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[InterBEE2018]Inter BEE 2018の歩き方.tvデイリーレポートDay01:平成最後の祭典に来るしかない!

2018-11-14 掲載

Inter BEE 2018 11月14日

岡英史

毎年初日の行動は朝一のプレスカンファレンスからのSonyブース紹介が定番になってきている。嬉しい事にこのSonyのコマは特に何も宣伝せずにもPVが多いのはやはりSonyに対しての期待と安心感なのだろう。今回は4K/8Kをテーマにしたブースデザインだ。入口のCrystal LEDは8m×6mの8Kパネルでそこに様々なコンテンツを流しているのが目立つ。

その真裏にはCine Gearで発表された分離型ヘッドを持つVENICEの展示。元々ヘッド部分を分離出来る概念で設計されていたカメラだがそれをコードで本体と繋ぐ事により、高画質な映像をよりスマートに撮影する事が出来る。小型軽量のヘッド部分はデジイチクラスの小型ジンバルに載せてオペレート出来るのは面白い。

Sony十八番と言えば顔認識AF。PXW-Z90が非常に精度の高いAFを持っていたがその技術を中型ハンディカムであるPXW-Z280とZ190にそのまま搭載。秀逸なのはAFエリアからロストした時の処理。AFが迷うことなくロストした位置(距離感)をキープするために違和感のないレンズワークが可能となった。

毎回確実に進化をしているのがワイヤレスマイクシステム。今回はラべリアマイクぼコードノイズを徹底的に除去したモデルの発表。コードが洋服等に触った時のノイズをECM90はほとんど感じさせない位だ。もう一つはスマホを用いたインカムシステム。

どちらかというと今年はブロードキャスト寄りの方が新製品は多かったようだ。とはいえカタログに載っているカメラは大から小まで全て展示しているので、気になるカメラがある方は是非会場に来てほしい。数字だけではわからないものを感じ取るにはこの様な展示会は是非来るべきだろう。

ふるいちやすし

美しくないなぁ。いや、映像機器展なんだからさ、もっと美しい映像があってもいいのに。デモ映像にしても、カタログの写真にしても、「ああ、美しいなぁ!え?これ使うとこんなの撮れるの?」なんて驚きながら、ときめきながら品定めしたいじゃないか。そういう映像や画像がこの場にないのは寂しくないか?機能紹介、テスト映像も勿論必要なんだが、スペックや歴史みたいなのを語られても納得しかできない。ベタなモデルにベタな照明あてて見せるより、アーティストに撮らせりゃいいじゃないか。正直、機械と数字しか頭に残っていない。まぁ、それでいいのかも?

目と心に訴える物はなかなか見つからないが、行動心理に訴える物はあった。例えばモニター。撮影現場で差し迫ってくると、つい「カメラモニターでいいか」と小さなモニターで済ませ後で後悔する事がよくある僕にはポケットの中に気軽に入れておけるモニターが必要らしい。今日見つけた中国製のモニターがそれで、まず第一に軽い!そして気軽にという点では、価格の安さが大きく影響する。ちょっと前までは安くて小さいモニターに画質に納得できなかったものだが、この分野は進んでいる!4Kが受けられて解像度はフルHDで40000円弱!これは手に入れておきたいと真剣に思った。他にも扱いやすいワイヤレスやすごくいいガヤノイズが録れそうなマイクやレコーダー。どれも僕自身の弱点をフィジカルにおぎなってくれそうな物がたくさんあった。そういう実際の撮影行動をイメージしながら色んな物を見て回るのも楽しいと思う。徹底的にタッチアンドトライだ。

手塚一佳

今年のInterBEEは、新型カメラの登場こそなかったものの、様々な発見のある会場だ。例えば、銀一ブースに展示されていたレールコントロールモーター雲台「Syrp Genie2」は、カーブコントローラーでのコントロールができる。これはハイエンドのCG合成に使われている技術そのものであり、単にコントロールが直感的というだけでなく、合成場面で非常に活躍するだろう。空撮コントロールを含め、こうしたカメラコントロールの充実は今回のInterBEEの特徴の一つだ。

また、サイトロンジャパンブースで展示されていた「LAOWA 25-100mm T2.9 Cine PL」は、S35サイズの本格シネマズームレンズであり、ブリージングも無く、一度焦点を合わせればズーム全域で合焦するなど、本物の性能を備えている。ついに中華レンズがここまで来たか、という感動がある。同様の本格的シネマズームは他にも、ナックイメージテクノロジー・カールツァイスブースのAngenieux EZシリーズやZEISS LightWeightズーム21-100などがあるが、いよいよこうした100万円前後の安価な本格ズームレンジの時代がやってきた、と実感する。

Blackmagic Designでは、URSA mini PROのファームアップで、BMRAWの正式対応を発表していた。これにより、DaVinci Resolveを始めとする編集・カラーグレーディングソフトでの作業処理が非常に軽くなる。ATOMOSのProRes RAW対応と合わせ、圧縮RAWが主流の時代がついに到達したといえる。また、今回のInterBEEでは、こうした圧縮RAWがノートPCや一体型PCで作業展示されていることが多いのも特徴だ。現実的にこうしたRAWはそういうローバジェットな現場でこそ活躍する性質のものであるので、本当に実用的な展示と言える。

