ベネズエラ・ボリバル共和国は6日(現地時間)、地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T)の採用を決定したと発表した。9月のチリ共和国の採用から南米地域では5カ国目となる。

これを受け、総理特使としてベネズエラを訪問中の内藤総務副大臣は、ベネズエラ科学技術・中工業大臣Jesse Chacón氏(ジェシー・チャコン)との間で、ベネズエラにおける地上デジタルテレビ放送日本方式の実施に関する覚書の署名を行なった。

総務省は、関係省庁や放送事業者、メーカーなどと連携し、ベネズエラへの採用の働きかけを行なってきた。この結果、ベネズエラにおけるISDB-T採用に至った。総務省からの発表によると、今後はベネズエラにおける円滑なISDB-T方式導入に向けて、技術委員会を設置し、技術協力や人材育成などを支援するという。

ベネズエラでは来年1月に政府より今後の方針と計画を発表し、デジタル放送への移管を10年かけて行う予定だという。