SIGGRAPHでは、今年7月25日から米カリフォルニア・ロスアンジェルスで開催される「SIGGRAPH2010」のコンピューターアニメーションフェスティバルにおいて受賞した作品を発表した。今年のイベントには、49各国より750作品もの応募があったという。

「年々作品のクオリティと技術レベルが上がっており、これだけ多くの募集作品からトップを選抜するのは非常に苦戦した」、と今年のコンピューターアニメーションフェスティバルのディレクター、Issac Kerlow氏(The Earth Observatory of Singapore/NTU ADM)は発表文で述べている。

SIGGRAPHでは、これらより選抜された100作品以上がエレクトリックシアターで3日間、上映される。42作品は海外18カ国からの作品である。例年どおり、ビジュアルエフェクツ技術で目を見張るものは、やはり「アバター」「The Last Airbender」「シャーロック・ホームズ 」「アイアンマン2」「2010」や「アリス・イン・ワンダーランド」「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」といったハリウッド映画作品からだった。今回はTV コマーシャル、シネマ、ショート&ロング、学生アニメーションに加え、今年は中国の学生アニメーションにもフォーカスしたという。

今年のベスト・イン・ショウアワードは、一匹の蛾をめぐる自然界の複雑なサイクルを描く「Loom」、ジュリーアワードには、第一次世界大戦におけるフランスの西部戦線を描くショートフィルム「Poppy」が選ばれた。1999年以来、このコンピューターアニメーションフェスティバルは、アカデミー・オブ・モーションピクチャーアート&サイエンスの「”Best Animated Short Film” アカデミー賞」公認イベントとされ、昨年のBest in Show受賞作品「French Roast」はアカデミー賞「Best Animated Short」部門でノミネートされている。

なお、今年の主な受賞作品についてはSIGGRAPH2010のページにてライブデモが公開されている。

今年の主な受賞作品

  • BEST IN SHOW AWARD
    「Loom」ドイツ作品、監督:Jan Bitzer、Ilija Brunck、Csaba Letay
  • JURY AWARD
    「Poppy」ニュージーランド作品、監督:James Cunningham
  • BEST STUDENT PROJECT PRIZE
    「The Wonder Hospital」アメリカ作品、California Institute of the Arts、監督:Beomsik Shimbe Shim
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