米ベライゾンは、9月2日にニュージャージー州のニュー・メドウランズ・スタジアムで開催された、米ナショナルフットボールゲーム(NFL)のニューヨーク・ジャイアンツ対ニューイングランド・パトロイト戦の3D中継放送を一般家庭向けに初めて実施した。

3D中継では、3ality Digital社製の最新ワイヤレス3Dカメラが初めて現地で採用された。このカメラシステムでは、双方向に画像とメタデータをワイヤレスで中継車とカメラリグ間を転送することができるため、中継車に転送したメタデータでカメラ位置情報を確認し、カメラ側に正確な位置情報を返すことができる。

現場では、このワイヤレスカメラモデルを2基、そして3ality Digital TS-3カメラ2基を50ヤードラインに、TS-2ビームスプリッターリグモデル2基をスラッシュポジションに、残り2基はサイドラインカートに実装して撮影した。NEPプロダクションの中継車には、ソニー社製スイッチャーとキャノンレンズを実装したカメラに、EVS社製のサーバーやカイロン社製のグラフィックシステムが揃っており、ベライゾンのFIOS1プロダクション側とワークフローの連携をとった。

今回の3D中継で、ベライゾン側がプロダクションに関わったのは初めての試みだという。