツ収録に最適なマルチチャンネルオーディオDR-701Dを出展。新しいファームウェアV2.00により、Sennheiser AMBEO VR MICをはじめとしたアンビソニックマイクの収録に対応。360°VRでは視聴者が向いている方向に合わせた音処理が必要でそのための素材収録用として高品質な収録が可能

txt:稲田出 構成:編集部


Vol.03 [After Beat NAB2018] Vol.01

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[ DATE : 2018-06-12 ]
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