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ハッセルブラッド、東京ストアをリニューアルオープン。同社プロダクトマネージャーにVシステムからXシステム、そしてDJIとの協業について聞く

2017-12-05 掲載

左からクライアントリレーションマネージャーのHans Cornet氏、トレードマーケティングマネージャーのCharlotte Peterzens氏、プロダクトマネージャーのOve Bengtsson氏

フォトスタジオで実際に製品を試せるショールームにリニューアル

ハッセルブラッドは11月29日、東京・原宿の旗艦店をリニューアルオープンした。2013年9月に世界で唯一のハッセルブラッドストアとしてオープンした同店だが、4年目で「ハッセルブラッド・エクスペリエンス」をコンセプトに初リニューアル。製品を手に取って体験できるだけでなく、フォトスタジオやギャラリースペースなど、フォトグラファー同士が自由に交流できる空間が設けられている。

リニューアルしたハッセルブラッドストア。ショールームはリニューアル前より広くなった ギャラリースペースもリニューアル カウンターを廃止して、ブロンカラーのストロボを使ったフォトスタジオが設けられた

オープン記念参考展示品として、1960年代にNASAの有人宇宙飛行計画で使用されたHasselblad Electric Cameraなど、歴代のハッセルブラッドカメラを期間限定で展示している。

ハッセルブラッド ストア 東京 概要

  • 所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-32
  • 電話番号:03-6434-9567
  • 営業開始日:2017年11月29日(水)
  • 営業時間:11:00–19:00
  • 定休日:土日祝日

「簡単」、「ハイクオリティ」、「小型サイズ」を意識して実現したHasselblad X1D

リニューアルオープンに合わせてスウェーデンからプロダクトマネージャーのOve Bengtsson氏、トレードマーケティングマネージャーのCharlotte Peterzens氏、クライアントリレーションマネージャーのHans Cornet氏が来日。ハッセルブラッドのVシステムから、Hシステム、Xシステム、そしてDJIとの協業までの話を聞いてみた。

――Bengtsson氏は1982年にハッセルブラッドに入社されたとのことですが、初期はどのような製品に携わりましたか?

Bengtsson氏:エレクトロニックのエンジニアとして働きはじめまして、最初に担当したのはロータリースライドマガジンを搭載したスライドプロジェクター「PCP80」でした。その後、カメラではHasselblad 2000FCのエレクトロニックデザインを担当しました。

プロダクトマネージャーのOve Bengtsson氏
――Hasselblad 2000FCで苦労されたことなど、エピソードがあれば教えてください。また、ハッセルブラッドのVシステムは今でも人気で根強いユーザーが大勢いらっしゃいますが、Vシステムのボディやレンズはもう製造していないのでしょうか?

Bengtsson氏:2000FCはフォーカルプレーンのシャッターを搭載したカメラでして、このカメラではエレクトロニックの機能で苦労した思い出があります。また、Vシステムのアクセサリ関連は、2003年から2004年に完了しています。製造を終了した大きな原因は需要が減ったことですが、それに加えてカールツァイスのほうでもレンズ製造が難しくなったということです。

ハッセルブラッドストアに展示されていたHシステムの最新モデル「ハッセルブラッドH6D」
――ハッセルブラッドはトゥルーフォーカスなどの驚くような技術で一眼レフ中判カメラを進化させてきました。一眼レフ中判カメラは、まだまだこれからも進化の余地はあるでしょうか?

Bengtsson氏:新しいアイデアや技術というのはなかなか難しくなってきていますけれども、余地はあると思います。それは中判でも35mmでも一緒だと思います。ただ、本当にフォトグラファーのためになるような核心的なアイデアを付けるというのは難しいけれども積極的に取り組み、将来的にもみなさんを驚かせていけたらいいなと思っています。

クライアントリレーションマネージャーのHans Cornet氏
――2016年に発表ハッセルブラッドX1Dは、中判でありながら大変なコンパクトサイズの実現で話題を呼びました。X1Dを実現するうえで、特にハッセルブラッドらしさを意識したところがあれば教えてください。

Bengtsson氏:X1Dの開発で特に意識したところは、簡単に使えるということ、ハイクオリティのイメージを作ることができること、持ち運びができる小型サイズであることを重視しました。

補足説明になるのですが、1948年に発表したハッセルブラッドVシステムは、その当時としてはカメラのサイズは非常に小さくて画期的でした。X1Dでもポータビリティかつ、人間工学に基づいたデザインというのを組み込むことで、ハッセルブラッドらしさというのを入れ込んでいます。

トレードマーケティングマネージャーのCharlotte Peterzens氏
――X1Dの製造はハンドメイドで実現しているということですが、製造過程でこだわっているところがあれば教えてください。

Bengtsson氏:X1Dというのはスウェーデンのヨーテボリでデザインと開発を行っています。ただ、細かなパーツに関しては世界中で製造され、パーツを最終的に組み合わせてキャリブレーションするまでをヨーテボリで行っています。

このキャリブレーション作業は長い時間をかけています。良質なものを作るうえで非常に重要視されている部分で、このキャリブレーションをヨーテボリで重点的に行って、みなさまに出荷させていただいています。

――一時期、ソニーのカメラにイタリアのデザインセンターでデザインしたカメラが発売されました。大変クールなデザインのカメラでしたが、現在はラインナップされていないようです。こちらはどうなったのでしょうか?

Bengtsson氏:正直にお話をしますと、ブランドのためによくないプロダクトラインでした。ハッセルブラッドは当時、ソニーとコラボレーションをしまして、lunaやStellar、Lussoといった機種を実現しました。これらはこれまで実現したことのない高級志向の製品カテゴリーの製品で、これまでの既存の中判一眼レフカメラを使って撮影をしていたプロフェッショナルを無視した製品でした。

そもそもカメラというのは機材であり、富裕層のアクセサリーではありません。この感覚が間違いだとわかりましたし、市場において想像していたほどの成功がなかったこともありまして、プロダクトラインから外れました。

――「DJIがハッセルブラッドを買収」というニュースを聞きました。このニュースはハッセルブラッドにどのような影響をもたらすのでしょうか?

DJIがハッセルブラッドのパートナーになって、投資いただいていることには感謝をしております。共に開発をしていくことで、これまでにはできなかったようなことを一緒に作って行けるのではと思っています。

――DJIと共に進んでいるプロジェクトでお話ができるものがあれば教えてください。

Bengtsson氏:現在開発中のものについてはお話はできないのですが、DJIの空撮プラットフォーム「MATRICE 600 PRO」にハッセルブラッドの空撮カメラ「HASSELBLAD A6D-100c」を搭載した状態で展示しています。これは最高峰の空撮ソリューションで、これまでヘリコプターが入れなかった場所を撮影できるようになります。このような空撮の技術として、今後もラインナップできるのではないかと思います。


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[ DATE : 2017-12-05 ]
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