PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [QBEE 2014]Vol.04 まだまだあるぞ新製品。今使う最新製品たち

News

[QBEE 2014]Vol.04 まだまだあるぞ新製品。今使う最新製品たち

2014-07-07 掲載

txt:黒田伴比古 構成:編集部

ひきつづきお伝えしていく九州放送機器展。HD放送が始まっておよそ10年。放送局やプロダクションは設備更新の時期を迎えている。となると4Kがどうのというよりも、今使う製品が必要となってくる。今あるニーズを拾い上げる、新たな機能を追加する、さまざまな形で答えを出した製品が九州放送機器展にはあふれていた。

朋栄 | ファイルベースソリューションを担う新製品群

QBEE2014_02_FOR-A_0311b.jpg QBEE2014_02_FOR-A_0504b.jpg QBEE2014_04_FOR-A_0515b.jpg

放送局のファイルベースに向けた製品のほか、テロップシステム、スイッチャーなど放送にかかわる数多くの製品を展示した朋栄では、新製品のマルチチャネルビデオサーバMBP-500VSを核としたインジェスト、送出システムのほか、LTO-6に対応したアーカイブ向けLTOサーバLTS-60のほか、滑らかなフレームレート変換を実現するPremiere Pro対応のプラグインソフトウェアFRC Premiere Pro Export Plug-inやテロップシステムの紹介など幅広い展示が行われた。

QBEE2014_02_FOR-A_0498b.jpg

なかでも多チャンネルビデオサーバーMBP-500VSは4系統の入出力を装備したビデオサーバーで、たとえばインジェスト用に2入力、送出用に2出力のような構成で、インジェストしたファイルを編集した後編集済みのファイルを同製品に転送、送出ポートから送出するといったファイルベース化を一台で実現している。

QBEE2014_02_FOR-A_0513b.jpg QBEE2014_02_FOR-A_0512b.jpg QBEE2014_02_FOR-A_0510b.jpg

そのほか、フローベル社の高感度ハイビジョンカメラHBC-3600を展示。1ルクス程の暗闇で色情報を失うことなく撮影できるというデモンストレーションを実施。優れた高感度性能で、セキュリティ用途や報道用途などで提案していきたいとしている。

黒田’s eye | これは見逃せない!キラリと光る逸品たち

およそ3,500平方メートルの広さの福岡国際センター1階に100以上のブースが並ぶ九州放送機器展。その会場で筆者の目に留まった気になる製品・サービスたち。書き漏らすには惜しいので、ここにまとめて紹介させていただこう。

■リーダー電子
QBEE2014_04_Kuroda_0435b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0428b.jpg

リーダー電子のブースには、QuadSDI入力による4K対応のマルチ波形モニターLV5490が登場。本体の液晶パネルはフルHD、SDI出力から外部HDモニターに測定画面を出力することもできる。表示領域は従来製品の田の字配列だけでなく、USBマウスを接続して表示領域を変更することができる。

■IDX
QBEE2014_04_Kuroda_0412b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0418b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0419b.jpg

IDXブースでは、開発中の無線LAN映像伝送システムCW-F25を展示。外部アンテナをレシーバーに装着すると、見通し2km程度の伝送が可能。また、一方向の伝送だけでなく、リターン映像、インカム系統の送り返しもできる。年内の商品化を目指している。

■アストロデザイン
QBEE2014_04_Kuroda_0440b.jpg

アストロデザインブースで見かけたのは、放送局が大きな災害により放送局~送信所のSTL回線が途切れて停波することを防ぐための、バックアップシステムCX-5540だ。放送TS信号をIP伝送するための装置で、STL回線が断になった場合でもこの製品でIP伝送する設備を構築しておけば、バックアップ回線となりうるというものだ。また、平常時は逆伝送のバックアップ設備としても使用できるという。

■YAMAHA
QBEE2014_04_Kuroda_0489b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0477b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0475b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0486b.jpg

