Inter BEE 2021にニコンは出展していないが、銀一ブースでフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 9」が展示された。しかも大幅に動画スタイルにカスタマイズされた展示だったので、その様子を紹介しよう。

Z 9は、Zシリーズ初のフラッグシップモデル。ニコン史上もっとも充実したAF性能を実現し、決定的なシーンを逃さないのも特徴だ。また、動画撮影においては約125分の8K UHD/30Pの動画を外部レコーダーを使わずカメラボディー内のメモリーカードに記録可能。8K30PのH.265 10bitやH.265 8bitの内部記録に対応している。

記録メディアはかなり特徴的で、CFexpress Type BカードスロットにZITAYのCFexpress SSDコンバーターを搭載しており、外付けSSDに収録するというかなり力技的なことを行っていた。もちろん、ニコンが公式に推奨しているデモではないが、2TBのSSD記録を可能にしていた。

FXLION NANO ONE Vマウントバッテリーを搭載し、バッテリーのUSB-CからZ 9のUSB-Cと接続することでUSB給電しながら撮影可能。標準内蔵バッテリーでも2時間ぐらい撮影可能だが、外部バッテリーとATOMOSの外部モニターを使わない状態であれば、約8時間の長時間撮影ができるという。

8Kを2TBのSSDに書き込んだ場合は、1つのファイルとしては2時間5分の連続撮影が可能。Z 9のボディ側モニターには、9時間8分の撮影可能と表示されていた。

熱問題に関しては、室内環境ではまったく問題なく、8K撮影であってもずっと熱暴走なく撮り続けることが可能。25°の環境であれば常に撮り続けられるという。

Z 70-200 f2.8とZ 9の組み合わせでは、「ノンリニア」「リニア」の設定が可能。これまでノンリニアしか選択できなかったが、この組み合わせで「リニア」を選ぶと、フォーカスリングを回す速さに関係なく設定した角度の範囲や至近側から無限遠側まで動作可能。これらの設定は現在Z 70-200 f2.8とZ 9だけだが、今後増えていく予定だという。

Z 9の展示を見て思ったのは、ニコンがフルサイズ8K30Pの時間無制限撮影をミラーレスカメラで実現してきたことに驚きしかない。Z 9はミラーレス動画撮影のゲームチェンジャー的存在として、カメラマンたちの間で話題を起こしそうだ。