アメリカ・ラスベガスで開催された「NAB2013」およびドイツ・フランクフルトで開催されている「Prolight + Sound 2013」において、ヤマハのプロオーディオ関連の新製品が発表された。

パワードスタジオモニターHS5/HS7/HS8およびパワードサブウーファーHS8Sは6月下旬発売予定。メーカー希望小売価格はすべてオープン。市場想定価格はHS5が15,000円前後、HS7が25,000円前後、HS8が38,000円前後、HS8Sが48,000円前後。

これらは、HS50/HS80/HS10Wの後継にあたるモデル。要望の多かった6.5インチモデルを新たにラインアップに追加した。

最もコンパクトなHS5はDTMからスタジオ用途までに対応し、6.5インチモデルのHS7は優れた再生能力でプロユースにも対応。HS8は低域再生能力に優れ、プロフェッショナルスタジオモニターに必要な性能を凝縮している。また、HS5、HS7、HS8に最適化されたサブウーファーHS8Sは、22Hzの超低域からの正確なモニタリングを可能にするとしている。

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MGP32X/MGP24Xは、アナログミキサーとデジタルミキサーの利点を融合させたミキシングコンソール。メーカー希望小売価格は32chモデルのMGP32Xが税込み210,000円。24chモデルのMGP24Xが税込み157,500円。ともに5月に発売される。

入力部にはディスクリートClass-Aマイクプリアンプ「D-PRE」、イコライザーには往年の名機特有の周波数特性を再現した「X-pressive EQ」を搭載。さらに、2系統のエフェクトや「ハイブリッドチャンネル」に加え、USBデバイス録音・再生機能、グラフィックイコライザー、マスターコンプレッサーを有している。

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商業空間向け設備音響、MTXシリーズ/XMVシリーズ/VXSシリーズ/VXCシリーズも10月にかけて順次発売予定。メーカー希望小売価格と発売日は下表の通り。MTX3の市場想定価格は20万円台前半の見込み。

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マトリクスプロセッサーのMTXシリーズは、8系統のモノラルマイクライン入力、2系統のステレオライン入力に加え、最大16チャンネルの入力と16チャンネルの出力が可能なデジタル音声伝送フォーマット「YDIF」にも対応。

パワーアンプのXMVシリーズは、短距離の場合に有利なローインピーダンス接続と長距離伝送や複数スピーカーの接続で有利なハイインピーダンス接続の切り替えが可能な4chモデル。

スピーカーシステムのVXSシリーズ/VXCシリーズは、インテリア性の高いキャビネットデザインにより、さまざまな商業空間にマッチし、仮留め機構により、施工性の向上にも配慮。さまざまなサイズや形状のスピーカー、サブウーファー、いずれもハイインピーダンス、ローインピーダンスの両方に対応するラインナップが用意されている。

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リニアPCMレコーダー、POCKETRAK PR7は5月発売。メーカー希望小売価格はオープン。市場想定価格は15,000円前後。

本機はPOCKETRACKシリーズの最新機種で、新開発のクロス型XYステレオマイクを搭載。左右のマイク収音部を同軸上に配置することで、音源との距離差によって生じる位相ずれを解消するよう設計されており、自然な奥行きと定位感のあるステレオサウンドを実現するとしている。

オーバーダビング機能や楽器練習に便利なチューナー、メトロノームなども搭載。