PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [CP+2012]Vol.01 映像業界も無視できないイベントCP+が今年も開催!

News

[CP+2012]Vol.01 映像業界も無視できないイベントCP+が今年も開催!

2012-02-10 掲載

カメラと写真映像の情報発信イベント「CP+(シーピープラス)2012」がパシフィコ横浜で9日から始まった。12日までの4日間開催される。初日に参加して驚いたことは来場者の多さだ。初日の登録来場者数は11,711人。昨年の初日の登録来場者数は8,835名だったので、約2割ほど増えている。ニコンの「D800」や多数のミラーレスカメラなどの魅力的な新製品の効果だろう。各ブースでは、新製品を体験するための15分や30分という待ち時間の行列ができていた。

キヤノンとニコン

ところで近年のカメラ業界のメーカー数は、縮小傾向にある。有名ブランドでは、コンタックスの京セラ、コニカミノルタ、マミヤ・オーピーなどがカメラ事業から撤退した。ここ1年間を振り返ってみても、ペンタックスはイメージング・システム事業をリコーへ譲渡、コダックの連邦破産法第11章の適用、オリンパスの資本・業務提携の噂など、これからもメーカーの撤退、売却、統合はあっても、増えることはないと思われる。こんなグレーな状態で、今年のCP+もどの程度盛り上がるのか未知数と思われていた。

ところが、実際に開催してみると、ニコンは「D800」、オリンパスが「OM-D」、ペンタックスが「K-01」を開催に合わせて発表してきた。特に、ミラーレスカメラはここ最近元気のなかったカメラ業界の救世主のように見える。カメラメーカーにとっては、従来のデジタル一眼レフカメラ市場を侵食してミラーレス市場を形成拡大しつつあるし、シェアを独占しているメーカーもなく市場に参入しやすい雰囲気もある。ユーザーにとっては、フランジバックの短さを生かして様々なレンズを楽しめたり、NEX-7やGH2など充実した映像記録機能をそなえたカメラの存在も魅力的だ。一眼レフカメラの動画撮影機能も含めて、CP+は映像業界からも無視できないイベントと言っていい。

そんなCP+を映像業界の視点でレポートする今回の特集。まずは、最大面積で出展しているキヤノンとニコンの2社の展示から紹介しよう。

映像機器の展示も積極的に取り入れたキヤノンブース

canon-nikon_03.jpg プリンタから一眼レフカメラ、ビデオカメラ、コンパクトカメラなどを展示するキヤノンブース

キヤノンの出展の目玉は、EOS-1DXやコンパクトデジタルカメラIXYシリーズなどの新製品だ。それ以外にブースの内容をよく見てみると、今年から映像関連製品にもかなり力を入れており、動画とスチルが融合したような展示になっていた。去年のCP+のキヤノンブースに展示されていた映像機器は、パーソナル向けデジタルビデオカメラ「iVIS」や業務用デジタルビデオカメラ「XA10」ぐらいだった。今年はXF105やXF305といった業務用デジタルビデオカメラも展示されていた。

canon-nikon_05.jpg キヤノンのブース内にXF105やXF305などの業務用カメラの展示も行われていた

また、C300の実機展示も早速行われていた。キヤノンプロフェッショナルステージとブース前面中央、体験コーナーにC300が展示されていた。C300はEFマウントモデルが1月31日に発売されたばかり。会場にいたスタッフに販売状況を聞いてみると、主にCM制作会社などが購入しているという。現在は、製品が足りない状態で出荷待ちの状態になっているという。

キヤノンの出展内容は、CP+のブースだけにとどまらない。CP+会場の近所にあるブリリア ショートショート シアターで2月9日から2月11日までCINEMA EOS SYSTEMとEOS-1D XのEOSムービー機能に関する併設イベント「DIGITAL MOVIE WORKSHOP」を行っている。ここからも今年のCP+でキヤノンが映像関連を積極的にアピールしていることがわかる。

canon-nikon_06.jpg キヤノンプロフェッショナルステージに展示されていたシネマレンズ付きのC300

ブース内のデジタル一眼レフカメラの展示でもっともアピールしていたのは「EOS-1D X」だ。「EOS-1D X」は、キヤノンのフラッグシップモデルだ。従来、キヤノンのフラッグシップモデルはスポーツ報道向けの「EOS-1D」シリーズとスタジオ撮影を中心とするプロユーザー向けの「EOS-1Ds」シリーズの2種類に分かれていた。その2種類を35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したモデルに統合したのが「EOS-1D X」だ。画素数は約1,810万画素で、常用ISO感度 100〜51,200。拡張設定時はISO50〜204,800と、従来では考えられないようなハイスペックを実現している。

