映像に纏わるものであればすべてに食指が伸びるのが、映像集団ヒマナイヌ。業務用と民生用との役割があいまいになっている昨今この状況はさらに増すのは自明である。今日も西にデジタル一眼が発売されれば、即ゲット&検証!東にテープレスカメラがあれば、仕事の発注が来る前に商品注文して即検証!ひょっとしたらアイデア一つで明日の映像世界に貢献するのではないのか?そんなあまた存在するガジェットを独断と偏見で取り上げて紐解いていきたい。

InterBEEに出掛けてきた。もちろんガジェットファインダーしに!LIveで見ていただいた方ありがとうございます!今年は、どうやら「3D」がテーマっぽかったけど、「デジタルサイネージ」も気になるところ。デジタルサイネージには、映像が不可欠な部分もある。

次はパーソナルサイネージだ!

実際にデジタルサイネージ界隈が賑やかだ。街中の巨大ビジョンだけではなく大きなiPhoneのような「触れる案内板」から駅のコンコースにある駅貼りのデジタル版、スーパーの売り場にあるデジタル値札など生活に浸透してきた。しかし、まだ未開拓な分野がある。それは個人の生活の中で使うデジタルサイネージ、つまりパーソナルサイネージだ。

この耳慣れないジャンルについてヒマナイヌは古くから実験を行っている。ソーシャルネットワークやTwitterなどのオンラインコミュニケーションから派生するパーティでは初対面同士がオンラインではどんなハンドルネームなのかを情報としてやりとりすることが多い。そのときに重要になるのがオンラインコミュニティでのアバターとアイコンである。

リアルの関係がベースにあってオンラインが補足的というよりオンラインがベースでオフラインが補足的。そうなるとアバターやアイコンはその人とオンラインで持続可能なコミュニケーションするために大切な認識システムとなる。

パーティでは会社名刺や個人名刺を介して、メール、電話番号などの個人情報を交換するが、大切なのはオンラインでのアバターやアイコン、ハンドルネームであることに気づく人は多くはない。ヒマナイヌでは初代のiPod nanoが写真のスライドショーをサポートしたときからこの画面をパーティ会場でのパーソナルサイネージに活用してきた。オンラインコミュニティで使って いるアイコンやアバターの画像をあらかじめそこに入れてスライドショーにする。これによりオンラインでの既知感がリアルの場に出現することで 「ああ、そのアイコン知っています」とか「見てますよ!」といった会話が生まれ、コミュニケーションのトリガーとなる。

こうしたパーソナルサイネージに最適なガジェットを今回は紹介したい。

・iPod nano/iPod touch himanainuipod2.jpg

shuffle を除くすべてのiPodには画像や映像を自由に転送できる。オンラインコミュニティのアイコンを転送したり、デザイナーであれば自分の作品、映像クリエー ターであれば動画を転送しておくことで小さなパーソナルサイネージになる。iPhoneやiPod touchは画像なら向きによる回転もサポートしているのでどのように装着しても相手から正対して見える。動画の場合は自分がどのように装着するかの向きを事前に決めて調整しておく必要がある。

・デジタルキーホールダー himanainugreen.jpg

グ リーンハウスから出ているこの小さな液晶を持つデジタルキーホールダーは50枚以上の画像をUSB経由で転送可能。スライドショーには、いくつかエフェクトをかけることも可能。 またスイッチでページ送りすることもできるので豆本のように相手に見せることができる。デジタルフォトフレームはかなり認知が進んできたが次のステップは、このデジタルキーホールダーであると確信している。模索中のジャンルではあるが、頓知一つで大きく変化する非常に魅力的なガジェットだ。

オンラインコミュニケーションメディアが盛んになるにつれ、人は人と会いたくなるという。パーソナルサイネージはそんな時にオンラインでのコミュニケーションの記憶を引き出すちょっとしたきっかけを提供してくれるだろう。自分のキャラクターやスタイルに合わせてガジェットをセレクトして新しい出会いを楽しんでいただきたい。

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頓知を駆使した創造企業