Christoph Worsch Photography

Blackmagic Designの発表によると、ドイツのバスケットボールリーグ2部である「2.ブンデスリーガ」が、ドイツ国内の様々な競技場での試合をライブストリーミングするために、Blackmagic Designの放送インフラを用いたライブプロダクションワークフローの開発を発表したという。

Teltec GmbHからのサポートを得て構築された16セットのPPU(周辺処理装置)は、キャプチャー用の2台のMicro Studio Camera 4Kおよび2台のBlackmagic Studio Camera、ミックス用の1台のATEM 2 M/E Production Studio 4Kから構成されている。

バスケットボール・ブンデスリーガは、OTTサービスプロバイダーであるairtangoと提携して、リーグの試合のライブストリーミングを行なっている。2.バスケットボール・ブンデスリーガの代表取締役、ダニエル・ミューラー氏は次のようにコメントしている。

オンラインでの試合の放送だけでなく、ハイライトやプレスカンファレンスやクラブのニュースに、ファンが無料でアクセスできるようにしたかったのです。

構想段階から、最高のデジタルエクスペリエンスを提供できるようにすることを目標としていました。コンテンツに一貫性を持たせるために、PPUを中心とする制作ワークフローを標準化しました。導入したPPUは、パワフルでありながら使いやすいシステムに仕上がりました。

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各クラブは、制作スタッフをそれぞれで集める必要があり、チームやリーグ内の順位などの独占情報にファンがアクセスできるコンテンツの制作が推奨されている、とミューラー氏は説明する。

各システムは、極めて直感的で、柔軟性に富んでいるためクリエイティビティを発揮でき、コートの内外を問わず、コンテンツを制作する上でいろいろと異なるタイプの制作を試すことができます。

試合は、コートの側に設置されたカメラとステディカムで、1080i 50で撮影され、加えて2台のカメラがリングの真上に設置されバスケットカメラのショットを撮影する。ライブ信号はカスタムメイドの制作ラックに送信され、ATEMスイッチャーがグラフィック、スコアのオーバーレイ、コメント、環境音などをミックスしている。

これを実現するには、ライブストリームがコート上のスピード、テンション、興奮を反映し、オンライン視聴者にうまく伝える必要があるので、フッテージはスピード感に溢れ、かつ正確である必要があります

ドイツ全域で放送品質のライブストリーミングを行うことは、非常に大掛かりな長期プロジェクトで、慎重な計画、予算編成、トレーニングが必要です。それを踏まえると、Blackmagic Designの価格、信頼性、高品質の製品は、当プロジェクトの展開の成功に欠かせない要素です。

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ライブプログラムは、ドイツ全域のスタジアムでミックスされ、その後airtangoにアップロードされ、複数の試合が同時にストリーミングされている。

OTTは、ファンとクラブが直接交流できる場を提供しているだけでなく、リーグとしてドイツ全域でスポーツファン数を拡大する上で、今までは不可能だった方法でアプローチする手助けとなっています。優れたコンテンツ制作の方針をサポートする適切な技術を、Blackmagic Designのような企業が提供してくれていることで、リーグがファンとの関係性を深め、ニーズを理解することを可能としています。

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