canon-nikon_07.jpg

また、「EOS-1D X」は連射の性能が高く、連写性能はAF/AE追従時で約12コマ/秒、ミラーアップしてAF/AEを固定すれば約14コマ/秒を実現する。体験コーナーでボディを手にとると多くの人はこの連射を体験するので、「ガガガガガ!」という凄いシャッター音が鳴り響いていた。発売は3月下旬発売予定している。

cnw2012.jpg (左)拡張感度でもっとも高いISO 204800に設定  (右)常用ISO感度でもっとも高いISO 51200に設定

canon-nikon_11.jpg 左からEF28mm F2.8 IS USM、EF24-70mm F2.8 L II USM、EF24mm F2.8 IS USM

リニューアルしたレンズ3本EF24-70mm F2.8 L II USMとEF24mm F2.8 IS USM、EF28mm F2.8 IS USMも展示されていた。EF24mm F2.8 IS USMとEF28mm F2.8 IS USMは、広角単焦点レンズとして世界初となる手ブレ補正機構を搭載しているのが特徴だ。

D800でいよいよ動画に参戦。盛り上がるニコンブース

canon-nikon_12.jpg D4とD800を中心に展示をしたニコンブース

ニコンブースの目玉といえば、2月7日に発表されたD800だ。35.9×24.0mmのニコンFXフォーマットに36.3メガピクセルを実現している。それでいて30万円を切る価格に誰もが驚いたのではないだろうか? 最大の解像度は7,360×4,912で、従来ニコンで最大解像度を誇っていたD3Xの1.5倍に匹敵するサイズだ。ISOは100〜6,400だが、50から25,600まで拡張可能だ。発売は3月22日を予定している。

canon-nikon_13.jpg 少しなで肩のデザインが特徴のD800 canon-nikon_14.jpg ニコンFXフォーマットで36.3Mピクセルを実現したCMOSセンサー

D800の映像記録機能は、1,920×1,080/30pのフルHDに対応する。大きな撮像素子を活かしたボケ味重視の表現できる「FXベースの動画フォーマット」と、焦点距離の短いレンズで被写体をより大きく写せる「DXベースの動画フォーマット」の2つの撮像範囲を選択できる。また、ヘッドホン端子を装備し、ステレオヘッドホンでの音声確認が可能なほか、動画や動画ライブビュー映像を液晶モニターと外部モニターに同時表示できる。

canon-nikon_16.jpg クリエイティブステージの「Nikon D800で撮るスナップシネマ」でD800の映像記録機能について語る渡辺伸次氏

D800の映像機能については、写真家、映像作家の渡辺伸次氏がニコンブース内のクリエイティブステージの「Nikon D800で撮るスナップシネマ」で、次のように使い勝手を語っていた。

「ライブビューのフォーカスの確認がとても素早く、ライブビューの見え方も凄くきれいです。特に前の機種までできなかったライブビューで画を確認しながらISO感度やシャッター速度、絞り、ピクチャーコントロールを変えることができます。REC中にもできたりするので、ほしい画をスピーディーに作ることができます」

「フォーカスをオートにしておくと、オートで追っかけてくれます。ただし、内蔵マイクを使っている際にはフォーカスの音もレコーディングされていまうので同録の際には注意が必要です」

「D800には音声モニタリングができるイヤフォンジャックがついています。これを聞きながら撮ることによって安心感がでてきます。少ない予算と時間でワンマンオペレートするということに関して大事な機能です」

canon-nikon_17.jpg グラスバレーはニコンブースの中でD800からHDMI出力された映像を「STORM MOBILE」で直接記録するデモが行われていた

D800から動画ライブビュー映像をHDMI出力して外部レコーダーに直接記録することも可能だ。ニコンブース内で、グラスバレーが映像入出力インターフェース「STORM MOBILE」を使ってHDMIのキャプチャをして、EDIUS 6で編集ができることをアピールしていた。1,920×1,080 4:2:2の非圧縮データをSTORM MOBILEを使ってキャプチャできるというものだ。STORM MOBILE自体はアナログのビデオを取り込んだり、ビデオアウトプレビューができる周辺機器だ。

D800に対応するにあたり、アップデートも必要ないという。また、基本的にデコードのエンジンが同じエントリーモデルの「EDIUS Neo 3」でもD4やD800は対応可能だという。

canon-nikon_18.jpg D800からHDMIで「STORM MOBILE」に接続


[CP+2012] Vol.02

[ Category : ]
[ DATE : 2012-02-10 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[CP+2019]プロ向け動画エリア:カメラ、レンズ、周辺機器などの動画ソリューションを一気に堪能!

