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[CP+2014:新映像創世記]Vol.03 トレンドから見るCP+ 映像への影響とは?

2014-02-16 掲載

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変化するカメラのトレンドから見えてくる

コンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼のほか動画対応カメラなどCP+では様々なカメラが出展されている。フィルムカメラを彷彿させるデザインのものやカメラらしからぬデザインのものなど撮影を楽しむ以外にもその利用が広がっているようだ。

コンパクトデジタルカメラも手軽に撮影できるという製品は常識となり、一眼並みあるいはそれ以上の描写を求めた製品がある一方で特定の用途に徹した製品も出現している。これはただ綺麗に撮影出来るだけではすでに携帯電話などが機能の一つとして取り入れていることから必然の流れといえよう。

一方GoProが築いたともいえるスポーツムービーの分野は各社に広がりを見せ、各社とも特徴的なカメラとして商品化している。このクラスのカメラは小型であることも一つの特徴になっており、ラジコンヘリへの搭載や専用のステディカムなども開発されている。

iPhoneは常時持ち歩く携帯端末として普及しており、カメラを内蔵していることからカメラ機能を拡張する様々なアクセサリーが発売されている。広角や魚眼のほか双眼鏡や望遠鏡へ装着するためのアタッチメントなど実に様々だ。すでに1ジャンル築いているといっていいだろう。

CP+は双眼鏡や望遠鏡のメーカーも参加しており、望遠鏡の光学系を転用した安価な望遠レンズや赤道儀を本来の目的以外の撮影目的に利用するなどのアイディア商品が出展されている。

また、カメラ本体と異なるメーカーのレンズを装着するための各種アダプターなどもある。一方デジタル一眼は動画撮影機能を装備し、HD画質の動画あるいは4Kと撮影可能なレゾリューションが向上している。

また、それに伴い写真撮影レンズから動画撮影に適したレンズの開発が進んできた。元来スチル写真を撮影するためにデザインされたカメラは動画を撮影するには取り回しに難点があることからこれらを補助するためのアクセサリーなども各社から出展されていた。様々な方向性に向かうカメラや周辺機器を中心にレポートしよう。

ますます多様化するカメラ

■ソニー
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会期中の13日に発表になったソニーミラーレス一眼カメラα6000(ILCE-6000)。APS-C サイズ、有効画素数約2430万のセンサーを搭載。JPEGのほかRAW(ソニーRAW2.3)記録やAVCHD規格での動画撮影にも対応しているほか、Wi-Fi経由でカメラから直接またはPC経由でカメラに様々な機能を追加して、好みに応じてカメラ機能を進化させることが可能なアプリケーションダウンロードサービスPlayMemories Camera Appsに対応している。

現在のところPlayMemories Camera Appsには「ライブビューグレーディング」、「スムースリフレクション」、「スタートレイル」があるが、「モーションショット」やポートレートライティング」「フォトレタッチ」などが今後追加される予定だ。これらのソフトは無料のものと有料のものがあるが、価格は500~1000円ほどだ。α6000のほか、α7R、α7、α5000、コンパクトデジタルスチルカメラ サイバーショットDSC-HX400Vでも利用可能。コンパクトデジタルカメラは多機能化が進み様々な画像処理などがカメラ単体で行えるようになっているが、実際使わない機能も多く、必要な機能をユーザーがチョイスしてより自分らしいカメラに育てるというのも一つの方向性だろう。こうした考え方はビデオカメラ等にも広げてほしい施策だ。

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デジタルスチルカメラソニーDSC-QX100。まるでレンズそのものの形をしたカメラ。これだけでも撮影できるが、Wi-Fiにより画像の確認やリモート操作が行えるようになっている。MP4コーデックでHD(1920×1080/30fps)動画の記録も可能。昨年発売になったものだが、カメラにファインダーがないという従来のカメラの概念を覆す製品といえるだろう。スマホなどWi-Fi機器をファインダーとして利用するというコンセプトはウォークマンに通じるところがある(当時録音機能のない再生専用機ということで製品企画を通すのが大変だったらしい)。ある意味ソニーらしい製品といえるが、こうした従来の固定観念にこだわらない製品も最近の傾向といえよう。

■レッドディジタル
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RED Digital Camera EPIC-M RED DRAGON(CARBON FIBER)。動画+写真カメラをコンセプトにプロ向け動画エリアではなく一般カメラのエリアに出展している。すでにREDで撮影した静止画の写真は雑誌の表紙撮影などで使われており、実績があることもあるが、動画は静止画の連続であるというREDの主張は展示ブースの出展エリアにも現れている。創設者のJim Jannardが引退し、ある意味完全に独り立ちしたRED。ユーザーの要望を取り入れながら製品開発をするというビジネスモデルは今後も続けていってほしい。

