米ソニーエレクトロニクス社は2010年4月12日(月)から15日(木)までの4日間ラスベガスで開催されるNAB 2010において、ブースの顔として大きなスクリーンに3Dカメラリグとモニターを揃え、ファイルベースワークフローをテーマとした「ソリューションズ・ワールド」を掲げる(ブース番号:C11001)。

 

会場では、インジェスト、プロダクションからポストプロダクション、アーカイブまで自社製品と、Harris、Avid、Omnibus、Omneon、Cisco、Quantel社などのサードパーティ製品とインテグレーションした様々なエンド-トゥ-エンド・プロダクションシステムが紹介される。

コンテンツのインジェスト、編集、配信からアーカイブの作業を統合する「Media Backbone(メディア・バックボーン)」システムを初公開。このメディア・バックボーンのソフトウェアは、IT市場で知られる「サービス志向アーキテクチャ(Service-Oriented Architecture(SOA))」を基本とし、オープンプラットフォーム志向のモジュラーアキテクチャで、既存のワークフローに負荷をかけず簡単に他のシステムと構築できるようになっている。大容量のメディアデータでも高速転送を実現し、社内管理システムとも連携することも可能だという。

「Media Backbone Ensemble(メディアバックボーン・アンサンブル)」では、メディアのインジェストとアーカイブの管理を行える。ファイル管理としては、サードパーティのコーデックとメタデータシステムを介して編集プロセス中のメディアの更新などが可能だという。

またブースでは、CELLブロードバンドエンジンを搭載した、マルチフォーマットインジェスト・高速トランスコーダ「ELLCAMI(エルカミ)」シリーズを展示する。このトランスコーダは4K解像度のメディアからプロキシレベルのメディアまで対応できるスペックをもち、PCによるマルチクライアント構成も可能だという。