CP+会期中の2月28日と3月1日の2日間、パシフィコ横浜の会議センター3階ではプロ向け動画エリアが設けられ、主に動画撮影に必要なカメラやレンズ、撮影機材などのメーカー14社が出展... 続きを読む

[CP+2019]HK YONGNUO LIMITEDブース:キヤノンEFマウント搭載のスマートフォン型カメラを展示

中国のカメラアクセサリーメーカーのYongnuoは、特にスピードライトや交換レンズでお馴染みのメーカーで、交換レンズはAFに対応したラインナップを揃えていることでも有名だ。 ... 続きを読む

[CP+2019]サイトロンジャパン/Anhui Changgeng Opticsブース:話題の中国レンズメーカーがシネマレンズを発表。シネズームとプライムレンズを展示

PLマウントのシネマズームでシネマ業界に参入 Anhui Changgeng Optics Technologyは中国に本社を置くメーカーで、LAOWAブランドでお馴染み... 続きを読む

[CP+2019]パナソニックブース:LUMIX Sシリーズの体験コーナーに大行列ができるほどの大盛況

パナソニックのフルサイズミラーレス体験コーナーが大盛況 パナソニックブースの注目はなんといってもLUMIX Sシリーズの展示だ。パナソニックブースには長い行列ができていて、体... 続きを読む

[CP+2019]ニッシンジャパンブース:マシンガンストロボの後継機種が2機種登場。待望のクリップオンタイプも展示

クオーツ発光管のモデルが2機種登場。MG10を含めて3ラインナップへ ブース側面に設置されていたタッチ&トライコーナー ニッシンは2012年に高耐熱クオーツ管搭載マ... 続きを読む

[CP+2019]アドビ システムズブース:動画編集で注目のPremiere RushやPhotoshop、Lightroomのショートセミナーを今年も実施

今年のアドビブースはPremiere Rushを一押し アドビはCP+に2017年から出展を始めて、今年で3年目。展示ブースは毎年ショートセッションがメインで、今年も1日15... 続きを読む

[CP+2019]プロフォトブース:小さな筐体に従来機種以上の機能を凝縮したモノブロック「B10」登場

プロフォトブース注目の新製品はモノブロックストロボの「Profoto B10」だ。ぱっと見た印象はとにかく小さくて、2灯でも持ち運べそうな外観をしている。軽量小型なのでトップライト... 続きを読む

[CP+2019]カールツァイスブース:Lightroom CC搭載のフルサイズ対応デジタルカメラ「ZEISS ZX1」が日本初展示

ボディ1台で撮影、編集、シェアができるカメラ「ZEISS ZX1」 展示の目玉は、photokina 2018で発表されたハイエンドのデジタルカメラ「ZEISS ZX1」だ。... 続きを読む

[CP+2019]東芝メモリブース:ドライブレコーダーや監視カメラの常時録画を想定して設計されたmicroSDカードEXCERIAや、4K/8K動画対応のSDメモリカードEXCERIA PROを展示

東芝メモリは、ドライブレコーダーや監視カメラの常時録画を想定して設計された高耐久microSDカードEXCERIAや、高速連写・4K/8K動画撮影に対応したSDメモリカードEXCE... 続きを読む

特集記事

Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
フィルム撮影の経験をしたい人に向けてフィルム撮影で必要な各種の工程について解説していく。
IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
BIRTV2019 BIRTV2019
中国・北京の中国国際展覧中心で開催された展示会「BIRTV 2019」をレポート。
SIGGRAPH2019 SIGGRAPH2019
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2019をレポート。
QBEE2019 QBEE2019
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
4K・8K映像技術展Report 4K・8K映像技術展Report
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催された4K・8K映像技術などの最新技術が一堂に出展する「通信・放送Week2019」をレポート。
DSJ2019 DSJ2019
幕張メッセで開催された国内最大のデジタルサイネージの展示会「DSJ2019」をレポート。
Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019 Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019
米国ハリウッドのパラマウントスタジオ内で開催された映画撮影機材の専門展示会「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2019 After Beat NAB SHOW 2019
東京・秋葉原のUDXにて開催されたAfter NAB Show 2019をレポート。
NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。

トップ > 特集 > [CP+2012]Vol.01 映像業界も無視できないイベントCP+が今年も開催!