Blackmagic Designの発表によると、ミャンマーのヤンゴンを拠点とするFilm Myanmar Productionが、新作映画「Mudras Calling」の撮影をすべてBlackmagic Cinema CameraおよびBlackmagic Pocket Cinema Cameraで行ったという。

クリスティーナ・チー監督、モナ・ストラスバーガー氏プロデュースによる同作では、ミャンマーのライフスタイルや様々な地域に住む人々に焦点が当てられ、この国の今まであまり知られることのなかった雄大な美しさが映し出されているという。「Mudras Calling」は、ビルマ系アメリカ人であるジェイデンの物語。音楽の修士論文を書くこととなったジェイデンは、伝統的な音楽や舞踏をリサーチするため、彼の故郷であるミャンマーを訪れることに決める。文化豊かな歴史ある祖国を目の当たりにしたジェイデンは、その魅力的な美しさに徐々に惹かれていく。

撮影監督を務めたマウン・マウン・タ・ミン氏はこれまでにいくつかのプロジェクトでBlackmagic Cinema Cameraを使用したことがあったが、「Mudras Calling」はミン氏がBlackmagic Designのカメラで初めて作品全体を撮影した劇場映画となった。

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ミン氏:Blackmagic Cinema Cameraで撮影することに決めた理由は、その柔軟性と携帯性です。カメラをボディーとレンズだけにして、狭い場所でも撮影できます。今回の作品では、Blackmagic Cinema CameraがAカメでした。

また、Blackmagic Pocket Cinema Cameraを自分たちで組み立てた三軸スタビライザーおよびヘキサコプターにマウントして、Bカメとして使用しました。予算が限られていたので、いくつかの場所ではゲリラスタイルで撮影する必要がありました。

高い撮影許可料金の支払いを避けるためです。また、撮影環境を完全に隔離することができない場所もあり、通行人などの注意を引いてしまい、撮影が上手くいきにくいケースもありました。Blackmagic Pocket Cinema Cameraはサイズが小さく、軽量なので、ゲリラスタイルの撮影やジンバルスタビライザーに完璧でした。

Blackmagic Designのカメラで収録したRAWの柔軟性は、素晴らしいの一言です。

Blackmagic Cinema Cameraでは2.5K RAWで、Blackmagic Pocket Cinema Cameraでは1080p RAWで撮影されたフッテージは、その後DaVinci Resolve Studioでグレーディングされた。