キヤノンは、同社の業務用30型4Kディスプレイ「DP-V3010」「DP-V2410」用のファームウェアの無償提供を2016年7月より開始する。

同アップデートの適用により、同社独自のLogガンマ「Canon Log 3」への対応や、ARRI社のカメラシステムとの連携機能(DP-V2410のみ)などが追加される。詳細は下記の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■キヤノン独自のLogガンマ「Canon Log 3」に対応
広いダイナミックレンジを持つキヤノン独自のLogガンマ「Canon Log 3」の表示に対応します。キヤノンのデジタルシネマカメラ「EOS C300 Mark II」で撮影した「Canon Log 3」映像をモニタリングに適した階調特性に変換し、さまざまな撮影現場・編集現場で確認することができます。

■ARRI社のカメラシステムとの連携を実現(DP-V2410のみ)
映像制作現場で評価の高いARRI社のカメラシステムとの連携を実現し、取得したカメラのメタ情報をディスプレイ上に表示する機能や、画質設定値を連動させて切り替える機能を搭載することで、撮影現場の利便性が向上します。

■さまざまな撮影現場のニーズに応える撮影アシスト機能を追加
「DP-V2410」を対象に、4K/UHD映像信号の分割伝送方式「2-SampleInterleave Division」、2K/HD映像の2画面/4画面表示機能を追加します。また「ズーム」機能において、任意の位置を選択可能になるとともに、ズーム倍率に4倍、8倍を追加するなど、撮影アシスト機能を強化します。

「DP-V3010/DP-V2410」を対象に、波形モニターの表示に「Canon Log」、「SMPTE ST 2084」などの入力信号に応じた表示設定に対応します。また、画像の白レベルを上げた際に従来よりも黒レベルを抑制するモードを追加します。これにより、よりコントラスト比が向上した映像を表示することができます。

なお、2016年4月16日から21日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2016の同社ブース(セントラルホール/C4325)にて、同ファームウェアを適用したディスプレイによるデモを展示予定だ。