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[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.11 ニコン、フルフレームミラーレスカメラで12ビットProRes Raw出力対応「Z 7」を展示

#Nikon #Report NOW! #Digital Cinema Bülow #CineGear2019

2019-06-26 掲載

txt・構成:編集部

3:2のフルフレームセンサーを16:9に上下カットした形で収録可能予定

Cine Gear展示エリアに、ニコンはブース出展していない。しかし、ATOMOSブースでは、ニコンのFXフォーマットミラーレスカメラ「Z 7」とATOMOSの「NINJA V」を組み合わせたシネマスタイルで展示されていた。この展示の特筆すべきところは、ProRes RAW出力対応の試作機の展示で、実際に触ることも可能になっていたところだ。ATOMOSブースにはずらりとシネマカメラが並べて展示されていたが、その中でミラーレスカメラがぽつんと置いてあるのも目を引いた。

ATOMOSブースには、ずらりとシネマカメラを展示。手前がニコンのFXフォーマットミラーレスカメラ「Z 7」 マットボックスとフォローフォーカスはfotga製のJTZ DP30 SmallRigを使ってZ 7のシネマスタイルを実現

ブースに展示されていたデモ機は、すべてSmallRig製のフルケージ、ベースプレート、ロットが組み込まれていた。ATOMOS Ninja V専用ケージもSmallRig製だ。HDMIが抜けたり、倒れても故障しないようにケーブルクランプが取り付けられていた。マットボックスとフォローフォーカスは、fotga製のJTZ DP30。4×5.56インチのフィルターが入るものを使っていた。

試作機は、映像出力端子からRAWストリームデータを出力し、その信号をNINJA VでProResRAW記録できることを紹介していた。ProRes RAW以外は普通に使える形になるよう開発中で、どういった形で提供していくかも含めて検討中とのことだ。

試作機はProRes RAW出力対応。NINJA VではProRes RAW記録が行われていた

Blackmagic DesignのBlackmagic Pocket Cinema Camera 4KはRAW収録が可能だが、Z 7はフルフレームセンサーで撮影が可能。3:2のフルフレームセンサーを16:9に上下カットした形で面積を大きく使って収録できるというのは魅力だ。

また、ProRes RAW時は、12ビットのカラーデプスも特徴だ。HDMI出力時からN-Logを使うと10ビット、ProRes RAWにすることで12ビット対応予定だという。

また、ProRes RAWはファイルサイズの圧縮も特徴で、1TBのSSDで1時間以上の記録が可能になる見込み。ProRes RAWは可変圧縮で、撮る素材によってレコーディングできる時間が前後する。正確な収録時間の公表は難しいとのことだ。

シーンの増光、減光をISOの変化で一定露出を保つことができるISOオートを搭載

ISOのオートも動画撮影の大きな特徴といえるだろう。露出が変化を絞りでコントロールすると、被写界深度が変わってしまう。このような場合は、光量の変化に合わせてISOが変化するISOのオートが便利だ。エクスポージャーはそれほど大きく変わらず撮影が可能で、振動もなく、スムーズに動いてくれるのも特徴だ。

ベースは、NDフィルターなどで決めて、シャッター速度を1/60。絞りを1.4に固定 アングルを少し変えると、感度が「140」から「320」に変化した。ISOの変化で露出を一定にしてくれる

顔認識やタッチAFなどのオートフォーカスが動画撮影に重要

Z 7には顔認識の搭載やタッチAFが搭載されているが、動画撮影にも対応する。また、高感度側の性能の高さも動画撮影に有効だ。例えば、ISO感度をISO25600に設定すると、NINJA VのモニターにはISO25600のノイズ感の映像が表示された。また、動画撮影時でも拡張感度の「Hi 2」の設定が可能。拡張感度にすると、ノイズは増えるし、若干色も変わってくるが、緊急時の場合など使えるだろう。

「顔認識」機能は動画でも使用可能 画像モニターをタッチすると、その場所にピントを合わせるタッチAFも使える

気になったのは、ボディの液晶モニターの映像とNINJA Vの映像が違うことだ。RAWをそれぞれのデバイスで現像しているのが原因で、現時点で画は完全にマッチしないという。ただし、製品版に向けて合わせていきたいとのことだ。

感度をISO25600に設定した状態。NINJA Vのモニターでは、ノイズ感を確認できる

EDIUSがProRes RAWに対応し、編集環境も整いつつある

連続撮影時のオーバーヒートも気になるところだ。その辺りを聞いてみると、Cine Gearの屋内の環境では、何時間動作させても落ちたことはない。屋内で空調のある環境では問題ないのではとのこと。また、一回の動画撮影の最長撮影時間は最大29分59秒に制限されているが、NINJA Vで記録するのであれば時間制限ないという。

NABでGrass ValleyのEDIUSがProRes RAWに対応。試作機で撮ったProRes RAWは、EDIUSでも問題なく編集できることは確認済みだという。これまでProRes RAWはMacのみの対応というイメージが強かったが、編集環境の対応も次第に広がってきている。あとは、ミラーレスフルフレームセンサー初RAW対応となるニコンから、ProRes RAW出力機能のファームアップウェアのリリースを待つばかりだ。

txt・構成:編集部
Vol.10 [Digital Cinema Bülow VIII] Vol.12

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[ DATE : 2019-06-26 ]
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