オーディオ系からは、YAMAHAブース。まもなくバージョンアップが予定されているSteinberg社のDAWアプリケーションNuendo 6.5が先行して登場。Nuendo 6.5ではラウドネス処理を効率よく行うため、ラウドネストラック上のトゥルーピーク部分を赤く表示できるようにし、直感的に修正すべき部分を見つけられるようにしたほか、プロジェクト出力時に指定したラウドネス値にノーマライズして出力する機能などが追加されている。

このほかにもアフレコを簡単に収録できるようにしたADRテイカー2.0や、トラックの表示 / 非表示が簡単に行える機能など多くの追加がされている。Nuendo 6.5の追加機能に対応する形で、YAMAHAのDAWインターフェースNUAGEシステムもバージョンアップされて展示されていた。

■ゼンハイザー
QBEE2014_04_Kuroda_0561b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0563b.jpg

ゼンハイザージャパンのブースには変わったサラウンド収録装置が国内初登場。収録するマイクロホンは同社のMKH 8000をベースにしたSPM 8000というマイクロホンをXY配置にしたもの。当然この状態での録音はXYのステレオ録音だが、このXYステレオを同社のEsferaサラウンドプロセッサーSBP 8000に入力させると、5.1chサラウンドとして出力できるという。音場設定などはPCから設定する。価格は80万円程で、手間をかけずにサラウンド収録を行いたい地方局やプロダクションに提案したいとしている。

QBEE2014_04_Kuroda_0569b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0565b.jpg

また、NEUMANNの新型コンデンサーマイクロホンTLM107は、PAD、ローカット、5つの指向性を持ったマイクロホンだが、LEDが点灯する十字のナビゲーションスイッチで切り替えるというこれまでにない操作性のマイクロホンになっている。

■ディストーム
QBEE2014_04_Kuroda_0348b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0344b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0345b.jpg

ディストームのブースにはNABで発表されたばかりのNewTek社製のインスタントリプレイ装置3Play 440が初登場。4ch入力2出力のリプレイ装置で、T字バーで再生スピードを調整できる。スポーツ競技中継のリプレイ装置の選択肢が広がる製品だ。ディストームといえば、同じくNewTek社のオールインワン映像制作ストリーミングシステムのTriCasterシリーズがおなじみだが、この商品と似て非なるシステムをジャパンマテリアルのブースで見つけた。

■ジャパンマテリアル
QBEE2014_04_Kuroda_0553b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0554b.jpg QBEE2014_04_Kuroda_0558b.jpg

オランダVidiGo社のVidiGo Liveは、タッチパネル液晶もしくは、操作パネルでビデオスイッチャー機能やオーディオミキサーを直感的に操作できるトータルスイッチャーだ。Adobe Flashグラフィックスを素材として使用できるほか、配信制作を得意とするTriCasterに対し、VidiGo Liveは放送に重きを置いたオールインワンスイッチングシステムだという。さらに各機能をコントロールするAPIが公開されているので、自動化アプリケーションなどの開発がユーザーでも可能だという。昨年のInterBEEから取り扱いを開始したそうで、九州には初お目見えだそうだ。

黒田的九州放送機器展2014総論

九州放送機器展を訪れる来場客は、放送・映像関係者や地場企業、学生などさまざまだ。2600名あまりの来場客の中にはご挨拶程度に主要なメーカーだけを見て帰ってしまう人も少なくない。だが、九州放送機器展は小さなブースがたくさんあることを思い出してほしい。実はそこにこそ役に立つ、ニーズにかなう製品があふれているということを筆者は来るたびに実感している。レポート冒頭、九州放送機器展はAfter NABの色合いが濃くなっていると筆者は論じた。確かに海外で行われるNABで華々しくリリースされた製品たちが国内にやってくる。それも国内では比較的早い段階でだ。そのため、そこにどうしても目が行きがちなのだが、ぜひ来年は小さなブースの奥に潜んだお宝を見つけてほしい。