こうした圧縮RAWなどの急速な小型化・実用化の背景は、仮想通貨バブルによって一気に発達したグラフィックチップ性能に支えられている面が大きい。例えばエルザジャパンではレイトレーシング対応の新型グラフィックカードQuadro RTX 6000が展示されており、Autodesk MAYA上のアーノルドレンダーでのリアルタイムで光線屈折表現が可能になることを展示していた。これが普及すれば、編集ソフト上で3Dオブジェクトを読み込み、光や透過の表現をすることも可能となるだろう。こうした周辺機器の充実こそ、今回のInterBEEの見どころだ。

また、DCEXPO(デジタルコンテンツエキスポ)も同時開催されており、今までのInterBEEにはない、最先端の映像やCGの表現を見ることができるようになっているのも特徴だ。中でも、国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストは、ACM SIGGRAPH直送の展示物も多く、本当に論文レベルの世界最先端の大学研究に触れる場となっていた。例えば、パリ第8大学の展示「L’Allumeur de reverberes」や、明治大学の展示「頭に生えた木」、あるいは東京工業大学の「出血体験」などは、学生展示ながらも非常にリアルで、未来を感じる展示であった。ぜひとも来年以降もこのDCEXPOとの連携は続けていただければ幸いだ。

いずれにしても、ぜひ会場に足を運び、体験すべきInterBEEだといえる。未来はここにある。

小寺信良

年に一度の業界人同窓会的イベントとも言えるInterBEE2018が今年も開幕した。毎年移り変わる映像トレンドを映しながら、その内容を変化させていくのが近年のInterBEEの姿だと言える。正直今年のトレンドを占うにはまだ取材が足りないところだが、初日で知り得た範囲で個人的に興味を持ったところをご紹介したい。

今年12月からスタートするBS/CS110度4K放送を前に、放送業界ではいよいよ具体的な納品方法についての動きが活性化してきている。そんな中において、ソニーがこのInterBEEで初披露した4K XAVCレコーダー「PZW-4000」の登場は、大きなインパクトがある。

InterBEEで初披露となった「PZW-4000」

4K HDRの番組交換基準フォーマットとして採用されたXAVC 4:2:2/10bit/200Mbps Long GOPを記録可能なレコーダだが、実際にはストレージを搭載するファイルサーバである。12G SDIからの入力をハードウェアでリアルタイムエンコードするほか、FTPでの流し込みにも対応、リムーバブルメディアとしてSxSを採用する。SxSは納品用番組の書き込みだけでなく、取り込みにも対応する。

SxSは2スロットを搭載

そもそもXAVCは、初期段階ではIntraでの運用に注力されており、Long GOPは4:2:0/8bit 100Mbpsしか実装されていなかった。4:2:2/10bitは規格としては盛り込まれていたが、4K HDRが放送の標準となる段階で、PZW-4000で初めて本格実装となったわけだ。

ノンリニア編集システムでは、いまだXAVC 4:2:2/10bit/200Mbpsをハードウェアエンコードすることができず、ソフトウェアエンコードとなる。ただこれのエンコードが、実時間の数倍かかる事が問題となっている。

エンコードには時間はかかるが、リアルタイム再生は可能なノンリニアシステムは多い。そこでPZW-4000を12G SDIで直結し、リアルタイムエンコードさせたらどうか、というわけだ。

苦肉の策ではあるが、編集は差し替えが容易なIntraのままでキープしておき、書き出しのみLong GOPでという運用は、苦肉の策ではあるが、現実的でもある。

土持幸三

今回のInterBEEで自分の中では一番注目していたBMPCC 4Kだが、InterBEE全体でも台数があまり置いておらず、手に取ることが難しい状態となっていた。このカメラが出たことによってマイクロフォーサーズマウントのレンズが活性化するのではないかと期待していたので、新しいレンズも見かけられず少し残念だった。

LEDライトは安価でRGBが設定できるものが多くあった

他にはここ最近あまり見かけなくなったLEDライトが元気を取り戻した感じがした。以前は色温度がデイライト・タングステンと別れていたものが、筆者が見たものはすべて両方の色温度が設定できるバイカラーとなった上にRGBの設定によって様々な色を変化できるので夜のシーンなどのアクセントにはもってこいの照明で、しかもとても安価なものが多くなっていた。全体的には大学生が出しているブースの周りに時間を多く費やしたせいか、来場している人が若い印象をうけたのはよかった。

改良されたマンフロットのbefree用のバッグ

ライブレコードで紹介した、なかなかバッグに入らないといったマンフロットの三脚befreeですが、バッグが改良されてスムーズに入るものになっているとの事だった。

RIP-TIEの手で切れるテープはケーブルを抑えるのに最適

番組表


[Inter BEE 2018の歩き方.tvデイリーレポート] Day02(近日公開予定)▶

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[ DATE : 2018-11-14 ]
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