キヤノンは、同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS 8000D」の後継機種として「EOS 9000D」を2017年4月上旬より発売する。希望小売価格はオープン。ラインナップと同社オンラインショップの販売予定価格は以下の通り。

  • EOS 9000Dボディーのみ(税抜107,500円)
  • 「EOS 9000D・ダブルズームキット」(税抜145,000円):
    EOS 9000D、EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
  • 「EOS 9000D・EF-S18-135 IS USMレンズキット」(税抜155,000円):
    EOS 9000D、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

EOS 9000Dは、CMOSセンサーの画素が撮像と位相差AFの両方を行う「デュアルピクセルCMOS AF」をエントリークラスで初めて搭載。ライブビュー撮影時や動画撮影時に、撮像画面内の約80%(縦)×約80%(横)の範囲で位相差AFによるピント合わせや追従が可能。フルHD 60pでの動画撮影時にもデュアルピクセルCMOS AFが可動し、タッチパネル操作でAF枠を移動することも可能。上位機種「EOS 80D」と同等のオールクロス45点AFを採用しており、広範囲において高精度な合焦ができるとしている。

有効画素数約2420万画素のCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC 7との組み合わせにより、従来機種と比べて高感度撮影時のノイズ耐性と解像感が向上。最高ISO25600(動画撮影時は最高ISO12800)の常用ISO感度を実現。ファインダー撮影時は、最高約6コマ/秒の高速連写が可能。被写体の動きを予測し、自動的にピント追従を行うAIサーボAF IIにより、動きの速い被写体でもAFで追い続けながら撮影可能。

スマートフォンなどの携帯端末やパソコン、プリンターなどの周辺機器への接続手段として、Wi-Fi/NFC/Bluetoothに対応しており、リモート撮影や、撮影後の写真や動画をワイヤレスで転送でき、各種機器に保存したりSNSなどを通じて共有したりすることができる。Android/iOS端末向けのスマートフォン用アプリケーション「Camera Connect」により、画像の保存、共有、スマートフォンをライブビュー機能付きリモートコントローラーとして使用することも可能。また、別売のフォト&ムービーストレージ「Connect Station CS100」にも対応しており、Wi-Fi接続で画像の保存や整理が行える。

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背面液晶パネル右部のサブ電子ダイヤルの操作で、ファインダーから目を離さずに、設定の変更や画像検索が可能。さらに新UIとしてビジュアルガイドを採用。従来モデルのUIとの切り替えも行える。

新しいUI(ユーザーインターフェース)として、撮影用語やカメラ用語に詳しくないカメラ初心者にも分かりやすく親しみやすい配色とデザインのビジュアルガイドを採用。各撮影モードの効果を簡易な説明や写真、視覚的な表現を用いて分かりやすく表示している。従来のUIとの切り替えも可能。

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上面液晶表示パネルの採用でISO感度などの確認が行える

液晶モニターは、画面へのタッチ操作で設定変更やピント合わせが可能なタッチパネルを採用。タッチシャッターや再生画像送りに加え、2本の指を開いたり閉じたりすることによる撮影画像の拡大や縮小にも対応。ライブビュー撮影を活用したローアングルやハイアングル撮影時に画像が確認しやすい水平方向約175°、前方回転約180°、後方回転約90°可動のバリアングル液晶モニターを搭載している。