Vol.03 [QBEE 2014] Vol.01

[ Category : , ]
[ DATE : 2014-07-07 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[SXSW2019]Vol.06 SXSW2019セッション紹介。コンテンツ体験のデータ化と「想像力」

txt:佐々木淳 構成:編集部 リベラル・オピニオンと「エモーショナル」の喧騒 スタートアップ&イノベーション・ショーケースとしての隆盛も一段落し、2000を超すセッシ... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.05 「Sony Wow Studio」三年目の施策。ソニーらしさ健在、賢者との対話に注目

txt:古賀心太郎(アマナビ airvision)&編集部 構成:編集部 SXSW Sony主催WOW Studioでドローン関連セクション 2019年3月8日から... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.04 NHKが牽引する8Kの世界。そして聴覚、VRの可能性を探る展示に注目集まる

txt:岡本侑子(kiCk inc.) 構成:編集部 SXSW2019期間中、NHKエンタープライズはトレードショーで2つの展示を行い、NHKは、昨年に引き続き8Kシアターを... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.02 SXSWでAmazon、Netflixら新興勢の巨大プロモ合戦〜VOD勢力図に動きあり

txt:萩原明子 構成:編集部 引き続きSXSW Film部門について見ていこう。「SXSW2019」3月8日から17日まで行われた期間中、会場の内外で目立った動きをみせてい... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.01 変化が止まらないSXSWには多様性しかない

txt・構成:編集部 SXSWとは、そもそも何なのか? SXSW2019(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)が今年も3月8日よ... 続きを読む

[CP+2019]Vol.02 ミラーレスカメラの時代到来にともなうレンズの行方とは

txt:稲田出 構成:編集部 レンズの新製品一斉に登場 昨日ほどではないものの朝から小雨が降るあいにくの天候となってしまったが、会場には昨日にも増して多くの来場者で... 続きを読む

[CP+2019]Vol.01 カメラと写真の祭典「CP+2019」開催~カメラの新製品で注目すべき製品たち

txt:稲田出 構成:編集部 あいにくの雨模様でも会場は熱い! 2月28日から3月3日の4日間、パシフィコ横浜にて「CP+2019」が開催されている。カメラショ... 続きを読む

[CP+2019]開催直前:Vol.03 アジア発交換レンズ&ジンバルメーカーをチェック!

写真はCP+2018の会場の模様 txt:編集部 構成:編集部 今、カメラ業界を熱く盛り上げているのが、短期間で新製品を次々とリリースする中国発のメーカーだ。そこで... 続きを読む

[CP+2019]開催直前:Vol.02 注目メーカーの展示内容を事前にチェック!

txt:編集部 構成:編集部 今年も開催が間近に迫ったCP+2019。各メーカーブースの見どころを一挙に紹介しよう。 ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ/ソ... 続きを読む

特集記事

NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
いまだから知っておきたいフィルムの現状や伝統的な技術などを紹介する。
CES2019 CES2019
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2019をレポート。
PRONEWS AWARD 2018 PRONEWS AWARD 2018
2018年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
10万円以下のジンバル選び 10万円以下のジンバル選び
一層注目が増している小型カメラジンバルをDJIやZHIYUN、FEIYU TECH、FILMPOWERの4社5機種に渡って比較紹介。
Inter BEE 2018 Inter BEE 2018
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2018の歩き方 InterBEE 2018の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編 新世紀シネマレンズ漂流:もの作りの現場から
「新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編」の続編。前回紹介することができなかったシネマレンズメーカーを取材。
Photokina2018 Photokina2018
ドイツ・ケルンメッセで開催されたスチルカメラの祭典 Photokina2018をレポート。
IBC2018 IBC2018
オランダ・アムステルダムで開催された欧州最大の映像・放送の展示会IBC2018をレポート。
映画「万引き家族」〜撮影部と撮影監督の眼差し 映画「万引き家族」〜撮影部と撮影監督の眼差し
「万引き家族」はいかにして生まれたのか?今回の特集ではその制作側を覗いてみる。
SIGGRAPH2018 SIGGRAPH2018
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2017をレポート。
BIRTV2018 BIRTV2018
中国・北京で開催されたアジア地区ではInterBEEと並ぶ大規模な放送機器展 BIRTVをレポート。

トップ > 特集 > [QBEE 2014]Vol.04 まだまだあるぞ新製品。今使う最新製品たち