オートデスク(メディア アンド エンターテインメント、東京都中央区晴海)は、5月26、27日の両日、東京・青山のカナダ大使館B2シアターでイベント「NAB 2009リプレイ」を実施する。26日は、Inferno/Flame/Flint/Smoke/Lustreのデジタルアーティスト限定の「オートデスク システムユーザー会」となり、27日はプロフェッショナルアーティスト全体に向けて開催する。参加は無料だがWebサイトからの事前登録制となる。

「NAB 2009リプレイ」には、ドイツ最大のポストプロダクションCinePostproduction(※1)から、シニアカラーリストを務めるセバスチャン・グース氏(※2)が来日し、アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ最優秀外国語映画賞を受賞したアニメーション・ドキュメンタリー作品『戦場でワルツを』(アリ・フォルマン監督、2009年秋日本公開)や、映画『A Rational Solution』でLustreを使用したカラーグレーディング工程を解説する。

国内事例としては、「名古屋におけるREDワークフローの現状と課題」と題してサンデーフォークフロントの佐藤和彦氏が登壇。最近携わった作品の中から、(株)ジャパーナ「芝竜巻」篇などを使用しながら、撮影からオンライン編集に至るまでの色管理と、クライアントへの提示方法を、Infernoによるフィニッシング工程を交えながらプレゼンテーションする。比較的低バジェットのCM制作環境におけるREDの管理方法をメイキングととともに解説する。


※1:CinePostproduction:ドイツ最大のポストプロダクション。ベルリン、ミュンヘン、ハンブルグ、ケルン、ハノーバーに支社があり、フィルムプロセッシング、2K/4Kデジタルラボサービス、Barco DLPプロジェクターを組み合わせたLustreスイート、ステレオスコピックポストプロダクション、REDカメラのレンタルからポストプロダクションなどのサービスを提供する。
※2:セバスチャン・グース氏:CinePostproductionのGeyer Berlinに在籍。アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『戦場でワルツを』(日本公開2009年秋)をはじめとする映画や、TV番組、コマーシャル、ミュージックビデオ、ショートフィルム、ビデオインスタレーション(ビデオモニターを用いた造形作品)のカラーグレーディング、フィニッシングを担当している。