制作機材全体の低価格化、高性能化によって、今後は映像制作がより一般に広まり、専門業者でなくても本格的な映像制作が出来る時代に突入した。こうした背景を受けて、業務用でありながら映像制作初心者が求めやすく、また使いやすい製品群を中心に巡るCコース。これからの映像業界に新たな市場を作り出すプロスーマ(業務系ビデオ制作)の世界をサポートする製品群が、コンバーター、ノンリニア編集システム、撮影サポート機材、各種デバイスなどのあらゆるジャンルで次々と登場している。

さらに新たな映像運用の流れとして注目されるワンマンENGやデスクトップビデオの更なる進化、USTREAMやニコニコ動画などWebビデオ/ストリームビデオにおけるカジュアルブロードキャスティングなど、これまでのプロフェショナルユースにも使用でき、かつ映像制作初心者でも使用出来るような、簡易操作で高性能な製品群も網羅していく。

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1 ローランド (ブース#5113/#4607)
DV-7G
Roland_InterBEE.jpg HD対応の次世代ノンリニア編集ソフトの新製品”ビデオキャンパス”「DV-7G」は、HD編集ができて映像編集ソフトウェアと専用コントローラー、ロイヤリティフリー素材までついて市場価格4万円という破格のソリューションを実現。またオーディオ信号を音の高さ、定位(音の位置)、音量に分解し、グラフィカルな表示で音のクオリティを保ったまま任意箇所の抽出・消去が可能な先進のオーディオソフト「R-MIX」など、高度な操作を簡便に扱える技術を展示。
2 ザハトラー (ブース#5309)
aceシリーズ
Sachtler_ace_IBC2011.jpg IBC2011で発表されたDSLRとハンディサイズのビデオカメラに兼用出来る低価格三脚シリーズ「ace」は、アルミニウム切り出しで従来の同クラス製品より30%も軽量化を実現。ザハトラーというブランド製品ながら専用ソフトケース、ペデスタルが付属。またサポートツールブランドのアルテミスからも小型カメラ向けの新製品など数多く展示。
3 ジャパンマテリアル/Matrox Electronics Systems (ブース#5510)
MC-100
MatroxMC-100_IBC2011.jpg Matrox社から登場する注目のマルチコンバートボックス新製品「MC-100」は、送出や撮影システム環境でのSDI信号の取り扱いや、リアルタイム・モニタリング、信号分配と切替、マルチプレックスやステレオスコピック3D処理など、従来のワークフローでは様々なデバイス毎に準備する必要があった機能を1台に集約。しかも低価格という汎用性の高いマルチミニコンバーター。
4 銀一 (ブース#6202)
Steadicam
GINICHI_Steadicam_IBC2011.jpg 近年はスチルカメラ機材から、デジタル一眼ムービー機材にもかなり力を入れて来た銀一。特にSteadicam(ステディカム )関連機材が賑わっている。小型モデルではiPhoneでのムービー撮影用「Steadicam Smootheee」が登場したほか、従来の大型のプロ用機材からは、注目の新製品「Steadicam Tango」も日本初上陸予定。またZACUTO、GoProなど小型カメラでのムービー撮影に必要なツール群やデジタルサプライ製品なども数多く展示。
5 スターコミュニケーションズ (ブース#6503)
TVUPack
StarCom_TVU_IBC2011.jpg このところ欧米でも流行りだしたワンマンENGパックシステムを取り扱うスターコミュニケーションズ。米国TVU社の無線によるポータブルタイプの映像伝送システム「TVUPack」は、ニュースやイベントで撮影した映像をそのままライブ放送することが可能。最大10本のワイヤレス回線の信号の強さをダイナミックに監視し、高品質映像をリアルタイムで伝送可能。
6 ブラックマジックデザイン (ブース#7201)
Intensity Extreme
BMD_Intensity_Extreme.jpg 次々と低価格で高品位な新製品を送り出すブラックマジックデザイン。IBC2011で発表された新製品では、コンパクトサイズ/低価格で超高速のサンダーボルト対応ビデオキャプチャー・再生ソリューション「Intensity Extreme」。また堅牢性をアップさせた新たなミニコンバーターラインナップ「Heavy Duty mini Converter」シリーズなど。更なる新製品発表にも期待大。
7 アスク (ブース#7213)
iO XT
AJA_ioXT.jpg AJA Video Systems製品を取り扱うアスクでも、低価格で高性能な新製品を数多く展示予定。サンダーボルト対応のポータブルビデオ/オーディオI/O新製品「iO XT」や、10ビット対応のマルチミニコンバーター”UDC”が新登場。コンパクトフィールドレコーダー「Ki Pro」「Ki Pro mini」も新たなソフトウェアやAvid DNxHDに対応するなど、バージョンアップのニュースが満載。
8 ディストーム (ブース#8106)
TriCaster TCXD450 Extreme
DSTORM_InterBEE2010.jpg クロマキー合成など高品質なUSTREAM放送やCATVクラスでの放送にも充分使用出来る米NewTek社の「TriCaster」シリーズ。現行のフラッグシップモデル「TCXD850」に加えての注目は、IBC2011に発表された2Uラックマウントのポータブル・ライブ・プロダクションシステムの新製品「TriCaster TCXD450 Extreme」が日本初上陸予定。
9 アトモスグローバル (ブース#8312)
connect
ATOMOS_CONNECT.jpg NINJA、SAMURAIといった日本贔屓の親しみやすいネーミングで話題のATOMOS社。新製品はビデオカメラのバッテリー部に直接取り付け可能なコンバーター「connect(コネクト)」。カメラのバッテリーとの間に連結して電源供給して使用する新型コンバーター。3:2プルダウンリムーバル機能やカラーバーなどのテストパターンジェネレーターを搭載、ホットスワップによりバッテリー切れの時でもカメラを止めずにバッテリー交換も可能。
10 アドビシステムズ (ブース#8302)
CS5.5
Adobe_IBC2011.jpg CS5.5の汎用的な基本性能の高さで益々市場を広げているアドビシステムズ。9月中旬にカラーグレーディング技術のドイツ企業Iridas社を買収したことで、今後、同社製品にもIridas独自の4K対応S3D用フィニッシングツールセット「SpeedGrade」、RAWプロセッシングといった、カラーグレーディングやフィニッシングの本格的機能を持ったツールセットが追加され、誰もが使えるプロビデオ・プロダクション製品へのシフトなどに期待が高まる。

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