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シグマ、ミラーレス対応レンズ新製品発表会でビンテージルックのシネマレンズ「Classic Art Primes」を発表

#SIGMA

2019-07-12 掲載

誰も予想もしなかったClassic Art Primesを発表

シグマは2019年7月11日、東京都内で新製品発表会を開催し、ミラーレス対応のレンズ3本を発表。代表取締役社長 山木和人氏のプレゼンで大口径の35mm F1.2 DG DN | Artや、高級感のある45mm F2.8 DG DN | Contemporaryの発表で会場は多いに沸いたが、今回の発表会はそれだけでは終わらなかった。

「せっかく皆様お越しいただいていますので、他の新製品の進捗状況についてもここでご紹介したいと思います」と切り出すと、「Sneak Peek」と題して「Classic Art Primes」と、ミラーレス一眼カメラ「SIGMA fp」を初公開。その中でも意表をつかれたのがClassic Art Primesの発表だ。

代表取締役社長の山木和人氏 シグマ初のビンテージシネルックシネレンズが登場 まさかのClassic Art Primes発表

Classic Art Primesは、シグマ初のビンテージルックシネマレンズ。シグマは今、最新のシネマレンズを使って、70年台よりも以前のビンテージルックシネマレンズの実現に挑戦しているという。

古いシネマレンズは、コーティング技術やゴーストやフレアのシミュレーション技術が発達しておらず、撮影をすると画像の中にフレアやゴーストが発生しやすい。Classic Art Primesは、多くのレンズにノンコートレンズを使用することで、古いシネマレンズのゴーストやフレアを再現している。いくつかのレンズには、コーティングを施しているが、それもシンプルなシングルコーティングを中心とすることで、古いシネマレンズの特徴である温かい色に暖色系の色味やゴースト、フレアを再現するという。

Classic Art Primesは、現行10本のオリジナルPrimesと同じラインナップを発売予定。ただし、Classic Art Primesは多くのレンズがノンコートレンズになるため、透過する光が落ちる。そのため、オリジナルのSigma PrimesがT1.5だったものはT2.5。T2だったものはT3.2になる。ただし、設計上の明るさであるF値はそのままなので、F1.4、F1.8のままボケの大きさは変わらないという。

コーティングを外すことによって光の透過率が落ちため、T値は高くなる

ワイドからテレまで一貫したビンテージ風トーンを実現したラインナップを実現

Classic Art Primesの特徴は、14mmから135mmまでのワイドから望遠まですべて揃ったラインナップ。中古市場で、古いレンズをワイドから望遠までまんべんなく揃えることは現状難しいのだが、Classic Art Primesは、ワンセットを広角から望遠まで、ワンセットで揃えられる。

また、オールドレンズは、スーパー35までしかカバーしないが、最新のラージフォーマットのシネマカメラではクロップモードしか対応しない。Classic Art Primesはラージフォーマット対応で、ラージフォーマットのシネマカメラで使用できる。

もし、時代もバラバラ、メーカーもバラバラ、そんなレンズを1つの作品で使うとポストプロダクションのカラーグレーディングの作業が大変になる。しかし、Classic Art Primesは、コーティング設計も施されており、すべてのレンズで、カラー、ルックが揃っている。ポストプロダクションのカラーグレーディングが容易になると話した。

山木氏は、「元のレンズは、現代的な技術を使って作られたレンズです。非常に現代的なシャープで、クリーンな画像とそして、ビンテージルックが合わさったこれまでにない描写が可能です。単にビンテージレンズを使ったものとはまた違う特徴的な描写ができます」として、最新技術でクラッシック描写を再現する強みを紹介した。

Classic Art Primesは、オリジナルPrimesと同じ10本リリースされる予定

ビンテージなフレア、ゴーストを実現

Classic Art Primesの試作機で撮られたサンプル画像も公開された。暖かみのある色の中に大きなフレア、ゴーストが出ることを紹介。それでありながら、シャープな解像度はそのままと山木氏は語る。髪の毛などの細い線は細いままに写しながら、非常に暖かみのあるビンテージルックがレンズの特徴になるという。

公開されたサンプル画像。ビンテージなフレアが見られる サンプル画像。こちらもヴィンテージなトーンを再現

「現代のデジタルカメラで撮影するとどうしても高コントラストで彩度が高い、画一的な画像になりがちですが、このビンテージルックレンズを使うことで、非常に特徴的な画像を作ることができます。もしかすると、これはシネマレンズですが、静止画、写真で撮りたい方もいらっしゃるかもしれないなと妄想しております」と話してClassic Art Primesの紹介を締めた。

Classic Art Primesは現在開発中で、2019年9月のIBC2019で正式発表予定。

ビンテージルックのシネレンズで使って撮られたショートムービーも公開された

実機から見るClassic Art Primes

発表会には、Classic Art Primesの試作品の展示もあった。外観は、オリジナルPrimesからの変更はない。細かいところだが、マウント側からもレンズの種類がひと目で分かるように名前が彫り込まれるようになった。

マウント側に名称が入るようになり、レンズの種類がひと目でわかるようになった

鏡胴の金色のClassicのキラキラと輝くロゴは、シグマの工場がある会津の伝統技法「会津塗」によるもの。社内で色を入れるのではなく、蒔絵の職人に依頼して実現をするという。

Classic Art Primesを見る機会があったら、伝統技法を使ったClassicのロゴにも注目してほしい

Classic Art Primesは、中のレンズのコーティングを外したり、別のコーティングを付けたりしている。鏡胴の中のレンズは、1本ごとに枚数も厚みも違う。単に全部コーティングを抜いてしまうだけだと、明るさもルックもバラバラになってしまう。そこで、レンズ1本1本を細かく調整することで、10本のラインナップ全体でルックや明るさの統一を実現するとのことだ。

Classic Art Primesは、中のガラスのコーティングが変更されている 同時に発表された35mmフルサイズセンサー搭載機「fp」とClassic Art Primesを組み合わせた状態

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[ DATE : 2019-07-12 ]
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