株式会社朋栄は、SDI/IP統合管理制御ソフトウェア「SOM-100」を2018年12月から発売開始した。主系用「SOM-100MAIN」と従系用「SOM-100SUB」があり、希望小売価格はどちらも税別100万円(5台分の被制御機器用ライセンス含む)。

SOM-100ソフトウェアは、Ember+プロトコルを用いて制御を行い、SDI環境/IP環境にある各機器を制御して、1つのシステムとして管理できる統合環境を実現するソフトウェア。IPの柔軟性を活かしながら遠隔地からも機材を活用できるリモート制作をはじめ、各機器を共有しながら利用できるようにするリソースシェア、必要な時に目的に応じて機材を割り当てるシステムチェンジを効率的に行うことが可能だとしている。ルーティングスイッチャーMFRシリーズ、マルチビューワーMVシリーズ、シグナルプロセッサーFAシリーズなど、同社の各種SDI製品は、Ember+ドライバーソフトウェアを使用して統合制御環境に組み込み可能。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2019/01/190111_SOM-100_GUI1.jpg マトリクス切替画面
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SDI/IP統合管理制御ソフトウェアは2種類あり、通常運用時に利用する主系用のSOM-100MAINと、通常運用時は各種設定をバックグラウンドでバックアップし、障害発生時に自動的に切り替わる従系用のSOM-100SUBで構成されている。システムを安定運用するため主系と従系の2系統は常に動作し、障害発生時にはシームレスに制御が切り替わる。WEBブラウザを使用したGUIからは、統合制御対象となる機器を自動認識し、それぞれの機器の専用アプリケーションを使用することなく各種設定をすることが可能で、IP機器か、SDI機器かを意識することなく、IP環境内で自由に機器構成を変更することができる。また、時間による予約設定といったブッキング機能にも対応している。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2019/01/190111_SOM-100_GUI2.jpg ブッキング画面
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SOM-100には、5台分の被制御機器ライセンスが含まれているが、SOM-10DEVオプションにより、運用するシステム規模に応じた機器台数分あるいは複数モジュール数分のライセンスを追加して、統合制御の範囲を拡大することが可能。また、SOM-10MLVR/SOM-10MLGWソフトウェアを追加することで、株式会社メディアリンクス社製のIPビデオルーターIP-VRシリーズや、IPゲートウェイIP-GWシリーズを利用することが可能となる。

オプション:制御対象機器追加
型名:SOM-10DEV
発売時期:2018年12月
希望小売価格:1台追加または1モジュール追加につき税別10万円

オプション:メディアリンクス製IP-VR/PCS対応
型名:SOM-10MLVR
発売時期:2018年12月
希望小売価格:税別200万円

オプション:メディアリンクス製IP-GW対応
型名:SOM-10MLGW
発売時期:2018年12月
希望小売価格:1モジュールあたり税別5万円

※主系用/従系用ソフトウェアのそれぞれに被制御機器のライセンスを追加することが必要