Macで音楽制作を始めた時からPro Toolsを愛用

日本在住のイギリス人プロクリエイター、「JJ」ことJAMES DE BARRADO氏は、2012年5月にデビューアルバム「Secret Me」が発売された新進気鋭のバンド”ELIXIA(エリクシア)”で、自らがプロデューサーとしてトータルにサウンドをコーディネートしている。一方、キーボード、ギター、ボーカルなどをこなす多才なマルチプレイヤーとして、Leona Lewis、the brilliant green, A.J. (Backstreet Boys)など数多くの有名アーティストのサポートミュージシャンも務めている。

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そんなJJ氏のクリエティブワークを強力にサポートしているのが最新の「Pro Tools 10」をベースとしたシンプルな制作環境。

JJ氏:大学生19歳の頃に日本に留学し、日本(大阪・京都)での音楽活動を開始しました。当時は、まだシンセサイザーに内蔵されたシーケンサーを使っていたのですが、東京への上京に合わせてMacを導入することにしました。コンピュータを中心としたDAW環境に移行するにあたり、最初に選んだのはバンドメンバーを含め、当時すでに業界標準ともなっていたPro Toolsでした。最初は、やはり戸惑いましたが、YouTubeやウェブサイトなどに掲載された情報も豊富ですし、サポート体制も強力なのですぐに親しむことができました。

古くからPro Toolsを愛用しているJJ氏だが、現在のPro Tools 10に至るまでの進化の過程と、その機能の向上には目を見張るものがあると語る。

JJ氏:僕が、Pro Toolsを使い始めたころ(バージョン5)でもそれなりに便利ではあったのですが、その後バージョン6、7を経て、バージョン8へとアップデートされた際の変化は、個人的にとても大きなものでした。MIDI関連の機能も拡充されましたし、オーディオ関連ではマルチテイクレコーディングなども実現し、まさに当時の僕の要求を満たしてくれるピッタリのツールといった感じでした。それからは、もう迷わずすべての作業をPro Toolsで行なっています!さらに、最新のPro Tools 10では、クリップゲイン機能によりリージョン単位のオーディオデータのハンドリングも格段に良くなりましたし、内部演算処理の向上により音質面でも大きくブラッシュアップされたことなどが、特にプロユーザーにとってはメリットが大きいです。無限に進化を続けるPro Toolsには、いつも驚かされます。

デモからマスタリングまでプライベートスタジオで完結

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同氏が手がける多くのプロジェクトにおいて、デモの作成からファイナルマスタリングまでが行われるというプライベートスタジオは、MacBook ProにインストールされたPro Tools 10をはじめ、ギター・レコーディング&エフェクト・プロセッシング・システム「Eleven Rack」、入力用MIDIキーボードなどにより、ミニマムかつシンプルに構成されているのが特長的である。

JJ氏:従来のような膨大な機材を備えたレコーディングスタジオには、もちろん多くのメリットがあると思います。しかし、僕のプライベートスタジオでは、クリエイティブなアイディアをそのままダイレクトかつスピーディーにアウトプットできるように極力シンプルなシステム構成を心がけています。テクノロジーの進化のおかげで、多くの作業がPro Tools内で行えるようになったもの大きいですね。ちなみに、効率よく作業を進める上でぜひオススメしたいのが、デュアルディスプレイ!僕もそうですが、特にラップトップマシンを利用しているユーザーなら、メイン画面に加えてミキサー画面が同時に閲覧できるようになり作業も効率的になりますよ。

また、それらの機材とは別に、ツアーやライブなどの際の持ち出し用の機材として、MBoxや小型のMIDIコントローラーなどがスーツケースにコンパクトにまとめられている。

JJ氏:クラブなどのライブ会場などでも、スタジオを同等の作業環境を再現できるよう準備しています。もちろん、音質面でも決して妥協はしたくありませんので、ドッシリとした安定感のあるサウンドが気に入っているMBoxなどのオーディオインターフェースも個別に用意しています。

Pro Toolsなら手段を選ばずアイディアをすぐに形にできる

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キーボーディストであり、ギタリストでもあるJJ氏の作曲スタイルは、MIDI、オーディオなどを意識しない自由奔放なものとなっている。

JJ氏:Pro Toolsでは、MIDIなのかオーディオなのか、それともバーチャル・インストゥルメントなのか、トラックを作成するとき次々に決定していくことができます。自分のアイディアの実現に必要な最短かつ最良の手段を、トラックの種別などにとらわれることなくシームレスに選択できるのがとても嬉しいです。Pro Toolsに搭載されたバーチャル・インストゥルメントやエフェクトは高品位なだけでなく扱いやすいものばかりなのですが、なかでもHybridやXpand!、AIR KillEQといったプラグインがお気に入りで多用しています。メロディーなどが閃いた瞬間に、素早く希望のサウンドが演奏でき形にできることは、クリエイターにとって何よりも大切ですね!

なお、現在制作中の新曲では、アメリカ在住のミュージシャンとの共同作業が行なわれているそう。Pro Toolsで制作されたセッションデータを、そのままインターネット経由でやりとりすることで、パーフェクトなコラボレーションが実現すると同氏は語る。

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JJ氏:もちろん、アメリカのスタジオでもPro Toolsを使っていますから、あたかも近所のスタジオ同士で作業しているかのような感覚で、とてもスムーズにコミュニケーションできます。日本から遠く離れた場所でレコーディングまたはエディットされたデータが、その数分後にはすぐに手元に届き、それが自分のプライベートスタジオで、面倒な作業などを一切必要とせず完全に再現できるのですから最高です。こういった点も、音楽制作業界のグローバル・スタンダードとなっているPro Toolsならではのメリットといえるかもしれません。新しいファイルが到着して、Pro Toolsでセッションを開く瞬間は、いつでもワクワクさせられます。
アイディアを具体的な形にするまでの距離は、なるべく短いほうがベストです。僕にとっては、まさにそれを実現してくれるツールが、最新バージョンであるPro Tools 10といえます。クリエイターが望む様々な手法に幅広く対応しながら、ワークフローはとても洗練されたシンプルなものとなっていますので、これから本格的な音楽制作をはじめたいユーザーにも最適!プレイヤー、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーなど、すべてのクリエイターの方々に、Pro Tools 10をオススメしたいです。

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