アドビは2月6日、ミッドタウンのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて若者のクリエイティブ活動について共に考え、作り上げる初のイベントAdobe “Make it! Student Creative Day”を開催した。本イベントでは、「世界を変える映画のポスターをつくる」をテーマに事前に選出された大学生10組、高校生3組による公開プレゼンテーションや特別講演が行われた。

■世界を変える映画のポスターを発表

公開プレゼンテーション出場者は、「世界を変える映画のポスターをつくる」をテーマに架空の映画を設定。世界がこうなったらいいなと願うのがテーマだが、身近なものから世界を変えたいという願望まで自由に解釈してA1サイズのポスターを制作する。発表時間は3分、審査員からの質疑応答2分の1組に計5分の公開プレゼンテーションで競われる。

品川女子学院、メディア研究会のプレゼンテーションの様子

驚いたのは、発表のレベルの高さだ。高校生の部門では、品川女子学院はクローン、東京都立新宿山吹高等学校は不登校、東京表現高等学院MIICAはLGBTをテーマに選出。テーマの選択が多様で、意外な切り口を本格的に取り上げていたのは面白かった。また、高校生であることを感じさせない力強いプレゼンにも引き込まれた。

東京都立新宿山吹高等学校のプレゼンテーションの様子

高校生3組、大学生10組が制作したポスター

■注目の新進気鋭の若手、映画監督の山戸結希氏によるトークセッション

ゲスト審査員の山戸結希氏によるトークセッションも興味深かった。山戸氏は、映画「溺れるナイフ」の監督や2月8日より公開が始まった映画「21世紀の女の子」の企画・プロデュース・監督を務めている新進気鋭の映画監督だ。

「一夜漬けでやった人と一週間かけてやった人では、表面的に才能が見えるのは資質問わず後者の子。私は東京学生映画祭やPFFアワード、20代の頃の興行の際に映画館でお客さんさんにたくさん声をかけていただきました。そこ方たちの言葉が凄くまぶしくて、撮り続けるしかないという結論になりまいた。なのでどんな結果でも一番やった人だけが伸びる。グランプリになれた方もチャンスを活かしてほしい」とメッセージを贈った。

映画監督の山戸結希氏

■アドビのCMOのアン・ルネス氏が、世界の視点からクリエイチィビリティと創造性を語る

アドビの最高マーケティング責任者、アン・ルネス氏も登壇した。グローバル視点と日本ならではの視点からみた、これからの社会を生きる若者のクリエイティビティの大切さについて語った。

アドビのCMO、アン・ルネス氏による特別講演も行われた

ポスターコンテストのグラインプリは、来場者によって「グランプリ」と「準グランプリ」を決定。また、アドビの審査員によって選ばれる「アドビ特別賞」もあり、こちらの受賞者は今年11月2日〜6日、米国のロサンゼルスで行われるAdobe MAX 2019に招待されるというサプライズプレゼントも付いている。最後に、アン・ルネス氏から各受賞者に表彰が行われた。