■キヤノン
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思い出をストーリーで残す新しいカメラの価値をユーザーに提案するニューコンセプトモデルキヤノンPowerShot N100。背面に装備されたカメラが撮影者自身を撮影。カメラで撮影した静止画や動画と合成して記録するデュアルキャプチャー機能や撮影されたすべての静止画とデュアルキャプチャーによる映像、プラスムービーオートによるダイジェスト動画などをひとつのムービーアルバムへまとめてくれるストーリーハイライト機能など新たな機能を搭載している。また、特定の日付や人物などを自動で選択することも可能。顔認識だけでなく、笑顔や露出、構図なども選択基準としている。Canon EXPO Tokyo 2010ではメディアステーションに搭載されていたが、更にブラッシュアップされカメラに内蔵されたようだ。

■リコー
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360°全天球撮影カメラRICOH THETA。カメラの両側面に魚眼レンズが装備されており、1回の撮影で2枚の画像を撮影、iPhoneやAndroidのほかMacやWindowsに対応したブラウザソフトが用意されており、それを使って全天球画像を見ることができるというもの。360°すべて撮影してしまうので、ファインダーは装備されていない(というか必要ない)。拡大すると画質的には不満はあるものの手軽に全周を撮影できるところが面白い。従来特殊かつ高価なカメラとしては存在していたが実売4万円前後で入手できる。

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防塵、防水、耐寒、耐衝撃性能を備えたヘビーデューティーカメラリコーWG-20。35mm判換算で約28~140mm相当の光学5倍ズームを搭載しているほか、被写体から1cmの距離で撮影できるデジタル顕微鏡モードによりマクロ撮影が可能。レンズの周りに5つの照明用LEDが装備されており、こうした近接撮影時の照明ができる。顔認識やペット検出、夜景やパノラマなど各種撮影モード、HD動画撮影機能などコンパクトデジタルカメラの機能はひと通りそなえている。海や山、スポーツなど過酷な条件での撮影を可能としている。

動画対応レンズから各種アタッチメントなど撮影領域を広げる光学機器

■コシナ
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動画対応、大口径標準レンズコシナNOKTON 25mm F0.95 TypeII。マイクロフォーサーズ専用のマニュアルレンズで、開放絞りF0.95による浅いピント範囲を活かした撮影が可能。また、新設計の絞り切り替え機構により、クリック音を発生させず絞りリングを無段階で開閉させることができるので、収録時に絞りリングの操作音を拾ってしまう心配が無い。

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マイクロフォーサーズレンズ コーワPROMINAOR 8.5mm F2.8/12mm F1.8/25mm F1.8。非球面レンズや低分散ガラスを採用し、高い光学性能をもつ。8.5mmと12mmは広角レンズだが、ディストーションが0.12/0.59%に低減されているほか、解像度やコントラストなどの性能も4K2Kカメラに対応する優れた光学性能となっている。

■ケンコー・トキナー
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トキナー11-16mmT3EF、16-28mmT3PL CINEMA LENS。いずれもトキナーAT-Xシリーズの光学系を元に動画撮影用にズーム時の焦点移動やピント位置移動時の画角変動をなくすなどリファインされている。またマットボックスなどの装着を考慮し、フォーカスやズーム、絞りリングにギアが装備されている。

■日岐光学/フィット
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対角185°を実現した魚眼レンズアタッチメントレンズUWCシリーズ。リングアダプターやチューブアダプターによりあらゆるカメラレンズに装着可能。また、同社ではGoProにCマウントレンズを装着できるようにする改造やアダプターリングでは対応できないカメラの各種マウント改造サービスなども行っている。

■トミーテック
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トミーテックBORGM42ヘリコイドシステム。ピント調節用のヘリコイドを装備していない古いレンズを装着するためのアダプター。ミラーレス一眼のようにバックフォーカスが短いカメラでは無限遠から接写まで対応可能。会場では引き伸ばし機用のレンズをミラーレス一眼に装着していた。

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トミーテックBORG90FL。天体望遠鏡の光学系を採用した望遠レンズなので、レンズ構成がシンプル。価格も2万円台からとリーズナブルで小型軽量なのが魅力といえよう。BORG90FLは焦点距離500mm、質量2kgで価格は未定。

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[ DATE : 2014-02-16 ]
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