ソニーは、PCからLANケーブル経由でカメラコントロールが可能なカメラコントロールボックス「CCB-WD1」を2018年2月16日に発売する(受注の予約開始は1月19日13時より)。希望小売価格は税別70,000円。また、無線LANのアクセスポイント経由で、スマートフォンやタブレットから操作可能な「RX0」の無線接続台数を拡大するソフトウェアアップデートも近日公開予定。

CCB-WD1は、同社のRX0を用いた複数台撮影が可能。RX0と同サイズの約幅59.0mm×高さ40.5mm×奥行29.8mmの小型形状で、質量は約90g。CCB-WD1とRX0を対で組み合わせることで、LANケーブル接続によるネットワーク環境を生かしたコンパクトな構成による設置が可能となり、映像制作の自由度と効率性が向上するとしている。カメラコントロールボックスの制御信号をIP化することにより、離れた場所に設置した最大100台のカメラを手元にある一台のパソコンで遠隔操作可能(近日公開予定のRX0本体ソフトウェアアップデートにより対応)。CCB-WD1の各種機能は以下の通り。

  • カメラコントロール
    パソコンのWebブラウザを使って、カメラのライブビューを離れた場所で確認しながら撮影(静止画/動画/スーパースローモーション映像)や設定変更、電源ON/OFFの操作ができ、複数台の同時操作も可能
  • ファイルマネジメント
    設置したカメラには触れずに、カメラ内のメモリーカードに保存されたコンテンツをパソコンに取り込み可能。また、ファイル名変更機能により、複数台のカメラから取り込む際に発生しがちなファイル名重複のトラブルも回避するという。
  • 複数台のカメラ同期
    カメラ同士のフレームタイミングを同期させるビデオシンク機能により、VR撮影やバレットタイム(タイムスライス)撮影など、複数の映像を繋ぎ合わせるコンテンツ制作の過程で発生する時間軸のズレを軽減。同時に、タイムコードを同期するTCシンク機能により、編集の負担を軽減し効率的な映像制作ができるとしている。
    また、カメラコントロールボックスを用いることでユーザー自身で撮影設定、撮影方法などを自由にプログラミング可能

RX0の特長を引き出す無線マルチカメラソリューションは、PlayMemories Moblieをインストールしたスマートフォンやタブレットからの無線マルチカメラコントロールに加え、アクセスポイント経由での接続にも対応しており、操作できる台数を従来の最大5台から最大50台まで拡大可能。また、一括電源ON/OFF、リストビュー表示、グルーピング機能などの多台数撮影時に便利な機能も追加される。