オリンパス株式会社は、同社のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」と、大口径レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を組み合わせた「OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット」を2018年6月15日に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別25万円前後。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12- 40mm F2.8 PROは、35mm判換算で24-80mm相当の全焦点域をF2.8の大口径でカバーしながら、マイクロフォーサーズシステム規格の特徴を生かした小型・軽量設計により、システム全体のコンパクト化を実現。高性能硝材を効率的に使用することで高性能の単焦点レンズに匹敵する描写性も実現、透過率が良く、防ぐことが困難だったゴーストやフレアを排除するZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングを、レンズ表面に施している。

全焦点域で20cmまで可能な近接性があり、望遠端ではレンズ先端7cmの接写が可能。最大撮影倍率0.3倍(35mm判換算で0.6倍)のクローズアップ撮影が可能。MSC(Movie and Still Compatible)機構によるAF能力を装備。デジタルシネマ規格の4Kムービーを撮影できる「OM-D MOVIE」においても、大口径レンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12- 40mm F2.8 PROを組み合わせることで高画質かつ大きなボケが得られるとしている。

高速画像処理エンジン「TruePic VIII」の採用により、高感度撮影時の画質が向上し、ディテールを残したままノイズが少ない映像を得ることができる。有効画素数2037万画素Live MOSセンサーは、高画素化とローパスフィルターレスによる解像度のアップとともに、画素特性の改善による階調表現が向上し、広いダイナミックレンジを実現。

TruePic VIIIの4CPUコア+4画像処理コアのダブルクアッドコアシステム構成により、TruePic VII比約3.5倍の高速画像処理速度を実現。同じくLive MOSセンサーは有効画素数2037万画素に高画素化すると共に121点オールクロス像面位相差センサーを搭載するなど、機能を向上させながら、OM-D E-M1比で約3倍となる転送スピードを実現している。2037万画素のフル画素を保ちながら、AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連続撮影が可能。

OM-D E-M1 Mark II、M.ZUIKO DIGITAL ED 12- 40mm F2.8 PROのいずれも、各部にシーリングを施し、防塵・防滴・耐低温性を備えている。小雨や雪、波しぶきがかかる場所、長時間屋外に置かれる夜景撮影など、普通のカメラにとってはハードなシーンにおいてもスムーズな撮影が行えるとしている。背面モニターはコンパクトなボディーサイズを維持しながら、さまざまな角度に調整できるバリアングル液晶となっている。

OM-D E-M1 Mark IIでは5軸手ぶれ補正に動画専用の電子手ぶれ補正、M-ISを組み合わせることで手ぶれを抑え、4K動画の手持ち撮影が可能。またデジタルシネマ規格4K(4096×2160ピクセル)、フレームレート(24P)、高ビットレート(237Mbps)に対応している。